【《「言葉ずらし」と、小澤俊夫さんのコメント》 東京新聞(2018年12月27日)↑】
東京新聞の山本哲正記者による記事【「言葉ずらし」見破って 「政府の言い換え、今も昔も」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018122702000262.html)。
《空母の性能を満たしていても「多用途運用護衛艦」? 政府が言葉を本来の意味、用法からずらして、実態を隠すことを「言葉ずらし」と呼び「戦争中と変わらない」と主張するのは、グリム童話など昔話の研究者で筑波大名誉教授の小澤俊夫さん(88)…。新著「日本を見つめる」で、言葉ずらしを痛烈に批判、「戦争中に事実を隠した政府は日本を破滅に導いた。子どもたちのためにも権力者の言い換えに惑わされず真実を見極めたい」と語る》
『●「教育再生」という名の教育破壊…
「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」(小澤俊夫さん)』
「山本哲正記者による、<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から>
と題した小澤俊夫さんのインタビュー3回シリーズ。
【…(上)戦中の教育、復活を心配】…【…(中)罪悔いる表明せねば】…と
【…(下)言葉のすり替え今も】」
「「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる
《本質を隠す言葉のすり替え》。」
《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん。《政府が言葉を本来の意味、用法からずらして、実態を隠すことを「言葉ずらし」と呼び「戦争中と変わらない」と主張》。
アベ様らは、上西充子さんの指摘する《ご飯論法》へと昇華。さらに、小澤俊夫さんは、《「私たちも、だまされた体験を無駄にしないこと。権力側の試みを鋭く見破って日頃から話題にし、そんな国民操縦法を拒否していこう」と市民に呼び掛ける》。
『●《もはやカルト》な教祖様や取り巻き連中が取りまとめる
「働かせ方壊悪」法案という「残業代ゼロ法案」』
『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている
…「れっきとした国民様」は御見通しかな?』
『●「どうして、ご飯食べたなんてウソつくの?」
「これからしっかり食べます」と切り返す様な醜悪な「討論」』
「日刊ゲンダイの記事【史上最低の党首討論 安倍首相の答弁は
“ご飯論法”より醜悪】」
『●行政府の長の滅茶苦茶話法が取巻き連中や官僚に波及
…《言葉がまともに通用しない政治が、国民に…》』
《言葉の海へ 第35回:「安倍話法」は「安倍内閣共通話法」になった(鈴木耕)
… 「ご飯論法」というのが話題になっている。こういうこと。
「朝ご飯は食べたでしょ?」と聞かれると「いいえ、ご飯は食べていません」
と答える。つまり「“ご飯”は食べていません(パンは食べたのですが)」と、
平然と言う官僚たちの論法のことだ。この「ご飯論法」は、上西充子法政大学
教授が、厚労省の労働調査のデタラメデータを批判して使ったことで、
一躍有名になった》
『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている…
「れっきとした国民様」は御見通しかな?』
「アベ様のご飯論法が取巻き連中にまで波及していることや、
ウルトラ差別主義者による暴言…《改ざんではなく書き換えだという論法。
それなら飲食の領収書の金額を書き換えたが飲食した事実、つまり趣旨は
変わっていないから金額の書き換えぐらいは悪質ではないという》暴論。
また、アベ様の大見得・啖呵《議員辞職》の後退…(室井佑月さん)《あの方、
「関わっていたら」から「土地の取引に関わっていたら」に変えて、最近では
「贈収賄に関わっていたら」ですって? なにげにハードルを下げてやんの。
ズルだよな》。あまりの酷さに、目も当てられない」
『●「私の妻や友人が関わってきた」と自ら暴露…
「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」実行せよ!』
「GIGI[ギギ。グッド・イメージ・ゴルフ委員会]も大喜びだろう。それにしても、
ご飯論法としても、あまりの支離滅裂ぶり」
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018122702000262.html】
「言葉ずらし」見破って 「政府の言い換え、今も昔も」
2018年12月27日 夕刊
空母の性能を満たしていても「多用途運用護衛艦」? 政府が言葉を本来の意味、用法からずらして、実態を隠すことを「言葉ずらし」と呼び「戦争中と変わらない」と主張するのは、グリム童話など昔話の研究者で筑波大名誉教授の小澤俊夫さん(88)=川崎市多摩区、写真、山本哲正撮影。新著「日本を見つめる」で、言葉ずらしを痛烈に批判、「戦争中に事実を隠した政府は日本を破滅に導いた。子どもたちのためにも権力者の言い換えに惑わされず真実を見極めたい」と語る。(山本哲正)
小澤さんは自ら編集する季刊誌「子どもと昔話」に毎回、時事評論を掲載。新著は二〇〇四~一八年分からの三十編をまとめ、戦争中から現代まで、約二十個の言葉ずらしの例を示した。言葉の持つ意味を正確に調べて、昔話を研究・継承する立場からは「けしからんことばかり」という。
戦争中の一例が一九四一年の真珠湾攻撃だ。「帝国陸海軍は本八日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入(い)れり」とラジオから流れる臨時ニュースを小澤さんは聞いた。「こちらから攻撃を仕掛けたのに、自然に戦闘という状態に入ったんだと。台風の暴風圏に入ってしまったかのようで、主体をごまかす言葉ずらしだ」と指摘する。
四五年の「終戦」も、戦争責任を追及されないよう「敗戦」から言い換えた国指導部の「さかしい知恵」とみる。
「今も、市民に問題を直視されないようずらしている」。自衛隊が派遣された南スーダンで一六年七月に起きた政府軍と反政府勢力の戦闘に対し、安倍晋三首相が同年十月の参院予算委で「戦闘行為ではなかった」「衝突という表現を使っている」と答弁した例を挙げ、「とんでもない論法だったことは、今年明るみに出た派遣部隊の日報に『戦闘』と書かれていたことが示している」と話す。
今月公表した中期防衛力整備計画で海上自衛隊の護衛艦「いずも」を改修し空母化する際の呼称を「多用途運用護衛艦」とすることにも「さっぱり分からない言葉を使い攻撃性を隠そうとする」と手厳しい。
「言葉をずらして本質を見せない技法は、政治家、高級官僚たちが経験を重ねてしっかり身につけてきた『国民操縦法』」と看破する小澤さん。「私たちも、だまされた体験を無駄にしないこと。権力側の試みを鋭く見破って日頃から話題にし、そんな国民操縦法を拒否していこう」と市民に呼び掛ける。
<おざわ・としお> 1930年、中国・長春生まれ。東北大大学院修了。東北薬科大講師、助教授を経て日本女子大教授、筑波大副学長などを歴任。グリム童話の研究に始まり、口承文芸理論を日本に紹介。日本の昔話の分析的研究も進める。2007年、ドイツのヴァルター・カーン財団が昔話などの研究に貢献した人に贈るヨーロッパ・メルヒェン賞を受賞。指揮者小澤征爾さんは弟。
《「言葉ずらし」と、小澤俊夫さんのコメント》
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/images/PK2018122702100181_size0.jpg】
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