医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

デビッド・ボウイの妖美12

2007年02月26日 08時59分25秒 | Weblog
 本日午後4時から東京12チャンネルのレディース4という番組に出る予定です。

【ヒーローズ】(77年)

 ベルリン三部作の二作目になりますが。

 なんといっても日本人カメラマン、「鋤田正義」(すきたまさよし)氏の撮ったモノクロのジャケ写が有名です。

 これはあらゆる音楽のジャケットの中で、もっとも美しい写真の一つでしょう。

 鋤田氏は他にもマーク・ボランや、ほらYMOの例の緑のバックで赤いチャイナ服に青いマネキンの・・・あれを撮った方です。

 代表作、「Beauty And The Beast 」

http://www.youtube.com/watch?v=5wlMSS5C7H4

と、「Joe The Lion」にはギタリストになんと、キングクリムゾンのロバート・フリップ大先生をお迎えし、期待に背くことなく大先生は狂気に満ち溢れたソリッドなリフを叩きつけまくり、久しぶりにボウイの切れ味も鋭さを見せ、ジャケ写のようなモノクロの美を感じることができて幸せです。

 そして今でもあちこちで耳にする「Heroes」ですが、これがまたいつ聴いても新しい。

http://www.youtube.com/watch?v=hemaGgaUcUM&mode=related&search=

 こちらはエレクトリカルバイオリンを使用して、かなり原曲に近いアレンジです。

 微妙にアレンジを変えて、

http://www.youtube.com/watch?v=-PYCN93HshI&mode=related&search=

 一方、こちらはギターバージョン。

http://www.youtube.com/watch?v=-vgiErctUII&mode=related&search=

 こういう原曲にとらわれないアレンジを聴かせるところも才能でしょう。

 そしてドレッシーにやると、

http://www.youtube.com/watch?v=VXzyobIKZBE&mode=related&search=

 例のベースのスキンヘッドの女性もまた美しい。

 しかし、おん年、ボウイはいくつなのかな、50歳は越えているのかな・・・かっこ良過ぎません??

どうですか、女性のみなさま??

 男から見ても、どうしようもないくらいかっこいいんですが。

 しかもこのヒーローズは実は、後に崩壊したベルリンの壁を崩壊前に歌っていることをご存知ですか?

 一見ヴィジュアル系のため、安易な歌を歌っているかのように思われがちですが、ボウイは決してあの娘に恋をしてなどという、陳腐で軟派なラブソングは歌わないのです。

 もろくて繊細ですが、決してひ弱ではない・・・美しさとはそういうものです。

 この曲では歌い始めから最後の絶叫まで、ボウイのヴォーカリストとしての才能を感じることができます。

 上手でしょ?唄も。

 「Moss Garden」は当然京都の古寺がモチーフです。