Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「文学のことば」 -> カバヤ児童文庫

2018-05-28 08:49:24 | 読書
荒川洋治「文学のことば」岩波書店 (2013/7)
詩人としての著者の名前を聞いたことがあるが,詩を読んだことはない.岩波だし,ものものしいタイトルだが,誰も読まないと見えて,とてもきれいな図書館本.なぜ借りたかというと,ぱらぱらやっているうちに,「おまけが育てた読書」という,カバヤ文庫のことを書いた文章に当たったからである.

昭和20年台後半.1箱10円のカバヤキャラメルにカードが入っていて,大当たり10点,カバ8点,ターザン2点,ボーイとチータ各1点.ターザンよりカバが上というのもおかしいが,50点のカバの王様というのもあった.50点でカバヤ文庫1冊と交換できた....と書いてあるが,もちろんこんなことをはっきり覚えているわけはない.
ぼく自身はカードを集める甲斐性はなく,友達のを暗いところで,いじいじと読むだけであった.

思いついてカバヤ食品のHPにアクセスしたら,
*****カバヤ児童文庫の記念すべき第1号の題名は「シンデレラ姫」。ペローの作品、シンデレラ姫、森の中のねむりひめ、おやゆびこぞうの3つのお話が収められていました。以降、1954年の第12巻第15号まで、159冊が1週間に1冊のペースで発行され続けました。*****
とあった.ラインナップは,世界の名作もあるが,この「少年探偵トルレ」のように,あまり知られていない作品もある.
作者・訳者の名前はない.翻訳(というよりリライト)には高校教諭や大学院生が行い,その中には若き日の五味康祐もいたそうだ.

岡山県立図書館によりカバヤ児童文庫全編がデジタル化されており,
 デジタル岡山大百科 http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/
からだれでも自由にアクセスできる.

カバヤキャラメルのライバルは紅梅キャラメルで,こちらは巨人の選手のカードを集めさせた.

「文学のことば」についてはまた後日.

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