【政界地獄耳・09.06】:驕りの結果か 維新自体の評価下げるパワハラ知事問題
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・09.06】:驕りの結果か 維新自体の評価下げるパワハラ知事問題
★あまりにもお粗末な県政を全国に見せつけた兵庫県知事・斎藤元彦の百条委員会。能面のような表情で言い訳に終始する様は、東大や総務省などのキャリアを吹っ飛ばすインパクトだ。これならAI(人工知能)に知事をやらせたほうが平和だとまで言われているとか。今や全国にパワハラ・おねだり知事として知れ渡った。関西では首都圏よりも報道が過熱。6月30日に告示された河内長野市の市長選では候補者を擁立できなかった。ここは大阪維新の会代表・吉村洋文(大阪府知事)の出身地だが、7月28日に投開票が行われた同市選挙区の大阪府議補選でも同会公認の新人が敗れた。
★斎藤は日本維新の会の候補として当選したが「斎藤を連れてきたのは自民党の元経産相・西村康稔(党員資格停止中)だ。当時の自民党幹事長・二階俊博の了解を得て知事候補としてまとめたはずだ」とは維新関係者。関西の維新の強さ、将来のカジノなど関係を維持したい勢力がまとまったのだろう。だが20年続いた前知事・井戸敏三の県政幹部や、県庁内の反井戸陣営が相まみえ、県幹部の動きが複雑だったことは東京の総務省にも届いていたはずだ。その間、維新内も斎藤擁護の吉村と日本維新の会代表・馬場伸幸との間で斎藤の評価が分かれ、維新はこの問題でリードできなかったどころか後れを取った。
★維新は慌てて6日の百条委員会後に辞職勧告に踏み込む腹だ。実態は県議会のひょうご県民連合(立憲民主党系)が19日からの県議会に知事の不信任案を提出予定のため、急いだのが顛末(てんまつ)だ。ただ百条委員会での対応でわかるように、斎藤はいまだ自分は悪くないと思っており、腹いせなのか対抗措置なのか議会の解散を言い出す可能性があり「場合によっては衆院選挙とダブルになりかねない」(維新関係者)と頭を抱える。続けて「あとは吉村の説得で辞任でまとめてもらわないと維新自体が関西、いや全国で一層評価を下げかねない」。おごりの結果か。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年09月06日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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