Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

大学病院で こつシンチ

2018-08-01 08:47:45 | エトセト等
こつシンチは骨シンチグラフィーのこと.骨組織造成・硬化箇所を検出する手法.ガンの骨転移の検出に有効だが,ほかにも骨折や骨髄炎・関節炎の診断に有効だそうだ.99mTc-HMDPなる薬剤を注射後,全身の x 線写真を撮る.この99mTc-HMDPはリガンドといわれるもののひとつで,骨無機質の基本組成であるハイドロキシアパタイト結晶へ,化学的に吸着する.骨代謝が亢進した造骨部分により多く吸着すれば,その箇所が集積の異常として画像化される.

99mTc (テクネチウム99m) は半減期が6時間のRI.β(ベータ)線を放出せず,141 keV γ線のみを放出する.こういう短半減期核種は備蓄ができないので,診断のタイミングに合わせてどう調達するのか...聞きそびれてしまった.

さて写真は今回の結果で,前回同様第7胸椎に影がある.前回はガンに犯された組織を修復するために骨造成が活発化していた.その後の放射線照射で PSA 値は検出限界以下となっている.今回の影はガンの関与ではなく,放射線損傷を受けた組織の再生に骨造成が活発になっているためであろう.膀胱に放射性の薬剤が少し溜まっているのを除けば,ガンの転移は見当たらない,というわけで,ひと安心 !

撮影前に排尿し極力 膀胱を空にするようにと言われたが,その際,尿には放射性物質が含まれているから,大便器を座位で使うように支持された.どういう意味があったのだろうか...

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