Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●東電核発電人災での国の責任も放棄…《あの未曾有の福島第一原発事故を招いた“最大の戦犯”》アベ様の責任は追及され続けるべき

2020年10月29日 00時00分46秒 | Weblog


添田孝史氏による、AERAの記事【津波リスク「計算して大騒ぎするのを避ける」とのメモも 原発事故で国が隠し続けた真実】(https://dot.asahi.com/aera/2020100800039.html)。

 《隠していたのは保安院だけではない。政府事故調査委員会も、重要な事実を知りながら、報告書に書いていないことがある。内閣府が今年7月に開示した文書から、事故調による国の責任隠しも見えてきた》。

   『●「生業を返せ、地域を返せ!」…原告団馬奈木厳太郎弁護士
      「国の対応、東電の責任を厳しく断罪する判決となっている。一審よりも…」
   『●「原子力災害伝承館」《批判…口封じ》…《安倍政権では「被災地
      切り捨て」政策がつづけられてきたが、それを菅政権も「継承」》

 原子力郷土の発展豊かな未来」「原子力明るい未来のエネルギー」「原子力正しい理解で豊かな暮らし…もうすぐ10年が経とうとしている。
 《あの未曾有の福島第一原発事故を招いた“最大の戦犯”が、他ならぬ…安倍晋三》様だ。

   『●(リテラ)「あの未曾有の福島第一原発事故を招いた
       “最大の戦犯”が、他ならぬ現内閣総理大臣・安倍晋三」

 《国の責任隠し》についてのこの記事には触れられていませんが、何食わぬ顔で《最大の戦犯》なアベ様。しかも、菅直人氏についてのデマメルマガ事件」の犯人もアベ様だ。今も何食わぬ顔で、原子力「寄生」委員会のデタラメな「お墨付き」の下、核発電所再稼働を強行し、司法も役立たず、核発電所まで輸出しようと暴走していた…大迷惑な核発電「麻薬」中毒者のトップがアベ様。《最大の戦犯》が犯罪を犯し続けており、それさへも《継承》する大惨事アベ様政権。いまだに《ベースロード電源》などと寝言を言っている始末。

   『●「想定外」という言い訳は許されない
    《実は、東電の福島第一は津波に弱く、炉心溶融の危険性があることは、
     5年前から指摘されていた想定外などではない。福島第一で
     想定されている津波、チリ地震津波クラスに遭遇すると、大きな引き波に
     よって冷却用の海水を取水できなくなるといわれる。この引き波による
     取水停止が、炉心溶融に発展する可能性を、2006年に国会で共産党の
     吉井英勝議員が質問している。
       二階俊博経産相(当時)は善処を約したが、東電は具体的な改善を
     行なわなかった。東電には地元から改善の要望書も出されているので、
     津波による炉心溶融の「危険性の指摘」を知らなかったはずはない
     百も承知だったのに、素知らぬ顔ですべての原因が想定外の巨大地震に
     あるかのように振舞っているとしたら、なかなかの役者である》

   『●”原子力発電”という箱を開ける覚悟と、(とりようの無い)開けた責任
    《この日、これまでに原発問題を国会で追及してきた吉井英勝衆院議員
     (共産)が質問。原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は昨年5月の同委で、
     電源喪失は「あり得ないだろうというぐらいまでの安全設計はしている」
     と発言していたが、この日は「当時の認識について甘さがあったことは
     深く反省をしている」と述べた。 
       これまでの法廷証言などで電源喪失の可能性を否定してきた班目春樹
     ・原子力安全委員長は「事故を深く反省し、二度とこのようなことが
     起こらないようにしたい」と答えた。 
       また、過去に同様の見解を示してきた前原子力安全委員長
     (現・日本原子力研究開発機構理事長)の鈴木篤之氏も「国民の皆様に
     大変申し訳ないと思っている。痛恨の極み」。電源喪失の事態に備えて
     こなかったことは「正しくなかった」とした》

   『●SLAPPと原発、沖縄
    《[CML 019566] 甘利明の名誉棄損訴訟にSLAPP批判
       甘利明・自民党衆議院議員がテレビ東京を提訴した名誉棄損訴訟が
     恫喝訴訟SLAPPであると批判されている。甘利氏は安倍政権の
     経済産業大臣であった。テレビ東京『週刊ニュース新書』は2011年
     6月18日に甘利氏へのインタビューを放送した。
       インタビューで取材陣は福島原発事故を自公政権の安全対策の
     不備に起因するのではないかと追及した。甘利氏は「津波は想定外」と
     責任回避するが、取材陣は日本共産党の吉井英勝・衆議院議員の
     「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の
     安全を守ることに関する質問主意書」を提示した。そこでは津波被害など
     による電源喪失に起因する原発事故の危険が指摘されている。
       福島原発事故が想定外でないことを示す事実
であるが、この趣意書を
     突き付けた直後にインタビューは中断された。インタビュー中断の事実は
     番組で報道された。この番組放送に対して甘利氏は名誉毀損として
     1000万円もの損害賠償を求めてテレビ東京を提訴した》

   『●『DAYS JAPAN』
      (2013,SEP,Vol.10,No.9)の最新号についてのつぶやき
    「さらに、斎藤美奈子さんの二つの指摘。「第一次安倍内閣時代…
     吉井英勝…「巨大地震の発生…原発の危機から国民の安全を守る
     ことに関する質問主意書」…提言を無視した結果がご覧の通りの事故である」」

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https://dot.asahi.com/aera/2020100800039.html

津波リスク「計算して大騒ぎするのを避ける」とのメモも 原発事故で国が隠し続けた真実
添田孝史 2020.10.11 08:00 AERA #原発

     (20年4月、撤去作業が終了した東京電力福島第一原発
      1、2号機の共用排気筒(c)朝日新聞社)

 東京電力福島第一原発の事故について、9月30日、仙台高裁は「国にも責任がある」とする判決を出した。東電に津波対策をとらせる立場にあった、経済産業省の旧原子力安全・保安院全くその役割を果たしていなかったことなど、国の責任を示す事実が次々に明らかになったためだ。AERA 2020年10月12日号では、国が隠し続けた原発事故の真実に迫った。

*  *  *

 隠していたのは保安院だけではない。政府事故調査委員会も、重要な事実を知りながら、報告書に書いていないことがある。内閣府が今年7月に開示した文書から、事故調による国の責任隠しも見えてきた。

 保安院は事故1年前の10年4月に、傘下の旧独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)に指示して、東北電力女川原発の津波想定が妥当か確かめさせた。そのおよそ半年前の09年9月、保安院は東電から、869年の貞観津波が再来すれば福島第一の敷地に津波が遡上する可能性があるという報告も受けていた。


■部下に送ったメール

 当然、福島第一でも貞観津波のリスクを精査しなければならない。ところが保安院は「JNESのクロスチェックでは、女川と福島の津波について重点的に実施する予定になっているが、福島の状況に基づきJNESをよくコントロールしたい(無邪気に計算してJNESが大騒ぎすることは避ける)」と東電に話していた(東電作成のメモ)

 事故調は、女川原発についてJNESが作成した報告書を集めていたことが内閣府の開示でわかった。10年の時点で、保安院やJNESは貞観津波を想定すべき確実なものと判断していたと、事故調は知っていたのだ。

 しかし事故調は、このことを報告書に全く書いていない。

 東電作成のメモにある「福島の状況に基づき」とは、東電が福島第一でプルサーマルを進めようとしていたことを指す。プルトニウムをウランに混ぜて原発で燃やすプルサーマルの実施は、核燃料サイクルを維持するために経産省が推進してきた。

 福島県の佐藤雄平知事(当時)は10年2月、プルサーマル実施の前に、国に耐震安全性の確認を求めた。保安院の森山善範審議官(当時)は同年3月24日、部下にこんなメールを送っている。

「耐震安全性の確認では、貞観の地震による津波評価が最大の不確定要素である旨、院長、次長、黒木(慎一)審議官に話しておきました」「福島は、敷地があまり高くなく、もともと津波に対しては注意が必要な地点だが、貞観の地震は敷地高を大きく超えるおそれがある」「貞観の地震について検討が進んでいる中で、はたして津波に対して評価せずにすむのかは疑問」


■開示請求「3年かかる」

 森山審議官はメールについて検察にこう説明していたことが、19年に明らかになった。

「貞観地震について審議が活発化すれば、10年8月に予定していたプルサーマル実施までに審議が終了せず、プルサーマルを推進する立場の資源エネルギー庁などから非難される可能性がありました」

 仙台高裁は、「喫緊の対策措置を講じなければならなくなる可能性を認識しながら、そうなった場合の影響の大きさを恐れるあまり、そのような試算自体を避け、あるいはそのような試算結果が公になることを避けようとしていたものと認めざるを得ない」と判断した。

 かつて九州大学副学長を務め、事故調の委員だった故・吉岡斉氏は、こう話していた。

「他の政府審議会と同様、事故調は役人主導。事務局が用意した文案にもとづいて検討する」「霞が関官僚に対して甘い傾向がある。政府が設置することの問題点はここに現れた」

 「加害者」である国の調査報告では、まだ隠されたままの事実もあるだろう。事故調が集めた文書リストの中から、疑わしい文書約60点の追加開示を7月に請求すると、「開示は3年後になる」と内閣府から通知がきた。「著しく大量である」「担当部局において、請求事案が多数ある」などの理由だった。

 最高裁で決着がつくまで、不利な情報は隠し通すつもりなのだろうか。(ジャーナリスト・添田孝史)

※AERA 2020年10月12日号より抜粋
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●大飯原発再稼働へGO!、FUKUSIMAに一体どのように「責任」を取ったというのか?

2012年05月19日 00時06分42秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012051802000121.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012051701002070.html)、CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-May/016947.html)。

「保安院の森山善範原子力災害対策監は「中立でないと誤解される記述はあるが、訴訟と文書は無関係だ」と強調」・・・・・・中立でないと誤解される、って十分に中立ではなく、誤解でもなんでもないよ! 「保安院の要求とは関係なく見解」をまとめた原子力安全委員会もウソツキだ。金沢地裁の志賀原発訴訟での、当時の井戸謙一裁判長の画期的な判決が、高裁や最高裁でひっくり返されたことに少なからず影響を与えたはず。
 こんな取り巻き連中とともに野田首相は大飯原発にゴーサインを出そうとしているようだ。「地元」はいつの間にか「立地自治体」に限りなく小さく狭められている。首相の言う「安全性に万全を期した体制」が上記ウソツキ連中で構成されているわけだから、第2、第3のFUKUSIMA原発人災の発生確率は高まり、第2、第3の「敗戦」、日本の破滅に突き進むことになるのではないか。大飯原発再稼働について「責任を持って決定する」というが、一体全体、FUKUSIMAにどんな「責任」を取ったというのだろうか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012051802000121.html

保安院、安全委に表明要求 「耐震 旧指針でも問題なし
2012年5月18日 朝刊

 経済産業省原子力安全・保安院が二〇〇六年四月、原子力安全委員会に対し、古い耐震指針に基づき建設された原発でも、安全性に問題はないと表明するよう要求していたことが分かった。直前に北陸電力志賀原発(石川県)の運転差し止め訴訟で、旧指針の不備を理由に北陸電が敗訴しており、悪影響が全国の原発に広がるのを避けようとしたとみられる。

 金沢地裁は〇六年三月二十四日、「旧指針は実際に起きた地震の観測結果と合わない」と志賀原発2号機の運転差し止めを命令した。保安院によると、直後の四月、A4判二枚分の文書を安全委員会に出した。当時の訴訟担当課長が作り、上司には報告していなかったという。

 文書は「旧指針でも耐震性に問題はない」との見解を表明するよう安全委に要求。表明がないと、立地自治体やマスコミの批判が激しくなる▽国会でも原発建設を認めた責任を追及される-などとし、「安全委の有識者はたびたび証人出廷を強いられる」と、安全委を半ば脅すような文言もあった。

 安全委は同年九月に新指針を決定。その際に「指針が改定されたからといって、既設施設の設置許可は無効にならない。安全審査をやり直す必要はない」との見解を示した。

 その後の〇七年十月二十六日、中部電力浜岡原発の運転差し止め訴訟で静岡地裁は「旧指針は信頼できる」と住民側の訴えを退けた志賀原発訴訟は二審で北陸電力が逆転勝訴し、最高裁で確定した。

 保安院の森山善範原子力災害対策監は「中立でないと誤解される記述はあるが、訴訟と文書は無関係だ」と強調した。

 安全委の担当者は「保安院は志賀原発訴訟のことも考えていたのではないか。委員会としては、保安院の要求とは関係なく見解をまとめた」と述べた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012051701002070.html

首相、大飯再稼働近く判断 「責任持って決定
2012年5月17日 23時40分

 野田佳彦首相は17日夜、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を近く最終判断する意向を表明した。NHK番組で「立地自治体を含めて一定のご理解をいただいたと判断するなら、責任を持ってそういう意思決定をしたい。判断の時期は近い」と述べた。月内にも枝野幸男経済産業相ら関係3閣僚と会合を開く。

 首相は福井県の西川一誠知事が大飯原発について特別な安全監視体制の構築を求めていることを踏まえ「(再稼働を)判断した暁には安全性に万全を期した体制を先頭に立ってつくる」と訴えた。

(共同)
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-May/016947.html

[CML 017119] 【西川知事に声を!】大飯フル稼働に6週間:来週にも福井知事出席の閣僚会合か

杉原浩司(Koji Sugihara kojis at agate.plala.or.jp
2012
5 18 () 03:35:46 JST



大飯3、4号機「フル稼働に6週間」判明で、再稼働焦る野田政権に「NO!」を】

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

野田首相は昨夜(5月17日)のNHKテレビ「ニュースウォッチ9」で、大飯原発3、4号機の再稼働を最終判断する時期について、「もうそろそろ、その判断の時期は近い」と述べました。
             ↓
首相 大飯原発運転再開”近く判断”(NHKニュース、5月17日、23:14)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120517/k10015198931000.html

この発言の背景には、大飯3、4号機フル稼働に6週間かかると判明したことがあるかもしれません。
             ↓
★関西電力 大飯原発「フル稼働に6週間」(MBS毎日放送:動画あり、5月17日、23:58)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE120517111000569089.shtml

「3、4号機で補助ボイラーが1つしかないため1機ずつしか作業できない」
「3、4号機とも1年以上停止しているため、通常よりも点検に時間がかかり、フル稼働には1機あたり3週間、合わせて6週間必要
「仮に今月末に再稼働を決定したとしてもフル稼働できるのは7月中旬以降となり、節電要請が始まるとみられる7月初旬に間に合わない可能性

ちなみに、中川智子宝塚市長と面会した中根康浩経済産業政務官も「5月末頃までには再稼働を判断したい」と発言していました。
                  ↓
「100キロ圏自治体の理解を」大飯再稼働(朝日兵庫版、5月10日)
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001205100006

【来週にも、西川福井県知事招いた閣僚会合の可能性!】
そして、来週にも野田首相ら4閣僚(プラス仙谷由人ら)が会合を開き、西川福井県知事の出席を求める調整が始まっているようです。もし西川知事出席の閣僚会合が強行されれば、再稼働への決定的な儀式となります。(閣僚会合が強行された場合は緊急の官邸前アクションを行います)

<関係閣僚会合に福井知事招致へ> (読売、5月16日)
政府は、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、来週にも野田首相と関係閣僚による会合を開き、福井県の西川一誠知事にも出席を求める方向で調整に入った。(略)

★西川福井県知事に「官邸に行かないで」「危険な再稼働を受け入れないで」
「原子力ムラではなく県民・住民を守って!」の声を大至急届けてください!
(短いもので構いません)
        ↓
<西川一誠福井県知事> 
(FAX) 0776-20-0622 (知事へのおたより係)
(メール) http://info.pref.fukui.lg.jp/kenmin/otayori/otayori.html
または、 kenmin-s at pref.fukui.lg.jp

※例えば、こんな危険性も発覚!
大飯原発近くの斜面が崩落の恐れ 関電解析、14年度に工事へ
(共同通信、5月14日)
http://www.47news.jp/CN/201205/CN2012051401002227.html
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●世界に向けて恥の発信=破滅への過程

2012年04月09日 00時00分47秒 | Weblog


asahi.comおよび東京新聞の一連の記事(http://www.asahi.com/politics/update/0403/TKY201204020672.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012040201002068.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012040401002190.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012040590070545.html)。
 さらに、浜岡についての東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012040302000133.html)。とどめは、こちらのgendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/135946)。最後に、山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、4月6日付)。
 〆は、東京新聞のコラム(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012040702000135.html)。

 ここまでの一連の経過を見て、私は、とても恥ずかしい。世界に向けて恥をさらしている。あ~、このまま本当に再稼働する気だろうか? 本気で、世界を破滅させたいらしい・・・・・・。

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http://www.asahi.com/politics/update/0403/TKY201204020672.html

2012年4月3日8時9分
大飯原発の再稼働、判断先送り 近隣府県の反発に配慮

 野田政権は2日、定期点検で停止中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を再稼働させる政治判断を先送りする方針を固めた。福井県に隣接する京都府や滋賀県などの反発が強く、慎重に見極める。政権がめざす4月中の再稼働も厳しい情勢になった。

■枝野経産相、反対を明言
 野田佳彦首相は3日夕、枝野幸男経済産業相ら関係3閣僚と大飯原発の再稼働について協議。安全性の確認をするが、結論は見送る見通し。当初はこの段階で再稼働可能と判断し、地元を説得する方針だった。
 枝野経産相は2日の参院予算委員会で、社民党の福島瑞穂党首の質問に「地元をはじめ国民の一定の理解が得られなければ再稼働はしない」と答えたうえで、「現時点では私もいま再稼働に反対だ」と明言した。
 理解を求める「地元」の範囲は、「日本全国に福島(第一原発)の事故は直接、間接の影響を及ぼしている。そういう意味では『日本全国』が地元だ」と指摘。大飯原発から30キロ圏内に一部が入る京都府や滋賀県の知事が再稼働反対の意向であることを踏まえ、「2人の理解が得られないと地元の理解は得られたことにならない」と述べた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012040201002068.html

首相、大飯原発再稼働3日に協議 京都、滋賀の理解前提と枝野氏
2012年4月3日 00時30分

 野田佳彦首相は3日、枝野幸男経済産業相ら関係3閣僚と関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働をめぐり協議する。東京電力福島第1原発事故以来、世論を二分している再稼働問題に対する政治判断のプロセスが始まる。枝野氏は2日の参院予算委員会で大飯原発立地の福井県に加え、京都府の山田啓二、滋賀県の嘉田由紀子両知事の理解が前提になるとの認識を示した。
 両知事とも再稼働には慎重・反対の意向を経済産業省原子力安全・保安院に伝えており、説得は難航必至だ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012040401002190.html

首相、大飯再稼働8日にも要請 暫定基準は週内決定
2012年4月5日 05時52分

 野田佳彦首相は4日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向け8日にも枝野幸男経済産業相を同県に派遣し、西川一誠知事に協力を要請する方針を固めた。東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえた暫定的な安全基準を週内に決定。西川氏には暫定基準を満たせば再稼働の安全性は確保されると説明する。政府関係者が明らかにした。
 夏場の電力需給の逼迫を見据え、経済停滞や市民生活への影響を回避するため、安全性確保を前提条件に再稼働は必要と判断した。

(共同)
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012040590070545.html

フィルターや免震施設除外 早期再稼働へ政府暫定基準
2012年4月5日 07時05

 政府は四日、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、格納容器の圧力を下げるベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターの設置など時間がかかる対策は、再稼働の是非を判断する暫定基準に含めない方針を固めた。非常用電源車の配備や建屋内の浸水対策などが進んでいることを強調し、フィルターなどは中期的に取り組むことを説明することで、理解を求めていく。
 暫定基準は、大飯原発がある福井県やおおい町が要望しており、野田佳彦首相が三日の関係三閣僚との会合で策定を指示。藤村修官房長官は四日の記者会見で、基準の策定について「一日二日、相当鉢巻きを巻いてやる」と話し、経済産業省原子力安全・保安院が検討を進めている。
 保安院は、東京電力福島第一原発事故を踏まえ、全電源喪失や冷却設備の機能喪失にならないよう三十項目からなる報告書をまとめている。基準はこれがベースになる。
 再稼働の条件となる安全評価(ストレステスト)の一次評価が進む大飯原発や四国電力伊方3号機は比較的新しい上に、福島第一原発に比べると格納容器が大きく、圧力が高まりにくいため安全性は高いとされる。非常用電源車の配備や、炉心への代替注水機能の確保などの対策も既に終わっている。ただ、ベントフィルターの設置や緊急時に大量の作業員が寝泊まりできる免震施設の建設など時間がかかる対策も残っている。これらをすべて満たすには「少なくとも三、四年はかかる」(保安院幹部)という。
 フィルター設置なども暫定基準に含めてしまうと、再稼働の時期が大幅に遅れることになる。このため、政府は三十項目のうち多くの安全対策が進んでいることを確認し、残る対策も計画が進んでいることをアピールしていく考え。
 ただ、原子力安全委員会が「一次評価だけでは不十分」と疑問を投げかけ、免震施設の重要性を強く訴えている。こうした中、骨抜きとも受け取れる基準で政府が再稼働を認めようとすれば、地元を含め広く反発が出る可能性もある。

(東京新聞)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012040302000133.html

「21メートル津波対応を」 浜岡原発 保安院、中部電に指示
2012年4月3日 朝刊

 経済産業省原子力安全・保安院は二日、内閣府の有識者会議が中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)に二一メートルの津波が来る可能性を指摘したことを受け、これを想定した対策を取ることが急務だとの見解を示した。
 保安院は中部電に対し、東海沖から四国沖にかけて延びる「南海トラフ」で巨大地震が起きて二一メートルの津波が襲った場合、現在の対策ではどのような被害が出るのか、十六日までに調べて報告するよう指示した。
 中部電は、東京電力福島第一原発事故を受けた中期的対策として、海抜一八メートルの防波壁を建設中で、年内の完成を目指している。
 ただ、この防波壁は一五メートル程度の津波を想定しており、二一メートル級なら壁を突破して敷地内に津波が押し寄せる。1、2号機は廃炉作業中、3~5号機は冷温停止しているが、安全性がおびやかされる。
 保安院の森山善範原子力災害対策監は二日の記者会見で「不十分なら見直してもらう」と述べた。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/135946

野田は原発再稼働を決めている
2012年4月3日 掲載

枝野の反対は芝居
 野田首相が急ぐのは、増税法案だけじゃない。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を再稼働させる動きが急なのである。2日の国会で枝野経産相が「私は再稼働に反対」と表明したが、今夜、3閣僚で協議。順調にいけば、4月中旬にストレステスト(耐性評価)合格第1号として稼働するというのだ。

   「野田と枝野は、役割分担をしているだけ。産業界が再稼働を
    せっついてるんだから、野田が断れるわけがない。一方の枝野は
    東電を国有化して、後見人の仙谷に“料理”させたい思惑があるから、
    再稼働推進の姿勢は見せにくい。ちょっと慎重派を装っていますが、
    官邸が再稼働を決めれば、折れますよ」(官邸事情通)

 野田が再稼働に前のめりなのは、増税法案を後押しする勢力が再稼働推進派であることが一番だが、もう一つの理由があるという。

   「野田首相を焦らせているのは原油高。それにつられて物価が
    どんどん上がりかねない。そうなると、支持率はさらに下がるし、
    これからの国会で増税審議もやりづらい。原発再稼働で、
    原油高と電気料金値上げをなんとか食い止めたいのです」
    (全国紙政治部記者)

 アメリカのオバマ大統領が、ガソリン価格の上昇で支持率を急落させたのを見て、さらに焦り始めたらしい。自分を米大統領と比較するあたり、サルマネを通り越して、完全に自信過剰症に侵されている。
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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、4月6日付】

2012/04/06
大飯原発の再稼動をやめろ!」--首相官邸前に1000人以上の市民が結集、怒りの声あげる

 関西電力・大飯原発(冒頭写真。福井県大飯郡)の再稼動に向けた動きが野田政権内部で進んでいる。本日(4月6日)、野田首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は、運転再開を判断するための安全基準を最終決定した。週明けにも再稼動をするかどうか、政治判断すると見られている。
 こうした再稼動に向けた動きに強い危機感を抱いた市民らが、インターネットで情報交換し、本日午後6時、首相官邸前の歩道に詰めかけた。
 福島から避難してきた主婦、高校生、サラリーマン、主婦、フリーター、反原発活動家など様々な層の市民がマイクを握り、アピールを開始。

「5月5日、泊原発が停止したら、日本で運転している原発はなくなります。これこそ、子どもの日にふさわしい、子どもたちへの最高のプレゼントではないですか」(主婦)

福島第一原発の事故、誰が責任をとりましたか責任をとれるはずがない責任をとれないことは、もうすべきじゃない」(福島出身の女性)

「日本は地震、火山、津波の国。原発は本来、あってはならない」(反原発の活動家)

「安全対策は、まったくおきざりにされている。大飯原発は、電源車を用意したというが、地震で道路が通れなくなったらどうする。ベントのフィルターも付いていない。さらに、免震重要棟がない。放射能漏れが起きたら対処できない」(反原発の活動家)

「おれたちは、説得したり、お願いするためにきたわけじゃねえ。再稼動はふざけるな、いいかげんにしろ。もう一回、地震と津波が来たらどうする」(20代男性)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012040702000135.html

【コラム】
筆洗
2012年4月7日

 映画やテレビの世界には<セッシュする>という言葉があるらしい。ツーショットなどで、他の俳優と背丈が釣り合うよう身長の低い俳優を台の上に立たせることだという▼二十世紀初頭にハリウッドで活躍した日本人俳優早川雪洲(せっしゅう)は、長身の米国人女優と比べると背が低かったため、撮影ではよくその手が使われた。それが由来だとどこかで読んだ覚えがある▼大相撲の元力士舞の海さんにも、これに通じる話がある。新弟子検査の際、身長の規定に満たなかった。そこで苦肉の策、頭部にシリコーンを注入して何とか通ったのだそうだ▼首相ら関係閣僚が昨日、関電の大飯原発(福井県)3、4号機の再稼働の前提となる暫定安全基準を決定した。だが、重要だが時間のかかる対策は、「再稼働後」に実施する工程表を電力会社が示せばOKという内容なのだからあきれる▼<セッシュ>や<シリコーン>は、長身俳優の背丈や身長規定に届かせようとする涙ぐましい努力だろう。だが政府は、そうした姿勢を電力会社の安全対策に求めるのではなく、逆に、基準の方を下げてしまった印象が強い▼背丈といえば、ギリシャ神話に、捕まえた旅人の体を寝台の大きさに合わせて切ったり伸ばしたりする強盗プロクルステスが登場する。政府も似たり。「まず再稼働」という“寝台”に合わせ安全基準の“身体”を切るとは
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コメント
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