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●古川禎久法相「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われる」はホントなのか? ウィシュマさん事件で入管幹部らを殺人容疑で刑事告訴

2021年11月23日 00時00分40秒 | Weblog

[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑]


 (2021年11月14日[日])
東京新聞の記事【名古屋入管で死亡したウィシュマさんの遺族、殺人容疑で当時の幹部ら数人を刑事告訴へ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/141558)。

 《名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設で3月、収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、遺族の妹2人が殺人容疑で同管理局の当時の局長など幹部ら数人を刑事告訴することが8日、関係者への取材で分かった。9日にも告訴状を名古屋地検に提出する》。

   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 15113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!
   『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
     メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》
    「「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、15113
     すべて黒塗り隠蔽体質…もう、滅茶苦茶だ」
    【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、
     隠蔽体質】…《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん
     (当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、
     わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が
     起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である
     指宿昭一弁護士に聞いた》

 ヒトデナシ…人権などみじんも感じていない入管。ニッポン国による醜悪な人権侵害。国家から独立した人権機関はニッポンに在るのか? 国が腐っているのだから、行政府の長らが入管のデタラメを糾弾できるのか? それにしても、自公お維の直接・間接支持者の皆さん、すぐに忘却するのね。2021年衆院選挙の際に、少しは考慮してほしかったね、自公お維に投票する意味合いを。

 ニッポンの《人道上の対応》って…一体何?
 望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【【動画】「適正な捜査が行われる」と古川法相 ウィシュマさん死亡で遺族が殺人容疑で入管幹部らを告訴】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/142026?rct=tag_movie)によると、《古川禎久法相は10日の会見で、「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われると思う」との見通しを示した》。
 (政界地獄耳 2019年11月30日9時13分、桜に隠れて不祥事次々)《★農相・江藤拓、元総務副大臣・松下新平、元財務副大臣・古川禎久ら宮崎県選出議員の東京での政治資金パーティーでは県・東京事務所職員や宮崎市の東京事務所職員が受付や会場誘導など手伝っていたことが発覚。公正中立という言葉は議員にも地方公務員にもなくなっていた。桜に隠れて記事は小さいがいずれも政権を揺るがす不祥事だ》。
 ホントに《適正な捜査が行われる》のかね? 全くそうは思えない。

 話は少し違うのだけれど、ニッポン国の人権感覚が透けて見える外国人技能実習制度。奴隷制度。人を人として見ていない。こんな労働現場、労働環境で良い訳がない。アノ〝労働貴族〟・連合でコノ労働現場在り。連合は〝労〟サイドなのか、経団連などと一体化した〝使〟サイドなのか? ベトナム人女性の判決=「熊本の技能実習生『死体遺棄』判決」を見ても、ホントに《適正な捜査が行われる》のかね?、と感じてしまう。
 デモクラシータイムスの映像資料【技能実習生が妊娠すると 日本の闇【竹信美恵子の信じられないホントの話】20211102】(https://www.youtube.com/watch?v=NiBA5rc1ItM)。
 《◆技能実習生リンさんの無罪判決を求める署名はこちらから↓
【ネット署名】https://bit.ly/3k0hEU9
【紙媒体の署名(コムスタカホームページ)】http://www.kumustaka.org/TITP/2021.10...



 《・出演者:石黒大貴(弁護士) 巣内尚子(研究者・ジャーナリスト) 労働現場を追いかけてきたジャーナリスト竹信三恵子がお届けする今の日本にある信じられないホントの話。今回は、外国人技能実習生の信じられない処遇です。技能実習生については、人としての権利を無視した仕組みなどが「現代の奴隷制度」と批判され、米国務省からは「人身取引」との指摘も受けています。こうした技能実習生の扱いが、また、ひとつの悲劇を生みました。熊本県のミカン農家で働くベトナム人技能実習生の女性が病院にも行けず宿舎で死産、それが「死体遺棄」、つまり赤ちゃんの遺体を捨てた、として逮捕され、有罪判決を受けたのです。背景には、実習生を人ではなく労働力として呼び寄せ、妊娠がわかれば強制帰国、出産や子育てを支える仕組みも乏しい、という実習生制度の重大な欠陥があります。この「熊本の技能実習生『死体遺棄』判決」について話し合うなかで、女性の人権無視の究極とも言える実習生の妊娠問題を考えていきます。収録は2021年11月2日》

 こんな国・ニッポン、恥ずかしくてしょうがない。いつしか、外国人労働者からも見放された、哀れなニッポンに成り下がるに違いない…。このまま自公お維コミが目指す社会でいい訳がない。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/141558

名古屋入管で死亡したウィシュマさんの遺族、殺人容疑で当時の幹部ら数人を刑事告訴へ
2021年11月8日 12時11分

     (ウィシュマ・サンダマリさん=遺族提供)

 名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設で3月、収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、遺族の妹2人が殺人容疑で同管理局の当時の局長など幹部ら数人を刑事告訴することが8日、関係者への取材で分かった。9日にも告訴状を名古屋地検に提出する。

 代理人弁護士によると、地検はウィシュマさんの死亡後、経緯の捜査を始めている。遺族らは、入管側がウィシュマさんに適切な医療を提供せず、「死んでも構わない」との未必の故意があったと主張しており、刑事告訴には、地検の捜査を促す狙いがあるとみられる。

 ウィシュマさんは1月中旬以降、嘔吐おうとなどの症状を訴え、3月6日に死亡。出入国在留管理庁は8月に公表した調査報告書で、職員の危機意識が乏しく、医療体制や情報共有の仕組みに問題があったと指摘した。

 入管庁は報告書公表後、2週間分保存していた映像を約2時間分に編集し、来日した遺族に開示。弁護団は国家賠償を求め訴訟を起こす方針も明らかにしている。 (共同)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/142026?rct=tag_movie

【動画】「適正な捜査が行われる」と古川法相 ウィシュマさん死亡で遺族が殺人容疑で入管幹部らを告訴
2021年11月10日 17時32分


【ウィシュマさん死亡で遺族が入管幹部らを殺人容疑で告訴 「適正な捜査が行われると思う」と古川法相】
(https://youtu.be/ux7xaVDWzmA)


 名古屋出入国在留管理局の施設に収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、遺族が管理局の当時の幹部ら数人に対して殺人容疑の告訴状を名古屋地検に提出したことに、古川禎久法相は10日の会見で、「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われると思う」との見通しを示した。

 古川法相は、地検の入管庁職員の聴取への対応に「当然、適正に対応する」とした。捜査関係者が「死因が特定できない以上、刑事責任の立件は難しい」と指摘していることには、「司法解剖の鑑定書を確認した専門委の2人から聴取している」とした上で「捜査機関の活動内容に関わりがあり、法務大臣として所感を述べるのは差し控える」と回答を避けた。(望月衣塑子


【関連記事】「鼻から牛乳や」「ねえ、薬きまってる?」衰弱していたウィシュマさんに入管職員 「命預かる施設」とかけ離れ
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●アベ様やウルトラ差別主義者らは政治資金パーティーによる《荒稼ぎ》…一方、《やはりなかった「前夜祭」の記述》

2019年12月10日 00時00分08秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/桜に隠れて不祥事次々】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201911300000105.html)。
リテラの記事【安倍首相が政治資金収支報告書に規則破りパーティで“7千万円荒稼ぎ”を堂々記載! 一方、「桜を見る会」前夜祭は…】(https://lite-ra.com/2019/11/7.html)。

 《公正中立という言葉は議員にも地方公務員にもなくなっていた。桜に隠れて記事は小さい がいずれも政権を揺るがす不祥事だ》。
 《安倍首相の資金管理団体「晋和会」の政治資金収支報告書…安倍首相に対しては例年、「よりにもよって総理大臣が大臣規範を破るとは」と批判の声が上がっている…だが、この規定など完全無視。…しかも、これは安倍首相に限った話ではない。…麻生太郎副総理兼財務相の資金管理団体「素淮会」の報告書によると、たった1回のパーティ開催で6165万5244 円》。
 《やはりなかった「前夜祭」の記述! 安倍事務所は公選法政治資金規正法違反を自覚していたのか》。

 毎日新聞の記事【稲田朋美議員の秘書、政治資金で駐車違反の交通反則金】(https://mainichi.jp/articles/20191129/k00/00m/010/274000c)によると、《自民党幹事長代行の稲田朋美衆院議員(福井1区)の資金管理団体「ともみ組」が、稲田氏の秘書の交通反則金を支出していたことが29日、総務省公表の2018年分政治資金収支報告書などで明らかになった。稲田氏の事務所は「収支報告書を修正する予定だ」としている》。
 稲田朋美センセも含めて、《公正中立》《公平・公正》から最もほど遠い政権と自民党。《安倍首相にはモラルなどまるでなし》。《いずれも政権を揺るがす不祥事》連発…。

   『●「公平にしないと国民投票は成り立たないもの」…
         「公平・公正」、自公お維キトに最もほど遠い言葉
   『●壊憲…《国民投票という劇薬》に最も求められる
        「公平・公正」とは、自公お維キトに最もほど遠い言葉
   『●「辺野古技術検討会」が「公正」「中立」ねぇ? 「検討」
       しないし、「批判」「是正」「破壊中止」することもなし

 《「よりにもよって総理大臣が大臣規範を破るとは」と批判の声が上が》るほど、また、《しかも、これは安倍首相に限った話ではない》ほどの、大規模政治資金パーティーによる《集金》《荒稼ぎ》《ボロ儲け。アノ《麻生太郎副総理兼財務相の資金管理団体「素淮会」の報告書によると、たった1回のパーティ開催で6165万5244円》だそうです。《大臣規範を平気で破り、政治資金パーティを隠れ献金の温床にしている安倍政権の面々には、モラルもへったくれもない》。

   『●「S」で「D」なアベ様と麻生副首相は「政治資金」で 
       夜な夜な一体何をしているのか? それでも支持??
    《安倍首相の資金管理団体「晋和会」の10~12年分の収支報告書を
     みると、「行事費」という名目で多額の飲食代を計上。その規模は
     3年間で3000万円近い》
    《安倍首相をはるかにしのぐのが、麻生大臣のデタラメ支出だ。
     資金管理団体「素淮会」の10~12年分の収支報告書によると、
     「交際費」名目で消えた飲食代は12年分だけで3000万円を突破
     3年間の総額はナント、1億円近くに上る》
    《気になるのは、居並ぶ高級店に交じって「オフィス雀部」という
     六本木の有限会社への支出を3年間で計22回
     総額1805万5000円も計上していることだ。
      「六本木の会員制サロンを経営する会社で、麻生大臣はその店の
       “太い客”。経営者の女性は麻生大臣と過去に愛人関係に
       あったことを認めた、と6年前に週刊誌で書かれたこともある。
       ちなみに安倍首相も店の常連です」(自民党関係者)》

   『●「襟を正す気など」全く無し…「安倍政権の『金満ぶり』」
             「もはや『ぼろ儲け内閣』と呼ぶべきでは」?
    「『LITERA 本と雑誌の知を再発見』の編集部による記事
     【安倍内閣のデタラメ政治資金! 安倍は6千万パーティ、
     麻生は愛人のクラブに900万、稲田、石原、金田も豪華飲食に】…
       《もはや「ぼろ儲け内閣」と呼ぶべきではないか──昨日、総務相が
     昨年2015年の政治資金収支報告書を公表したが、あらためて
     安倍政権の“金満ぶり”があきらかになった》。
       記事に出てくる閣僚や自民党議員の数々の醜態…自公投票者の
     皆さん、コレで良いの? どういう思考をすれば、こんな議員を支持し、
     投票できるの? 特に、アベ様と麻生太郎氏は目に余る。両氏の
     資金管理団体「晋和会」や「素淮会」、一体、「管理」する気はあるのか。
     警察や検察は見て見ぬふり?」

   『●「今年も…麻生財相は“愛人のクラブ”に745万6150円
          もの巨額支出」…飯塚の支持者の皆様、正気?
    《安倍首相の資金管理団体「晋和会」の報告書によると、…。
     麻生副総理の資金監理団体「素淮会」の収支報告書によると…》

 一方、《やはりなかった「前夜祭」の記述! 安倍事務所は公選法政治資金規正法違反を自覚していたのか》ということで、「桜を見る会」税金による支持者接待および「前夜祭」政治資金パーティー…公職選挙法違反および政治資金規正法違反確定。デタラメ

   『●「桜を見る会」税金による支持者接待および「前夜祭」
     政治資金パーティー…公職選挙法違反および政治資金規正法違反
   『●ジャパンライフへの《あからさまな調査潰し》《政治圧力で
      立入検査》潰し…《政治家案件》と認識した上での判断!?

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201911300000105.html

コラム
政界地獄耳
2019年11月30日9時13分
桜に隠れて不祥事次々

★今国会が始まった当初はあてがわれた閣僚の失言で内閣は窮地に追い込まれるのではないかと各メディアが占ったものだが、あっという間に経産相・菅原一秀、法相・河井克行が辞任。環境相・小泉進次郎のピントの外れた発言が沸かせたが、ついに官房長官・菅義偉が26日の記者会見で「もし一緒に撮った写真があるなら、私自身は把握していないが、その方は結果として会場にいたのだろうと申し上げた。反社会的勢力の出席を私自身は申し上げてはいない」と言い、翌日は「『反社会的勢力』はさまざまな場面で使われ、定義は一義的に定まっているわけではない」と言い出した。

★結局29日、内閣府は参議院・行政監視委員会の理事懇談会で「区分番号『60~63』は総理・官房長官等の招待枠である」とする資料についてその存在を認めた。国のスポークスマンがここまでグダグダだと部下にも伝染するようだ。27日、官房副長官・西村明宏は会見で「反社会的勢力の皆さまが出席されたかどうかにつきましては個人に関する情報であるため、回答を差し控えさせていただいているところでございます」と敬ってしまった。政権幹部がやり放題だと、副大臣もやり放題。17年衆院選をめぐって違法献金が次々発覚した。環境政務官・加藤鮎子が代表の自民党支部では、先の衆院選公示直前に地元の2つの建設会社が400万円の寄付。公職選挙法は国と契約を結ぶ業者が国政選挙に関して寄付することを禁止している。農水副大臣・伊東良孝が代表の自民党支部では先の衆院選期間中、国の公共事業を受注した建設会社6社から計260万円の寄付を受けていた

★農相・江藤拓、元総務副大臣・松下新平、元財務副大臣・古川禎久ら宮崎県選出議員の東京での政治資金パーティーでは県・東京事務所職員や宮崎市の東京事務所職員が受付や会場誘導など手伝っていたことが発覚。公正中立という言葉は議員にも地方公務員にもなくなっていた。桜に隠れて記事は小さいがいずれも政権を揺るがす不祥事だ。(K)※敬称略
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https://lite-ra.com/2019/11/7.html

安倍首相が政治資金収支報告書に規則破りパーティで“7千万円荒稼ぎ”を堂々記載! 一方、「桜を見る会」前夜祭は…
2019.11.29 11:47

桜を見る会」問題追及によって、安倍首相が税金を使った公的イベントを地元有権者の接待の場にし、安倍自民党全体で選挙活動のため利用していたことが明るみに出た。一体、国民の血税を何だと思っているのかという話だが、さらに安倍首相をはじめとする安倍政権の大臣たちの舐めた態度が浮き彫りになった。

 本日、2018年分の政治資金収支報告書が公表されたのだが、そこに記されていたのは、規則破りのパーティ開催の数々だったからだ。

 まず、最初に挙げなければならないのは、安倍首相の政治資金パーティにおける“ボロ儲け”ぶりである。

 安倍首相の資金管理団体「晋和会」の政治資金収支報告書によると、安倍首相は2018年に「安倍晋三後援会朝食会」と題した政治資金パーティを東京の高級ホテル・ANAインターコンチネンタルホテル東京で計3回開催。5月28日に2537万9784円、11月2日に2424万円、12月20日に2018万円を集め、たった3回でじつに6979万9784円も集金している。

 他方、支出に目を移すと、会場費郵便料金など3回の朝食会にかかった費用は548万3375円で、経費は収入の10分の1も満たない。つまり、安倍首相は朝食会だけで6431万6409円を収入として得ているのである。

 安倍首相に対しては例年、「よりにもよって総理大臣が大臣規範を破るとは」と批判の声が上がっている。大臣規範とは2001年に閣議決定された「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」のことで、国務大臣や副大臣、大臣政務官といった職務に就く者は「国民の疑惑を招きかねないような大規模な政治資金パーティーを自粛する」と規定している。

 だが、この規定など完全無視。安倍首相は総理大臣でありながら、収入が1回で1000万円を超える大規模パーティを開催しつづけ、この大臣規範を毎年、平気で破っている。ようするに、襟を正す気などまったくないのだ。

 しかも、これは安倍首相に限った話ではない。現在の閣僚で、今回収支報告書が公開された2018年時も大臣や大臣政務官だった人物でいうと、麻生太郎副総理兼財務相の資金管理団体「素淮会」の報告書によると、たった1回のパーティ開催で6165万5244円河野太郎防衛相(当時は外相)の資金管理団体「河野太郎事務所」の報告書では1回のパーティ開催で3432万円。茂木敏充外相(当時は経済再生担当相)の資金管理団体「茂木敏充政策研究会」の報告書では収入がすべて1500万円以上のパーティを計4回開いて計8467万16円。加藤勝信厚労相(2017年8月〜2018年10月まで厚労相)が代表を務める政党支部「自由民主党岡山第五選挙区支部」の報告書では1回のパーティで1937万9474円、資金管理団体「勝会」の報告書では1回約1800万円の収入を得たパーティをはじめ計5回のパーティで5150万円。梶山弘志経産相(2017年8月〜2018年10月まで地方創生担当相)の資金管理団体「益習会」の報告書では1回2769万円の収入を得たパーティを含む計2回のパーティで3717万円の収入を得ている

 また、菅義偉官房長官も、菅氏が代表を務める「自由民主党神奈川県第二選挙区支部」の報告書によると、1回1000万円近い収入のパーティを4回開催して3872万円、さらに菅氏の資金管理団体「横浜政経懇談会」の報告書でも5回のパーティで3772万円。西村康稔経済再生担当相(当時は官房副長官)の資金管理団体「総合政経研究会」の報告書でも1回1000万円近いパーティを含む17回のパーティで1億177万2136円もの収入を計上している。

 大臣規範を破りまくりの大臣が、現役閣僚として在任している──。これだけでも唖然とさせられるが、政治資金パーティが問題なのは、その不透明性だ。というのも、パーティ券の購入が事実上の献金になっているにもかかわらず、購入額が20万円を超えなければ購入者の情報は報告書へ記載する必要はない。

 実際、政治資金パーティの“闇”の一端があきらかになったこともある。昨年11月に公表された2017年の政治資金報告書では、稲田朋美・元防衛相が政治資金パーティの開催を中止したことから、パーティ券を購入した団体・個人に返金をおこない、その内訳が記載されていた。前述のとおりパーティ券の場合は購入額が20万円を超えなければ名前などを記載する必要はないが、返金したために1万円以上の購入者の名前などが政治資金収支報告書に記載される結果になったのだ。そして、それによって電力会社8社をはじめ、日本原子力発電電気事業連合会、関西電力のグループ会社や全額出資子会社などから計112万円もパーティ券を購入してもらっていたことが判明。期せずして“原発マネー”の流れが浮かび上がったのだ。電力会社は「地域独占で公共性が強いのに献金はおかしい」といった批判が高まったことから、1974年以降、会社としての政治献金を中止しているにもかかわらず、だ

 「政治とカネ」という重要な問題にかかわるのに、国民の監視の目が届かない──。当然、仕組み自体をさらにオープンにすべきだが、しかし、大臣規範を平気で破り、政治資金パーティを隠れ献金の温床にしている安倍政権の面々には、モラルもへったくれもない。それを象徴する出来事が、いま問題となっている安倍首相の「桜を見る会」の「前夜祭」であることは、言うまでもない。


■やはりなかった「前夜祭」の記述! 安倍事務所は公選法、政治資金規正法違反を自覚していたのか

 やはり本日公開された「山口県報」に掲載された「政治団体の収支に関する報告書の要旨[平成30年分]」を確認しても、安倍首相の政治団体「安倍晋三後援会」に「前夜祭」にかんする収支の報告はなされていない模様だ(ちなみに、山口県は政治資金収支報告書をネット上で公開していない数少ない都道府県のひとつで、情報公開が進まない理由に安倍首相への“配慮”があると見られても仕方がないだろう)。

 だが、これまで何度も言及してきたように、「前夜祭」の収支報告がないことは、あきらかにおかしい。安倍首相が強弁しても、当日欠席した人の存在や実費計算と参加者による1人5000円の会費=ホテル側への支払いとはならないはずだからだ。

 たとえば、いくら前もって参加者を募っていても、これほど大規模なパーティなら事情があってドタキャンする人は必ず出てくるものだ。その当日キャンセル分の補填は誰がおこなったというのだろうか。あるいは万が一多すぎた場合の余剰分は誰の懐に入るのか。さらに言うと、食事代や会場設営・音響費用などは当日変更さえなければ事前に金額を確定できるが、飲み物代はそうではない。本サイトがホテルニューオータニに問い合わせをした際にも、飲み物代はおおよそ1人4000円程度としながらも、基本的には「実数計上」になると説明を受けている。つまり、事前に飲み物代は確定することはできず、通常でいえば宴会終了後に精算作業がおこなわれるはずなのだ。そして、その精算主体は「安倍晋三後援会」であり、何らかの収支が発生していると考えるのが当然だ。

 にもかかわらず、収支報告書に「前夜祭」の記載はない。つまり、パー券で儲ける政治資金パーティとは違い、「前夜祭」は地元後援会関係者をもてなす会であり、その差額を補填していたとしたら供応接待の事実がバレてしまうだから記載していないのではないか。

 しかも、実際にホテルニューオータニが5000円で引き受けていたとしても、本来は参加者1人につき1万1000円以上の費用にもかかわらず大幅な値引きをおこなっていたことになれば、それは「安倍晋三後援会」への寄附にあたり、政治資金規正法で禁じられた政治団体への企業献金となる可能性がある。

 つまり、「前夜祭」の収支報告がないことは、政治資金収支報告書への未記載にとどまらない違法行為が隠されている可能性が濃厚だ。しかし、安倍首相はいまだにシラを切り、まともな説明をおこなっていない。

 開催を自粛すべきと規定されているのに大規模政治資金パーティを平然と開き、都合の悪いパーティの存在は国民の監視から覆い隠す──。大臣規範を平然と破りつづけていることと、今回の「前夜祭」問題の根幹は、安倍首相にはモラルなどまるでなしという意味で、まったく同じなのである。

(編集部)
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