Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

三文字俳句

2024-06-14 16:07:28 | 読書
このブログに再三登場する
 「いつかたこぶねになる日」新潮社 (文庫 2023/10)
の著者 小津夜景さんの本業は俳人だそうだ.これは同書より,小津さんが漢詩に触発され,訓読みの長い漢字を組み合わせてつくった「三文字俳句」の連作の,最初の6句.括弧内は漢字のルビで,実質この句の読み下しなっている.

1行目の3文字目・2行目の2文字目・3行目の3文字目など,むずかしい漢字がどれも恐ろしい意味を持っているようだ.4-6 句 (行) がぼくの好み.


五行歌を想起した.

 じじいになったら
 ひげを貯えて
 好きなときに酒を飲み
 あちこちで嘘をついて
 生きるのだ   
     鮫島龍三郎

五行詩としないところに鮫島さんのこだわりがあるのだろうか.

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