期待以上、好天の冬日ならではの360度展望
聖岳から甲斐駒ヶ岳まで、南アルプスを一望
深田公園駐車場7:00~女岩8:15~深田久弥終焉の地9:10~9:30茅ヶ岳10:20~千本桜分岐10:25~深田公園12:15~12:20深田公園駐車場
茅ヶ岳は深田久弥終焉の地として知られているが、短時間登っただけでこれほど山座同定の利く山はあまり知らない。と云うか、他にはそんなにないのかも知れない。そして、名だたる山々を認めることが出来るんだ。北からぐるっと時計回りに360度一回りすると、今日は18の日本百名山を確認できた(①四阿山~②浅間山~③瑞牆山~④金峰山~⑤富士山~⑥聖岳~⑦赤石岳~⑧悪沢岳~⑨間ノ岳~⑩北岳~⑪鳳凰山~⑫仙丈ヶ岳~⑬甲斐駒ヶ岳~⑭乗鞍岳~⑮奥穂高岳~⑯槍ケ岳~⑰常念岳~⑱赤岳)、好天の冬日ならではのダイナミックな展望だ(僕の知っている限り“奥秩父一の展望”と云われる金峰山からでも12座くらいだった)。
早朝の深田公園駐車場はまだ数台の車、下山時は20台くらいとなっていた
スタートして数分、冬枯れた林の中を行く
スタートして50分、最初の休憩でアイゼン着。女沢沿いに傾斜も出てきて雪も深くなって来た
女岩までは緩やかな登りだったが、漸くここからが急な登りとなる。正面の奥が女岩、今は立入禁止。3~4m大の四角い岩が崩落しているのが分かる。登山道はここを右に迂回して、沢筋の急な登りとなる
まだ沢筋、傾斜も緩む
沢を登り詰めて尾根上に出ると5分ほどで「深田久弥終焉の地」の石標に至る。「日本百名山」の人、深田久弥は「一九七一年三月二一日十一時二十三分倒・・」とも石標に記されている、登山途中の脳卒中で享年68歳
ここから岩混じりの比較的急な登り20分ちょっとで山頂に達したら、ご褒美が待っていた。
岩混じりの比較的急な登り、あの先が山頂だ
日本一の山をバックにメンバー到着
山頂標の後ろには 乗鞍~奥穂の北アルプスに、八ヶ岳と金ヶ岳(手前 南峰、奥 北峰)
山頂にある展望盤の富士山と本富士
赤石岳~悪沢岳(ズームアップ)
観音岳~北岳~地蔵岳(ズームアップ)
アサヨ峰~仙丈ヶ岳(ズームアップ)
はいこれはもう 甲斐駒ヶ岳(ズームアップ)
編笠山~権現岳~阿弥陀岳~赤岳~横岳(ズームアップ)
薄く 四阿山~浅間山(ズームアップ)
奥穂高岳~北穂高岳~キレット(ズームアップ)
黒い尖がりは槍ケ岳(ズームアップ)、目の良い人なら目視も可
瑞牆山のガリガリに、丸い小川山(ズームアップ)
五丈岩の金峰山に朝日岳(ズームアップ)
復りは北杜市・甲斐市境界の比較的緩やかな尾根を下って行けば南アルプスを見上げる目線が段々と上に向かって行くのを感じると、ああもうおしまいに近づいたんだな~。
陽当たりのよい尾根ルート
下山後に立ち寄った深田公園の石碑、「百の頂に 百の喜びあり」と深田久弥の字で刻んでいるそうです
「にせ八つ」と云われる茅ヶ岳、近くの山から見下ろせば こんな山容をしている
2019.1 鳳凰山より
2020.10 金峰山より
戦禍で大粒の涙を流している子が居るのに何もできない、なのに空は青く澄んでいる。そんな虚しさの沸々感も山に在ることでいつの間にか忘れることが出来ている、他国の惨状を憂いながらもこうして山行をしている。この1~2日、何もできないし何ができるとか己に問うだけだったがきつい山行に体を使えばそんなことなんかを頭の中から取り除いて、忘れさせてくれている。
当日6時過ぎ、まだまだ平和な日本です
メンバー:
茅ヶ岳 :河(L、記)、田
茅ヶ岳・金ヶ岳:宮・佐k