Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ

2017-02-15 09:02:01 | 読書
高村 友也,ちくま文庫(2017/2)

Amazon 内容(「BOOK」データベースより)*****
誰にも文句を言われず好きなだけ寝ていられる。時間を気にせず好きなことができる。10万円で小屋を作ってベーシックに暮らす(Bライフ)までの試行錯誤。雑木林に土地を買い、手工具で小屋を建て、水や電気、トイレ等の生活設備を整える。地元の人の反応や野生動物との出会いも。文庫化にあたり薪ストーブの楽しみについても追記。小屋ブームの一端を担った本。*****

ロビンソン・クルーソーでも主人公が生き生きするのは,ひとりで衣食住に工夫し苦労する場面だった.あれに通じるところがあるが,ソーラー発電し,コンピュータをネットに繋ぐあたりが 21 世紀的.郵便や住民登録などについても書いてある.

著者の経歴はブログによれば
東京大学理科二類→休学一年間@海外→東京大学文学部哲学科(古典)→慶應義塾大学院哲学科(科学哲学).
最後に「Bライフ再論」という章があり,みんながBライフしたらどうなる? などの考察があって,ここでは最も哲学的 ? だが,あまり面白くない.

ときどき土地の人との会話がコラムになっている.しかし家族はどう思っているのか,ガールフレンドはいないのか,たまには居酒屋で呑んだくれたりしないんだろうか...といった疑問にはいっさい答えない.そこには立ち入らない方針らしい.

解説の かとうちあき は野宿のプロだそうだ.

☆☆☆★

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安楽死の法制化 | トップ | 森林鉄道 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事