Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

俳句と川柳

2024-10-07 17:45:19 | エトセト等

 鐘が鳴るどこかで柿を食べている

NHK 関西発ラジオ深夜便(毎月第1・第2・第3金曜日 夜11時台)10/4 放送分の大賞句.作者は,神奈川県 トリデヨシアキ (? ヒアリングに自信になし)さん.選者は大西泰世さん.
子規の「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」の本歌取りならぬ本句取りだが,いいじゃありませんか !!

 

これがどうして,俳句ではなく川柳なの ?  近頃はググると AI  が違いを教えてくれる !

*****
俳句と川柳の違いは,詠む対象や表現の自由度、テーマなどです.

 - 詠む対象:俳句は自然や季節をテーマにしますが、川柳は人間や人情、人生、人の世の出来事などをテーマにします。

- 表現の自由度:俳句には季語や切れ字などの約束事がありますが、川柳にはそのような約束事はありません。
 
- 表現の形式:俳句と川柳はどちらも五・七・五の形式ですが、俳句は文語体であるのに対し、川柳は口語体です。
*****
 
第3の「俳句は文語・川柳は口語」には異議あり !   だから私見では「鐘が鳴る...」は俳句と言っても差し支えない.本句取りなのが問題かもしれないが,小林凜の
 
 柿食えば遥か遠くの子規思う
 
は川柳ではなく俳句ということになっているそうだ.
 
 
まぁ「鐘が鳴る」の場合は単純に,作者が川柳として投句したから川柳である,ということなんだけど. 
 
 
子規の「柿食えば...」も漱石の
 
 鐘つけば銀杏散るなり建長寺
 
の本句取り ?...  これは知る人ぞ知ることらしい.写真は建長寺の高札.

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