Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

五つの銅貨 - コード進行が同じなら...

2008-12-03 09:09:34 | ジャズ
louis armstrong & danny kaye - the five pennies


言語と文字をテーマとする研究会で,音楽と楽譜の関係が話題になったらしい.

楽譜と言えば五線譜だが,これは曲をなるべく忠実に示そうとするものだろう.これに対して,コード譜は曲をもう一歩抽象化して示すものかもしれない.「抽象化」という言葉は不適当かもしれないが,Aという曲も,Bという曲も,コード進行だけ取り出せば同じことがある (ブルースなんかみな同じだ).それならA,Bを同時に演奏しても,あるいは歌っても,良いはず.

コード進行が多少違っても,曲の長さが同じなら,強引にやればいい.その例がこのYouTube.映画 Five Pennies「五つの銅貨」の名場面である.最後には3つの歌を同時に歌っている.ルイ・アームストロングとダニー・ケイのふたりとも,子役にはかなわない.

こういう例は,同じ作曲家による複数曲なら,オペラにはいくらでもありそう.
グノーはバッハからコード進行を拝借してアベマリアにした,ということも出来そうだ.
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6 コメント

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Unknown (noboshemon)
2008-12-05 13:05:10
この映画、DVD が無いんですなあ。。。
子役の名前が知りたいと思ったのですが、
どこもいい加減な記述ばかりで、
一番それっぽいのは、以下の記事の
最後の 4 行ばかり。
http://www10.plala.or.jp/BAMBOOH/HEAVEN/FIVEP.html
もう女優さんではないってことかあ。。。
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子役の名前 (16トン)
2008-12-05 18:49:45
noboshemonさま

コメントありがとうございます.

The Internet Movie DatabaseというHPがあり
http://www.imdb.com/title/tt0052809/
これによれば
Susan Gordon ... Dorothy Nichols, ages 6 to 8
Tuesday Weld ... Dorothy Nichols, age 12 to 14
とのことでした.ふたりのその後もここからたどることが出来ます.チューズディ・ウェルドはその後も活躍していたと思います.

若い頃観て感激した映画はそのままにしておいたほうがいいかもしれません.岩城浩之氏が歳取ってから「オーケストラの少女」を観なおしてがっかりしたというのを,どこかで読んだことがあります.
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Unknown (noboshemon)
2008-12-07 20:48:34
> 岩城浩之氏が歳取ってから
>「オーケストラの少女」を
> 観なおしてがっかりした

多分、岩波新書の "楽譜の風景" あたりですな。

でもこの映画は見てみたいもんです。
一度は見てるはずなのですが、
記憶がまるでありません ^_^;
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訪問挨拶 (あきぼう)
2008-12-23 23:50:22
『五つの銅貨』の譜面を探していて訪問しました。コーヒーの湯気が素敵なブログ、ありがとうございました。譜面は見つかりませんでしたが、三曲のタイトルをチェックできました。
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『五つの銅貨』の譜面 (16トン)
2008-12-24 09:26:24
あきぼうさま

ご訪問ありがとうございました.

The Five Pennies 一曲だけですが,この楽譜は,全音「スタンダードジャズのすべて2」に載っていました.手許のは1988年版ですが,書店ではまだ見かけるように思います.
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追記 オーニソロジー (16豚)
2008-12-25 09:09:00
ジャズ研の定期演奏会でオーニソロジーを聴いて,この曲が How High the Moon のコード進行をそっくり拝借したものだというのを思い出しました.

プログラムには Ornisology とあったが,Ornithology が正しいのではないかな?
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