森晶麿 著, 早川書房(2012/05)
第1回アガサ・クリスティー賞受賞作、待望の続篇刊行! という惹句につられて,受賞作そのものは読んでいないが,図書館から借出した.
「BOOK」データベースより)
黒猫と付き人がバレエ『ジゼル』を鑑賞中、ダンサーが倒れるハプニングが発生した。五年前にも同じ舞台、同じ演目で、バレリーナが死亡する悲劇が起きていた。ガラスアーティストの塔馬から聞いた黒猫の過去と、二つの事件の関連を気にする付き人。しかし何やら隠し事をしているらしい黒猫は、関わらないよう忠告するだけだった。仕方なく付き人は一人で事件に挑むが…ジゼル、ガラスアート、ポオを絡め、二度の事件を結ぶ図式が見えたとき、黒猫の最終講義が始まる―。
「黒猫」とは 24 歳の美学の教授.その「付き人」(女性だが助教?)の目線で語られる.
カバーイラスト (丹地陽子) は,かっての少女マンガを連想させるが,中身もそのとおり,ポーとかバレーとか美学とかガラスとか,一般人にとって未知のことどもがペダンチックにちりばめられているが,そのぶん現実感がない.ポーの講義では、退屈だった高校の国語の授業を思い出した.
殺人もあるのだが,「ありました」でおわりで,犯人も人形みたい.
大人の読む小説ではない,などと嘯きつつ,気がついたら読み終わっていた.
受賞作は短編集だそうだが,ひとつくらいは読んでも良いかな.
第1回アガサ・クリスティー賞受賞作、待望の続篇刊行! という惹句につられて,受賞作そのものは読んでいないが,図書館から借出した.
「BOOK」データベースより)
黒猫と付き人がバレエ『ジゼル』を鑑賞中、ダンサーが倒れるハプニングが発生した。五年前にも同じ舞台、同じ演目で、バレリーナが死亡する悲劇が起きていた。ガラスアーティストの塔馬から聞いた黒猫の過去と、二つの事件の関連を気にする付き人。しかし何やら隠し事をしているらしい黒猫は、関わらないよう忠告するだけだった。仕方なく付き人は一人で事件に挑むが…ジゼル、ガラスアート、ポオを絡め、二度の事件を結ぶ図式が見えたとき、黒猫の最終講義が始まる―。
「黒猫」とは 24 歳の美学の教授.その「付き人」(女性だが助教?)の目線で語られる.
カバーイラスト (丹地陽子) は,かっての少女マンガを連想させるが,中身もそのとおり,ポーとかバレーとか美学とかガラスとか,一般人にとって未知のことどもがペダンチックにちりばめられているが,そのぶん現実感がない.ポーの講義では、退屈だった高校の国語の授業を思い出した.
殺人もあるのだが,「ありました」でおわりで,犯人も人形みたい.
大人の読む小説ではない,などと嘯きつつ,気がついたら読み終わっていた.
受賞作は短編集だそうだが,ひとつくらいは読んでも良いかな.