医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

美麗なる古代遺跡4

2006年11月07日 11時55分42秒 | Weblog
 ハンコック氏のことを一度このブログに書きましたが、そのときは夢物語と表現したと思います。

 彼の主張は学術的にはとても認められるものではないと思いますし、まあいってみれば推理小説や西洋の宗教的フィクションとしてとらえて楽しんでおります。

 考古学学会もピラミッドの建築法や、王の間、女王の間、・・・・その他、ここまでは学術的に明らかになっているというのを、僕たち素人にわかりやすく知らせて欲しいなぁ。

 ハンコック氏の主張を一応下記に列挙してみますね。

 大槻教授はテレビでズバリ、「数値がどうのこうのって、たまたま当てはまる数値をあとづけでこじつけてるだけだ!」と批判しておりました。確かに・・。

 この本では何とか、世界に見られる古代遺跡群を紀元前1万年以上前に持っていって、洪水伝説にリンクさせて、失われたアトランティス大陸はここだ!と強引にもっていこうとしております。

 彼の公式HPはこちらですから、興味ある方は覗いてください。

http://www.grahamhancock.jp/

彼の主張は

・ エジプトの3つのピラミッドはオリオン座を表現す

・ 天の川がナイル川に相当す

・ オリオンとの相関関係がぴったり一致するのは紀元前10500年の天空だ

・ その年は秋分の夜明けの1時間前、体がライオンのスフィンクスが見つめる東の地平線にはちょうどしし座が昇ってくる

→この辺まではちょっぴりドキドキします。

・ ナスカの地上絵も天空の模倣図

→え??

・ 歳差運動という地球の回転の際に生じる軸の動きがキー。54、72、108、144、180、216、という数字が鍵

→これには相当こだわるが、オリジナルのアイディアではない。

・ アンコールとギザの経度差が72、アンコールとボナペが72

→ちょっとこじつけっぽいけど・・・

・ アンコールの諸寺院は紀元前10500年の春分の夜明けにおける竜座およびその近辺の星座を反映する

→星座の実際の星の並びってかなりアバウトな上、わざわざ竜座ってのがどうも・・

・ ペルーの空中庭園で有名なマチュピチュの隙間のない壁の石の不思議、天体と天空の星座、最差運動を考えれば、紀元前200~4000年(学会では15世紀以降)

・ ビラコチャとケツァルコルトルという神がかつて南米を訪ね歩いて、文化を与えた

・ かつて世界的規模の洪水があった。人類はその洪水のせいで、古代の優れた文明の記憶をなくした

・ アンデスの神話とエジプト神話の類似性。つまりアンデスとエジプトに共通性がある。時代を考えれば伝承するはずがない。文明を教えた第三者が・・???

・ ビラコチャとオシリスという神の類似性。これも南米の神とエジプトの神との共通性

・ ティアワナコの起源は1,500年前であるとされるが、黄道傾斜から計算すれば15,000年前

・ 中南米の遺跡には12,000年前に絶滅した動物の彫刻があるが、チチェンイッツァは1,200年前

・ マヤ文明のカレンダーはグレゴリウス暦より正確で、ロング・カウント法はマヤの他の文化に比して突出しすぎている 

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