アルパインクラブ モルゲンロート

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秩父 大ドッケ(福寿草自生地)(2021.3.20)

2021-03-21 14:55:39 | 会山行(2015~2022年度)

秩父に在る、秘密の花園

浦山大日堂9:00~10:20カラ沢出合10:30~11:55福寿草自生地12:20~大ドッケ13:00~14:15浦山大日堂

眩しい みどり の中、乙女のように慎ましい きいろ花 がこっそりと開く そんな 福寿草自生地

 

花園までもう少し、自然と足も速まる

 

 

廻りは枯れた茶の単色の、その先を見上げるとスポット的に全面の緑がある。緑だけが目立ち、今年はもうダメかなと思いながら近づくにつれ、きいろ花は段々と濃く点々と浮かび上がってくる。

“陽が差して気温が上がってくると花びらが開きはじめ” 陽が当たらないと閉じると云う福寿草。今日は曇りでガスも出て来た、花びらの開きもいまいちだし、盛りは1~2週間前だったかも知れない。それでも40~50m四方に広がる群生はそうお目に掛かれない。

 

 

40~50m四方くらいに広がっているお花畑(標高1230m辺り)

 

 

目指す福寿草自生地は、大ドッケ~大平山の中腹のカラ沢上部。川俣橋からすぐ右の登り口を行き61号鉄塔案内の黄色いポールを右に見やり真っすぐ進んで行く。そして、細久保集落の廃屋左をズンズン進んで行き、林道を終えた辺りからトラバースの細い踏み跡を辿る。小石混じりの乾いた土砂のトラバースは所々踏むたびにザザーっと土砂が落ちて行くような処。土砂と一緒に落ちて行かないように、ゆっくりと一歩一歩足場を確認して行く。

 

 

9時前に着いた浦山大日堂バス停横の駐車場スペースは5台、最後の1台分空いていてラッキー

 

十数年前までは一人住んでいた人が居たと云う集落の廃屋、この左を行く

 

ここ間違って左へ下ってしまって数分のロス、でもまだスタートして1時間

 

ザレ気味のトラバース道、沢底まで数十mあるので滑り落ちたらヤバい。ピンクのメンバーは右手でロープをしっかりと握っている

 

危険箇所に挟まれたトラバース上のポイントにある可憐なハナネコメ

 

靴幅もない斜めの足場、ここも滑り落ちたらヤバい箇所

 

 

気の抜けない危険ポイント(2ヶ所)を終えたらカラ沢出合、ここまで来たらもう安心。あとは体力勝負。沢は一昨年の台風19号の爪痕も残り、倒木や大小の岩や石で登り辛く、しかも急だ。それでも、枯れた落葉や葉の落ちた木立のなか見上げる斜面にはみどりの絨毯を確認すると、つい足が速くなる。

 

 

一昨年の台風19号で浮石などが更に増して歩き辛くしている

 

そして、狭まった沢の中央を登って行く

 

まだまだこんな登りが続く

 

上方にみどりの中、少し黄色いものが見えてきた

 

福寿草の自生地だ

 

陽が出ていない曇り空、花も閉じかけていて半分しか開いてくれない

 

枯れた落葉のなかだと、濃いみどりに黄色が浮き立つ

 

 

花園の(向かって)右を枝尾根に出て、急登を行くと大平山から大ドッケに続く稜線上に出る。大ドッケからは間違ってバラモ尾根に踏み込まず、あとはもう峠ノ尾根を下るだけ。

 

 

自生地(標高1230m)から稜線上(標高1350m)に出て、ぐるっと廻って来た、大ドッケ手前の下り

 

一登りで大ドッケ(標高1262m)。ここからは登りもなくもう下るだけ

 

 

谷奥の登山道もなく地図読みも必要で、かなりハードな登りの後の お花畑。ここはそんなキツイ思いをして来た人にしか見ることのできない、貴重な  “秘密の花園”  だった。

 

メンバー:川、河(L、記)、田、山t、青、小r、森、他1名