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2015年SFの旅

2015年10月24日 | SF
今月の「本の雑誌」の特集が「2015年SFの旅!」。
巻頭の鼎談「21世紀のSFベスト100」では、鏡明と大森望、牧眞治の3人が
国内作品と翻訳作品まとめて100冊を21世紀のSFとして挙げています。
当方、国産SFは興味ないので、翻訳SFだけ見てみたら、
そのリストのうち読んだのは2冊分しかない。

「紙の動物園」と「あなたの人生の物語」(途中放棄)+
「ファージング3部作」(のうちの第1作だけ)で2冊分。
15年間のうちの2冊分だけしか読んでないとしたら、
もうSFヲタの看板を降ろさないと(掲げていたつもりもないけど)。

特集の中の他の記事に目をとおすと、大野万記「失われた未来、見つかった未来」が
クラークやギブスン、コードウェイナー・スミス、ヴァーリイの名前が出ていてホッとします。

逆に「21世紀のSF古本事情」が気になる。
品切れだから古書価格が高騰するという理屈って、
なんだか相場を煽っているようにしか思えないんだが。



スターリングの「蝉の女王」が飛びぬけて高騰しているとありますが、
その理由は日本オリジナル編集だからでは?

序文はギブスンによるこの本だけの特別寄稿、著者本人の後書きも書き下ろしで、
作品の中身について相当バラしています(つまりこのシリーズをもう書く気がないから)。
とはいえ、ファンにはマストの1冊でしょう。
ギブスンとスターリングに寄稿させた編集者の手腕(翻訳者の小川隆?)に賛辞をおくるとともに、
そういう情報のうえに古書価格が云々、と書いて欲しかった気もします。
古書店主自身もアマゾンなんかの古書価格に踊らされているような。

※アニメネタで申し訳ないですが、虚淵玄が構成を担当した『翠星のガルガンティア』は、
スターリングからインスパイアされていると思います。
それと、「うーさーその日暮らし 夢幻編」(高橋葉介夢幻紳士かよ)の最終話が虚淵玄の担当で、
ブレードランナーネタで笑わせてもらいました。
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