Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

親を老人ホームに入れようと思った時に読む本

2019-07-28 09:19:21 | 読書

小嶋勝利,海竜社(2019/7).☆☆☆☆

親たちはみな亡くなったが,自分たちのために読んだ.図はたった一枚の文系本.お金の計算も縦書きの文章に散りばめられている.

著者 (1965-) は大小さまざまな老人ホームに介護職員や施設管理者として勤務した後,現在は民間介護施設紹介センター「みんかい」の経営スタッフ.

経験談が豊富で面白い.しかし老人ホームの分類/介護保険との関連などは,複雑すぎてよくわからない.この本は図書館で借りたのだが,自前で買って何度も読まなきゃダメ?

印象に残っことを順不同に書くと...

- 介護職員には他の仕事に就くことができず老人ホームでしか雇ってもらえない人が多い.介護職は最後の受け皿になっている.

- 老人ホームの選択は,不動産購入よりもホテル選びに似ている.しかしホテル選びと違って,経験を積み重ねることができない.

- 老人ホームとしては,要介護度が大きい入居者からほど高い収益が見込める.介護者が誠心誠意入居者に関わって入居者の介護度が改善されたと認定されたりすると,売上が減る.

行政のひずみの中で繁栄している老人ホームビジネス...せいぜいホームに入らないですむように頑張ろう.


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