鐘が鳴るどこかで柿を食べている
NHK 関西発ラジオ深夜便(毎月第1・第2・第3金曜日 夜11時台)10/4 放送分の大賞句.作者は,神奈川県 トリデヨシアキ (? ヒアリングに自信になし)さん.選者は大西泰世さん.
子規の「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」の本歌取りならぬ本句取りだが,いいじゃありませんか !!
これがどうして,俳句ではなく川柳なの ? 近頃はググると AI が違いを教えてくれる !
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俳句と川柳の違いは,詠む対象や表現の自由度、テーマなどです.
- 詠む対象:俳句は自然や季節をテーマにしますが、川柳は人間や人情、人生、人の世の出来事などをテーマにします。
- 表現の自由度:俳句には季語や切れ字などの約束事がありますが、川柳にはそのような約束事はありません。
- 表現の形式:俳句と川柳はどちらも五・七・五の形式ですが、俳句は文語体であるのに対し、川柳は口語体です。
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第3の「俳句は文語・川柳は口語」には異議あり ! だから私見では「鐘が鳴る...」は俳句と言っても差し支えない.本句取りなのが問題かもしれないが,小林凜の
柿食えば遥か遠くの子規思う
は川柳ではなく俳句ということになっているそうだ.
まぁ「鐘が鳴る」の場合は単純に,作者が川柳として投句したから川柳である,ということなんだけど.
逆に「八月ヤソロソロ戦争シマセウカ」は,川柳として投稿されれば川柳とされるだろうか.重すぎる感はあるけれど...
逆に「八月ヤソロソロ戦争シマセウカ」は,川柳として投稿されれば川柳とされるだろうか.重すぎる感はあるけれど...
子規の「柿食えば...」も漱石の
鐘つけば銀杏散るなり建長寺
の本句取り ?... これは知る人ぞ知ることらしい.写真は建長寺の高札.
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