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頚城 雨飾山荘から雨飾山、雨飾高原(2023.9.2~3)

2023-09-07 08:10:09 | 個人山行(2023年度)

山名:雨飾山(1,963.3m)

山域:北信の山、頸城山塊

Kさんのお誘いで、雨飾山への個人山行が成立、百名山登山を楽しみに出かけます。行程は北側の登山口である、雨飾山荘に一泊。翌日早朝に登山を開始し、南側の登山口である、雨飾高原に下るというものでした。夏から秋への移り変わる時期になりましたが、まだ残暑が厳しく、高原の風も期待して出かけます。

 

9月2日(土)昼頃新幹線で東京を出て、16時には雨飾山荘に到着しました。レトロな温泉の山小屋です。

翌朝は朝が早いので、登山口を探索。雨飾山荘自体が登山口ですが、周辺には雨飾地蔵やお堂などもありました。登山口脇にはテン場もあります。

 

翌、9月3日(日)まだ暗い、朝4時40分に出発。ある程度登ったところで、周囲が明るくなってきます。見晴のあるところでは、海谷山塊の急峻な山がよく見えます。

神難所はしごを登り終えたKさん。このルートは、僅か3kmで標高1000mを一気に登るのです。潔い登山道です。こういった梯子がよく出現します。

1時間半ほど登って一ぷく処。登山口からずっと急登の連続でしたので、ここで一休み。

朝日を浴びて輝く雨飾山に向けて登高を続けるKさん

海谷山塊の向こうに、糸魚川の町と日本海が見えてきました。山から眺める日本海は、随分久しぶりな気がします。いつ以来かな??

しばらく登ると、一旦水平な道に入ります。中の池に到着。山腹にある池と湿原で、最後の登りに向けて休憩しました。

稜線への最後の300mの急登です。背後には時々海谷山塊の荒々しい姿が現れます。なかなか魅力的な山容です。

ついに山頂に続く稜線に登りつきました。笹の中を少し進むと、正面に雨飾山が姿を現わしました。笹の中を歩くと、どんどん雨飾山が近づいてきます。

いよいよ雨飾山が間近となってきました。最後に正面に見える急坂を登れば山頂です。

笹原には、すでに秋らしい花が咲いていました。これはたくさんの花をつけたトリカブト。

リンドウもたくさん咲いています。青い花が多い季節です。

最後の急登の途中から振り返ると、登山道で形作られた「女神の横顔」を見ることができました。

雨飾山山頂に到着しました。急登の多いコースタイム4時間の登り。大変お疲れさまでした!

しばらく山頂でくつろぎますが、最後の登りのあたりで既にガスが沸き上がってきていて、遠望が無かったのが、ちょっと残念です。頸城の山々にも雲がかかってしまいました。

ゆっくり休んで下山開始。まずは北峰に寄ってみます。お地蔵さんが並んでいますが、この二つのピークは猫の耳と呼ばれているそうです。

笹平まで稜線を辿ってから、南に向けて下山開始。雨飾山の大きな山頂部もそろそろ見納めかな?

稜線は、岩稜や段差が多く、慎重に下って行きます。荒菅沢まで下ってきて一息。ちょっとした河原で、皆さんここで休憩しているようで、賑わっていました。この奥は大岩壁が広がっていて、布団菱と呼ばれています。稜線からもその上部が見えていました。雪に削られた荒々しい岩稜帯です。

荒菅沢を過ぎれば、少し登り返してから最後の下り。その先は湿原の水平な木道が続いて雨飾高原のキャンプ場に降り立ちました。そのあとは、バス停まで一時間弱の車道歩きです。

バス停の手前で、道の脇にある露天風呂に立ち寄り汗を流しました。管理人はおらず、寸志を入れて入浴するスタイルでした。

あとは、バスの客となり、南小谷駅のホームで祝杯を上げたあと、解散となりました。

雨飾山は、急登急下降の険しいルートですが、山頂周辺の美しい笹原の素晴らしい景観に癒されます。また、久しぶりの列車の山旅ですが、列車はいろいろな登山口のある駅を通るので、次の山への想いも次々と湧いてくるのでした。

 

コースタイム:

雨飾山荘04:40 - 06:29一ぷく処06:38 - 07:21中の池07:37 - 

08:37薬師尾根分岐08:51 - 09:19雨飾山10:01 - 10:15薬師尾根分岐 - 10:21笹平10:23 - 

11:52荒菅沢12:10 - 12:50ブナ平12:51 - 13:36雨飾山登山口13:37 - 14:25雨飾高原露天風呂14:55 - 

14:59雨飾高原バス停

メンバー:菊、山一(記)


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