医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

デビッド・ボウイの妖美4

2007年02月18日 09時44分45秒 | Weblog
 D.ボウイを語る上で、一時的な相棒のギタリスト、ミック・ロンソンは不可避と考えております。

                               レスポール

 楽器に詳しくない方に解説いたしますけれど、エレキギターにはたくさん種類があるのですが大きく分けて、ギブソン社の『レスポール』、フェンダー社の『ストラトキャスター』に『テレキャスター』が有名で、とくに58年59年レスポールにいたっては、数千万円を超え、日本ではアルフィーの高見沢何某が所有しております。

 それぞれ音のニュアンスが、エレキギターのマイクに相当するピックアップの違い(ストラトはシングルコイル、レスポールはハムバッキング)により変わってきますし、どのギターを持つかによって、そのギタリストとしてのシンボルにもなってくるわけです。

 レスポールは元来ジャズで使用され、ストラトにあるトレモロ(ういうい~んとやる金属の棒)がなく、ネックもやや短く、弦の張りも緩めで、バイオリン的な音というか響きが良く、ゴリゴリ野太くていい塩梅にくごもった低音と大音響が特徴です。

 クラプトンが有名にし、ジミー・ペイジはストラップを長くして、低いポジションにちょっとだらしなくこれをかけて、そのポーズがあまりに格好良く、ギターキッズの憧れでしたが、腕や足が短く手が小さい日本人には似合いません。

 そしてボウイ専属のギタリストだった『ミック・ロンソン』もこのレスポールを愛用・・・彼が弾きまくっていたレスポールが、これがまた野太くてバイオリンのように響きが良く抜群なわけで、かつギタリストとしての才能もセンスも素晴らしく、さらには本人のルックスもボウイ並みに超カックイ~のですわ。

 彼がいたからこそ、今のボウイがいるわけです。

 残念なことにミック・ロンソンは、今は天国でレスポールを弾いております。

 ミック・ロンソンがどれくらいすごいのかも、「ジギースターダストライブ」を見れば一目瞭然です。


 ストラトキャスターはギターの格好も良く、なんといってもジミ・ヘンが代表ですが、クラプトンにジェフ・ベック、リッチー・ブラックモアと。

 少し硬質で金属系の軽目の音ですが、ギュィンギュィンしてジャバラーンと広がる感じもします。

 テレキャスはストラトに比べ、セミアコースティック気味に、クリアカットで力強い音がジャカジャカします。

 キース・リチャードにスプリングスティーン、ポリスのアンディ・サマーズ、クラッシュのジョー・ストラマーらが有名です。

 個人的にはレスポールもテレキャスもかっこいいと思うし、特にレスポールを持っていると「お、やるな」と思ってしまうのですが、レスポールは箱ばっており、一般にはストラトのほうが、容姿はいかにもエレキギターっぽくて格好良く映るかもしれません。