Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「写真集 峠の四季」

2023-01-28 09:18:20 | 読書

新妻喜永,中日新聞東京本社東京新聞出版局(1974/10).

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17 の峠の写真 + エッセイ。
権兵衛峠、木曽峠、大峠、柳沢峠、地蔵峠、十文字峠、中尾峠、徳本峠、清水峠、野麦峠、天生峠、沼山峠、青崩峠、星尾峠、御坂峠、信州峠、大菩薩峠
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昔,金離れが良かった頃,定価 2400 円で買った本.箱入り.このランプの写真を CD ケースに描いてみようかな.

上記 各峠について.2ページのエッセイ,6-8 ページのモノクロ写真,登山 (ではなく訪峠) ガイド,おまけに小さな1ページ写真という構成.写真は黒っぽいモノクロで,風景ばかりでなく峠周辺の人々,民家,廃屋などもある.エッセイはもっぱら撮影時の体験記.

今読み返しておもしろかったのが訪峠ガイド.
たいてい,鉄道の駅からバスに乗り,峠越えをしてバス停に至り,別な鉄道駅から帰る.例えば,西穂高・焼岳の稜線を横切る中尾峠の場合,松本電鉄新島々と高山線高山を結ぶことになる.こうした観光路線のバス・鉄道は 50 年後のいまも健在だが,知名度が低い峠の場合,バスはおろか鉄道路線も残っていそうもない.
いっぽう,野麦峠のように野麦街道そのものが当時からすでに車道化していた場合もある.今では多くの峠を車で越えるようになり,昔ながらの踏み跡は消滅したかも知れない.

それにしても昔から,ガイドブックを見て行った気分になり,映画評を読んで見た気分になり,であった.

著者は ぼくと同年齢.ご健在だろうか.


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