Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ローランド・カークの循環呼吸

2021-02-23 10:25:53 | ジャズ
Wikipedia によれば
*****循環呼吸は,管楽器の奏法の一つ.呼吸の間も絶え間なく口から空気を吐き出すことによって息継ぎの無音時間をなくす技法.
クラシック音楽では特殊奏法とされるが,民族音楽においては北アフリカから中近東・アジア全域に見られ,特にオーストラリアのアボリジニの演奏はよく知られている.ジャズ奏者にはクラシック奏者よりも奏者が多く,現代音楽はこれを想定して作られた作品も多い.
循環呼吸の公式記録はサクソフォーン奏者のケニー・Gによる45分47秒(1997年)で、ギネスブックに登録された.非公式にはジャズ・サクソフォーン奏者のローランド・カークによる2時間21分が最高記録といわれている.
循環呼吸の習得は,適切な手順を踏めば困難ではないが,美しく演奏できるようになる実用レベルまでには数ヶ月から数年の期間を要する*****

何年前が忘れたが,ジャズ研の学生さんがストローによるブクブクを延々と続けて見せたことがあった.これだけでは手品みたいなもの.しかし,循環奏法で半永久的ロングトーンだけを想像するのは甘い ! 下の動画 Misty ではローランド・カークがアドリブ・フレーズを延々と切れ目なしに続けている ! 見て聞いているだけでは循環呼吸と分からない.
かってはグロテスク・ジャズと貶められていたローランド・カーク 1945-1977 だが,最近は評価が高まっている.もっとよく聞いておくんだった.



循環呼吸の原理は,鼻で吸った空気を頬あるいは喉にためて口で吐くことと,鼻で吸うことを同時に行うことだそうだ.声を出すには声帯に空気を通さなければならないから,この呼吸法を歌に応用して切れ目なく歌うことはできないとされている.
浪曲の桃中軒雲右衛門が延々と声を引っ張ったと,どこかで読んだことがあり,また数十年前のテレビでラテン・ボーカルトリオがラ・マラゲーニャでファルセットを延々と引っ張るのを視聴したことがあるが,どうなっていたんだろうか.

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