医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

エッセネ派神殿の美4

2007年05月28日 12時59分21秒 | Weblog
 「エッセネ派」は、現在は消滅したとされております。

 彼らは入会に際し秘儀を与え、世間と隔絶し、共同体を営み、自給自足で、厳しい戒律に基づき、ただひたすら経典の写字を行い、水浴して身を清め、終末にそしてメシアの到来に備えました。

 この入会の秘儀というのが、神秘さを強調しますでしょ?

 エッセネ人たちは、「光の子と闇の子による戦い」という、二元論を深く信じていたようです。

 そこいらへんは、ペルシャ(現イラン)での善と悪の二元論、ゾロアスター教による光明神と暗黒神、マニ教による二元論からも影響があったんだろうなと思われます。

 そしてユダヤ教の経典は一字一句、間違えることが許されないきわめて厳格なものなのです。

 ヨハネの福音書は語ります。

「初めに言葉があった。

 言葉は神と共にあった。

 言葉は神であった。

 この言葉は、初めに神と共にあった。

 万物は言葉によって成った。

 成ったもので言葉によらずに成ったものは ひとつもなかった。

 言葉のうちに命があった。

 命は人間を照らす光であった。

 光は暗闇の中で輝いている。

 暗闇は、光を理解しなかった。」

 ユダヤ教徒にとって言葉は神であり、特にエッセネ派の写字生は、羊皮紙に全神経を集中し、自らの全人生をひたすら正確で忠実な写本に捧げたのです。

 ちなみにこのユダヤ教経典を、決まった一定の字数で飛ばし読みすると、予言が現れるという説があり、例えばケネディ暗殺も記されていたなどとされているのをご存知ですか?

最新の画像もっと見る