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チラシの裏

Sleepy Hollow

2009年08月17日 | アニメ・特撮
都筑道夫はティム・バートン監督の「スリーピイ・ホロウ」を誉めていて、ハマープロ映画をほとんど観た自分が言うのだから間違っていない、と言っています。



それはいったい何のことかというと、
ハマープロへのオマージュとしてバートンは「スリーピイ・ホロウ」を作ったそうです。都筑道夫は「スリーピイ・ホロウ」はハマープロ作品より素晴らしい、と持ち上げています。

都筑道夫好みの古い役者、クリストファー・リーなどが脇で出ているからだけでなく、最初は怪談映画かと思わせておいて、じつは意外な犯人探しのミステリ映画、だと気づいたからではないでしょうか。

ティム・バートンはディズニーのアニメーターから出発して、「シザー・ハンズ」「バットマン」「エド・ウッド」などキワモノ映画の巨匠みたいになっていますが、きわめてオーソドックスな演出をするまっとうな監督だと思いますがねえ。




「バットマン・リターンズ」は、ヒットした前作「バットマン」の続編として作られましたが、ティム・バートンはヒットさせる気も無かったのか、自分の趣味を爆発させた「クリスマス・ナイトメア」映画にしてしまいました。当然ヒットせずに、次のバットマン映画は他の監督に交代。
「バットマン・リターンズ」は、ゴッサムシティに戻ってきたペンギン、社長に殺されかけて猫の力に目覚めたキャットウーマン、その彼女の雇い主にしてゴッサムシティを支配するために発電所ならぬ吸電所を作ろうとする百貨店主(クリストファー・ウォーケン)、かれらに対抗するバットマンという図式です。冒頭の、赤児のころのペンギンが産みの親から捨てられるシークェンスが無声映画のようで美しい。
ビートルズの歌もちらっと出てきます。
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