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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

太田和孝さんの結婚披露パーティ

2015-10-20 10:28:47 | ジャズ


ライブハウスを借り切っての,広島で活躍するジャズフルート奏者・太田和孝さんの結婚披露パーティ.
会場が暗くなったと思ったらいきなりベリーダンスが始まったのでびっくりした.
ムービー,新婦ご友人たちのスピーチやケーキカットの後の 2 時間ほどはジャズ大会.出演者総数 30 人超とのことだった.大学ジャズ研 OB/OG たちも一曲,なかなかスリリングな演奏であった.

おふたりの嬉しそうな表情をお目にかけられないのは残念.
写真のケーキはじゃんけんで勝利した女性 9 人と男性ひとりが口にすることができた.実は小生は J 子のを半分かすめた.左下はお土産にいただいたクッキー.

ポリゴノーラ @ 近江楽堂

2015-10-19 21:20:59 | 新音律
二次元楽器に基づいた楽器と音楽の披露,10/17(土)1400-.

この日演奏されたのは,金属円盤を並べたセットである.三角形・長方形なども試作中なので,楽器を「ポリゴノーラ」と命名したとのこと.ポリゴンは多角形のことで,究極の多角形が円である,というわけ.ドレミ...は弦楽器・管楽器という「一次元楽器」,すなわち豊富な整数倍音を持つ音源のための体系である.音源は二次元に拡張すると,整数倍音は出ないから (別な高調波は体系的に発生する!!) ドレミ...という音階も 12 音律もご破算である.

プログラムはウェプに出ていたものと多少順番が入れ替わり,第一部が櫻井直樹さんによる解説と,この二次元楽器の演奏.

灰谷敬二さんの「パフォーマンス」はドーム天井を持つ会場のせいもあり,釣鐘の中に閉じ込められて鐘の音を聞く感じ.もちろん鐘とちがって音色は豊富だが,大音量の恍惚感と,「もうやめてくれ」感が交互に押し寄せる.これが 奏者の狙いだろう.
叩いた後円盤の上で掌をひらひらさせてビブラートのような効果を出すなど,奏法にいろいろな可能性があるようだ.

一ノ瀬トニカさん作曲の委嘱作品 First Flight は全 4 曲で奏者はふたり.解説が配布された.
灰谷さんがハンマー (のようなもの?) を使ったのに対し,こちらはマリンバのマレットらしきものを用いたので,ずっと柔らかい音色だった.また円盤の架台も,灰谷さんの場合は音が周囲に反射するようになっていたが,こちらはそれがなく,従って音量も小さく穏やかだった.

当然だが非ドレミ体系が前面に出ていて,櫻井理論に従った曲と,作曲者が感性に従って作った曲があるとのこと.2 曲目・swaying moon はコード中心,3 曲目・cloud はトレモロ中心と,いろいろ披露されたなかで,1 曲目・first flight と,4 曲目・dew drops fall のメロディが覚えられそうな気がした .
... しかし 16 トンはその昔,12 音より多数の音を使った音律で曲を作ったとき,曲を覚えたつもりでも,いつの間にか記憶の中で 12 音律で近似した曲にすり替わったことを経験している.この曲では,12音律の呪縛から逃れられるかどうか.
CD あるいはウェブ配信で,この録音を繰り返し聞けるようにしていただきたい.

桜井真樹子さん作曲の委嘱作品「カウントダウン・メルトダウン」は声明,琵琶,尺八とポリゴノーラのコラボレーション.最初の解説で櫻井さんが和楽器のスペクトルには整数倍音以外の成分が豊富なことを示され,演歌まで披露されたが,それがこの曲につながったのだろう.
声明の内容は福島の原発事故の事実を並べたもので
「二千十一年三月11にち午後二時四十六分 福島第一原子力発電所を マグニチュード 八・四の地震.襲いけり」
で始まり
「第一号機の建屋 爆発」
で終わった. 文言は配布された.
その後,琵琶・尺八・ポリゴノーラの短い即興演奏があった.

第一部が長引いたので,第二部・パネルディスカションの途中で失礼した.作曲家・演奏家の言葉が聞けたのが収穫だった.
この会場は響きすぎ,音楽向きではあるが講演・シンポジウムには向いていないと思った.

橋本一子グループのライブ

2015-10-18 11:27:47 | ジャズ
渋谷 Last Waltz
"オールスターnajanaja大感謝祭"
vo,p 橋本眞由己, p,vo 橋本一子, g,b,vo 藤本敦夫, perc 帆足哲昭, whacho vln 金原千恵子, fl 太田朱美

ドライブが嫌だから広島では夜は滅多にでかけない.東京はメトロがあるので,ジャズ研 OG の美女おふたりを誘って久々のハウスライブに.
写真は油絵風というアプリでレタッチした結果で,一様に目が小さくなった.



「太田朱美」でググって出かけたので,このグループではどんな音楽になるのか,事前に見当がつかなかった.橋本一子さんは,随分前にマイルス曲のピアノトリオを聴いたきりだったが,現在はもっぱらこの夜みたいなのかな.



終演後しばらく経ったらステージが騒がしい.写真の時間ということなので,スマホの望遠で参加したが,藤本さんの顔が異様にでかく写っている.

久隅守景展

2015-10-16 09:03:45 | お絵かき
六本木サントリー美術館。
この絵は、最も国宝らしくない国宝だそうだ。小さい絵と思い込んでいたが、屏風絵だった。左上には大きな月。
女性の唇がちょっと紅い。
残念ながら、この方向の絵は少数。そもそも絵そのものの数が少なく、息子・娘の絵も展示されている。

この息子は悪所通い、娘は駆け落ち。子供たちの不祥事で中央画壇から距離を置くことになったことが、この夕顔棚納涼図につながったのだろう。

二紀展とNiki展

2015-10-15 07:36:59 | お絵かき

J子のお供で上京。二紀展もさることながら、おなじ新美術館でやっているNiki展が面白い。グロテスクにしてきらびやかでかわいい。三次元の大迫力。

昨夜は大学サークル時代の友達と、今夜は研究室の先輩ご夫妻と会食、明晩はジャズ研OGのライブの予定。というわけで、1万円札が飛んでいく快感と恐怖を味わっている。

ファビアン

2015-10-13 08:12:48 | 読書
エーリヒ・ケストナー, 丘沢 静也 訳「ファビアン - あるモラリストの物語」みすず書房 (2014/11).

「今さ,30歳で結婚できるやつって,いるか? 失業してるやつもいるし,明日にでも失業するやつもいる.これまで一度も就職したことのないやつもいる.僕らの国は,後の世代が生まれてくるってことに.準備できていないんだ」.
訳者あとがきの冒頭で引用されている,主人公ファビアンが親友に言うセリフである.舞台は現代の東京...ではなくて 1930 年.ナチの権力掌握前夜,ワイマール共和国末期のベルリン.

ヘルマン・ヘッセの「ファビアン」評
...ケストナーは今日の狂ったベルリンに一人の人間を,ひどく強くもなければ器用でもないが,まだ狂ってはおらず,ハートと知性を持っている人間を走り回らせている....地獄と精神病院が話題となっているが,それは音楽のように聞こえる.それは芸術のフィルターを通って優雅に満ちている...(高橋健二「ケストナーの生涯」駿駿堂(1981) による.)

一般には当時は,性的な描写が露骨で,政治に関しては挑発的な悪書とされたそうだ.
読んでみるとこの おとなの小説は,著者の児童文学 (「ふたりのロッテ」「飛ぶ教室」等) に比べるとテンポが遅くおもしろくないな,というのも実感.

引用ついでに
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Amazon 「BOOK」データベース
ワイマール共和国末期、頽廃的な空気に覆われたベルリンを舞台に、ファビアンというひとりの男の生活を通して時代と社会を痛烈に風刺しつつ、ひとつの真実を描いた本書は、1931年の初版刊行と同時に大きな反響を呼び起こした。深さよりは浅さを、鋭さよりは月並みを、曖昧さよりは明快さを大切にした、大胆なモラリストにして辛辣な風刺家ケストナー。その最高傑作とも評される長編小説を、初版から削除された章とあとがきとして考えられていた「ファビアンと道学者先生たち」「ファビアンと美学者先生たち」、さらに、戦後に書かれた二種類のまえがきを収めた初の完全版で贈る。
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図書館で借用.

きのうも ジャズ @ 酒まつり

2015-10-12 08:19:30 | ジャズ


地元が誇る ! ビッグバンド イースト・ウェーブ・オーケストラ.
一昨年まで賀茂輝酒造が会場だったが,廃業してマンションと化したので,こちらに引っ越したとのこと.
教善寺本堂が舞台で境内が観客席.こちらから見ると柱が邪魔...などと言ったらバチが当たる!



オーケストラが終わったら客席ががら空きとなった.十月桜散る...しかし,また次第に増加.
こちらは黒瀬のライブハウス「ブラック・アンド・タン」のママさんの精力的なステージ.バックは広大ジャズ研の面々.トランペットの由利くんのオリジナルに英語の歌詞がついていてびっくりした.



広大ジャズ研のメンバーによるギターカルテット (デサフィナードはピアノ中心).凝ったバンド名がついていたが忘れてしまった.申し訳ありません.MC がおもしろかった.
青空にジェット機が飛んだりカラスが飛んだり.でも帰りは少し寒かった.

鈴懸の途 @ 酒まつり

2015-10-11 10:07:31 | ジャズ
西条駅周辺で酒まつり.亀齢酒造のオールド・ジャズ・バンド・コンサートは,人混みで酒蔵奥の会場にたどり着くまでが一苦労.キーボード,クラリネット,ベースのトリオで,女性二人はボーカルも.キーボードのお姉さんは後の二人が目を離すと飲んでしまう...と MC で心配していた.「ダイナ」「リンゴの木の下で」などの戦前のジャズの他,中村八大の「黄昏のビギン」も.「鈴懸...」は鈴木章治とリズムエースのアレンジに沿っていた.



鈴懸の途は立教大学にあったらしい,1942 年の曲だが,ピーナッツ・ハッコーと鈴木章治の 2 クラリネッツで 1954 年にジャズとしてリバイバルしたので,僕たちの世代の曲になった.イントロとリフにはピーナッツ・ハッコーのアイデアが入っていると思う.

この 1980 年の動画も 2 クラだが,ふたりの鈴木さんには (僕の理解では) 血縁関係はない.
やっぱりこういうふうに,ビブラフォンが入らなくちゃ.松崎龍生さんは数年前までは活躍されていたのに,最近はウェブでも消息が知れない.ピアノの大給桜子さんは若くしてお亡くなりになったが,Youtube にはいくつか音源が残っている.

reading

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