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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ミュシャ展 @ 呉美術館

2016-12-22 09:59:12 | お絵かき
会場でカタログと思って買った画集は,この展覧会のために作ったものではないらしく,尾形寿行編集とあった.図版には OGATA コレクション,OZAWA コレクション,KATO コレクションなどと付記されている.この展覧会そのものも,これらのコレクションを中心としたものらしい.

どれも精緻な作品で,その数量にも圧倒される.「装飾資料集」「装飾人物小」というのもあって,デザインの総合事典と言われたのだそうだ.コンピュータの助けが無かった時代に,すごいエネルギーだ.
ポスターなどは印刷で見るのと同じだろうと思っていたが,大きさや紙質や色合いはやはり実物ならでは.縦2メートル超のリトグラフ「ジスモンダ」など,継ぎ目もわからないし,どうやって作ったのだろう.
 
 アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナーというイメージだが,晩年はチェコ・スロバキア共和国という新国家のために紙幣や切手・紙幣・国章などのデザインを無償で行った.ナチスに拷問されて体調を崩し亡くなった.
「スラヴ叙事詩」は 20 枚の油彩画シリーズで,それぞれが縦横数メートル.しかし会場に展示されたのは縮小コピーだったので,紙芝居みたい.実物は来年国立新美術館に来る.

左は「リンゴを持つ少女」油彩,カンヴァス.74.0 x 78.0 cm.

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