医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

美しくない景観5

2007年07月05日 06時36分09秒 | Weblog
 クリーム色やら水色の鉄鋼製の歩道橋・・・本当に必要なのでしょうか?

 必要だというのなら、確かに設置後、事故が減りました、暮らす人々はありがたく利用しております、というデータを見せてもらいたい。

 その上で、やはり必要なら、もう少し景観を考え、ましに作ったらいかがでしょうか?

 鏡張りの、まるでSF映画のようで、スパイダーマンが駆け下りるような、六本木界隈の威圧的な超高層ビルに、何の色気も感じないのは僕だけでしょうか?

 レンガや石や、木の、たとえニセモノであったとしても、そういう重厚さやぬくもりに、惹かれてしまう僕はイケてないのでしょうか?

 例えばビルの1階部分にほんの50cmでもいいから、和風の瓦の軒先の意匠をつけては建築法か何かに違反するのでしょうか?

 ガードレールやちょっとしたフェンスに、土塀チックなデザインを使ったとしても、仮に大量生産できれば、低コストでつくれないもんでしょうか?

 アスファルトの色は全部紺色だとか、上品な色合いで、目にも心にも優しい色をつけるのは困難なことでしょうか?

 もっともっと、川や水辺の風景を、都市に取り込めないものでしょうか?

 先日、神田のビルの屋上に、菜園を作って、近所の方に貸し出している会社をテレビで放映しておりました。

 石原都知事にお願いです。

 せめて屋上緑化政策を推進させてください。

 地下道も科学技術を駆使して、緑化してください。



 そして、東京駅と新東京タワーに期待しましょう。

 日本の玄関、東京駅の八重洲の風景も、東京の顔、東京タワーもあれでは、悲しすぎますから。



 僕は国家主義者でも、全体主義者でもありませんが、圏央道や外環道がいつまで待っても完成せず、加えて空港の滑走路1本増やせず、港湾の整備すらままならず、隣国にハブ機能をみすみす与えている、といったこの国の人権への考え方は絶対におかしい。

 名古屋から仙台に向かうトラックが、すべて霞ヶ関を通り、しかも東京の子どもたちが排ガスに苦しみ、さらに時間や経済効率やガソリンやCO2といった無駄まで撒き散らしているというのに・・・

 どうして自分の土地なんかのため(?)に平気でいられるのでしょう。

 専門外でわかりませんが、そもそも漁業権やら、土地の所有権など・・・土地は国民、国家のものであり、借用権・使用権はあるにしても、所有権が個人にあるものなのでしょうか、本来?どうなの??