医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

百年の孤独な南米美感3

2007年02月01日 07時22分54秒 | Weblog
 言い訳は得意なのですが()、僕は文学部出ではなく医者なので、まあ、文章の技法などについては門外漢もいいところですから、間違っていたとしても大目に見てください。

 恥ずかしいことに、僕はフォークナーを読んだことはまだありません。

 ラテンアメリカ文学も、日本での一般的な認知度はあまり高くないと思います。

 以前やった映画監督のチリのアレハンドロ・ホドロフスキーにしても、日本での知名度は業績に比べ、また他国の評価に比べても低いような気がします。

 中南米は日本から遠いので、情報も少ないのかもしれませんね。



 ではマジックリアリズムを世界的に広めた、奇才マルケスの母国、コロンビアとはいったいどんな国なのでしょうか?

 地理的には南アメリカ大陸の一番上のとこ、中米のしっぽの部分のパナマとつながるとこの国です。

 コロンビアがコロンブスからついた名と知る日本人は決して多くはないでしょう。

 赤道直下ですから、平地は熱帯ですが、都市部は山間にあり、空気は薄いものの、涼しいようです。

 コロンビアはその昔、かつてのインカ帝国が繁栄した赤道を意味するエクアドルや、イタリアのベネチアにその名が由来するベネズエラ、アメリカがパナマ運河を確保するために独立させたパナマなどと、グランコロンビア(大コロンビア)を形成しておりましたが、分裂しました。

 植民地政策のコーカソイドから大コロンビアをつくって南米を解放したのは、ベネズエラの英雄「シモン・ボリバル」です。

 ボリバルはベネズエラで生まれ、ヨーロッパに渡ってナポレオンに仕えたり、イギリスに移動して政治制度を学びながら、帰国後独立運動を展開して支配国のスペインと徹底抗戦を開始し、一時はジャマイカに亡命しながらも、最終的には勝利して大コロンビアを創設したそうです。

 アンデスのボリビアはこのボリバルから命名されたそうです。

 現在でも各地にこの「ボリバル」の名は残り、ベネズエラでは貨幣単位も「ボリバル」、お札もボリバルの肖像だそうです。

 すごいですよね、100ボリバルとか1億ボリバルって、100ミズヌマ、1億ミズヌマって感じで数えられるんですよ、ミズヌマはあり得ませんが・・。

 どうでもいいことかもしれませんが、南米のコロンビア国はColombiaですけれども、アメリカNYマンハッタンにあるウタダヒカルが通った名門アイビー大学だとか、音楽会社や、日本の有名な漫才師ともColumbiaであり、日本語表記もコロムビアとなり、南米のコロンビアとは異なるようです(へぇ~へぇ~)。