医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

帽子と美意識2

2006年07月24日 16時34分55秒 | Weblog
 そういえば、の中田ヒデが言っておりました。

 今回の日本代表に欠けていたもの、それは「覚悟」だと。

 さすがにいいこと言いますね。

 「覚悟」かあ・・・僕も肝に銘じよう。



 さて。 昨夜の全英オープンご覧になられましたか?

 谷原 秀人、一気に全国区になりましたね。

 途中、計算して、「え、まさか? ひょっとして・・・いやいや・・・でも・・・」と深夜興奮してしまったお父さんは僕だけではないでしょう。

 しかし終わってみれば、谷原のあのパー5での左に曲げたティーショットと、パー3でのチョロを差し引いても、タイガーの底力にはやはり及びませんでしたが・・・アッパレ、谷原



 さてさて帽子ですが、カリブ海の衝撃的な青さについて、以前にお書きしました。

 カリブの赤い島(共産主義のため)といわれるキューバが舞台の映画、「ブエナビスタ ソシアル クラブ」をご覧になられましたか?

 帽子の本場パナマにほど近いキューバでの、帽子をかぶった大人の男のファッションとダンディズムが溢れていましたよね。

 葉巻もとってもオトナな感じがしました。

 この映画がかっこよかったわけは、監督が「ヴィム・ヴェンダース」だったからだということも大きな要因でしょう。

 ヴェンダースはカンヌで84年にパルム・ドールを受賞した「パリ・テキサス」や、僕が好きな映画「ベルリン天使の詩(うた)」を撮った監督です。

 「ベルリン天使の詩」は、大人のポエムというかメルヘンのような映画でした。

 確か、昔僕がよく通った渋谷のスペイン坂の上にある、シネマライズだったかな?新宿だったかな?単館上映だったのが、ロングランになったと記憶しております。

 1作目はとっても秀作でしたが、2作目の「時の翼にのって」も制作されました。

 2作目では、1作目よりも世俗的になってしまい、途中から何だか・・・という印象でしたが、本物のゴルバチョフ元ソ連書記長が出演したことにびっくりいたしました。

 また「パリ・テキサス」にも出演しておりましたナスターシャ・キンスキーの変わらぬ美しさや、ウィレム・デフォーのあくの強~い個性が光っておりました。

 それにしても、ナスターシャ・キンスキーを発掘した(?)ロマン・ポランスキー監督はさぞかし悩ましかったことでしょう・・・。

 「ブエナビスタ ソシアル クラブ」では、ご覧になられた方は、そのときのキューバの年老いたミュージシャンたちの熱い魂、そしてきちんとスーツを着て、ネクタイを締めて、帽子をかぶっていた、あのファッションにもとっても好感が持てましたでしょ?

 そもそもヨーロッパでは正装としての帽子の文化があったのに、アメリカ人が帽子を省略してしまい、野球帽にGパンにポロシャツという子供みたいなファッションを広めました。

 それはそれで都合が良いときもありますが・・・。

 好みや趣味の問題だと思いますが、僕はアメリカの天敵、キューバのおじいちゃんたちにむしろ好感を持ちました。

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