「社会の急変に竿をさす」

「社会の急変に竿をさす」

　皆様のご健勝とご清栄をお慶び致します。

　さて、昨今の社会・経済情勢は、大きく変化していて各分野の詳細を掴むことは至難の業であると感じています。

　おまけに、その変化自身も、日々極めて動的で、落ち着いた動きとはいえません。

　日本経済新聞･朝刊記事を毎日精読することをもって、一日の始まりとしている私にとって、昨今の世間全体の激変ぶりを、大小取り混ぜて、知識として吸収することは、殆ど不可能な状態です。

　そこで、このように社会・経済全体の大きな変革･流動期には、逆に自分の考えや心の支えになる様な、長年にわたって多数の民衆によって親しみ受け入れられてきた宗教や道徳上の基本的理念を思い起こして、世間の流れに竿をさす姿勢を取らざるを得ないと考えています。

　そこで、私は、最近は、できるだけ古来の風習・習俗・世渡りの智恵や方法を思い起こし、そこに何か生活上のヒントを見出し、日々のビジネスにも応用していこうとしています。

　その一例が、富山の薬売りの商法として名高い「先用後利」の習わしです。

　ところで、私どもCJA日本語学校：日本語教師養成講座は、昨年4月の開講後、3か月単位での学習期間を１サイクルとして、日本語教師の資格を習得していただいております。今期で既に5期目であり、どの学期においても順調に受講生全員をご指導させていただき、無事に修了していただいています。

　その実績に鑑み、学費納入を各学期の始まる前ではなく、学期の修了後に回しても、受講生の皆様方全員に満足していただける教育サービスを必ず行えるものと自負しています。

　以上の事から、CJA日本語学校：日本語教師養成講座は、2020年の新型コロナウイルス感染災難の経済的影響の厳しい各ご家庭の事情に配慮させていただき、来月、7月1日から始まる7月期においては、3か月講座の受講開始後4か月以内での学費納入が可能な「学費の後払い方式」を導入させていただくことにしました。

　皆様方のご理解とご支援を何卒宜しくお願い致します。

令和2年6月4日 木曜日
CJA日本語学校・理事長　岡村寛三郎
《参考資料》
「先用後利」とは、いまから300年ほど前から継承される伝統的マーケティング手法です。その代表的な事例として「富山の薬売り」が上げられます。

「お客様へのサービスの提供が先で、無理をしなくとも、利益は後からついてくる」という考え方です。