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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

細胞研究のゆくえ 2題

2014-03-23 08:25:36 | エトセト等


これはベニクラゲ.不老不死らしい.本文とはたいして関連していない.

iPS 細胞,STAP 細胞などの一連の研究テーマの将来は SF 的.Wikipedia によれば iPS 技術を使えば,男性から卵子、女性から精子を作るのも原理的に可能だとか.
原発事故は,科学技術の応用を止めたほうが良い一線を示唆している.細胞研究の応用にもすぐそこに,その一線がありそうだ.
医学の進歩が若い年齢層を病死から救うのは確かに素晴らしい.でも,不老不死なんて言いださないでもらいたい.

癌になったら医者を信用するなという趣旨の本が出回っている.これも,医学不信・生物科学不信とどこかで繋がっている.

もっとも,小保方さんは一月 ? のテレビでは STAP 細胞について「数十年後,百年後の人類への貢献...」云々と語っていた.

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その STAP 細胞に関する論文ねつ造問題は,歴史が解決するだろう.

実験結果について学会で発表するなどして,同業者の意見を聞いてから,ゆっくり論文にすればいいのに,いきなり Nature に出したんだろうか.ジャーナリズムのうけもねらったと思うが,利権とは関係ない研究をテーマにしている者から見れば,あほらしい.

文章丸写し・図の切り貼りなどは,30 歳くらいのポスドク・助教クラスのやりそうなこと.現在偉そうにしている先生がたも,けっこう非常識なことをして叩かれ,そして成長したのだ.大事件 !? になったのは,著者として連名の上司たちが記者会見をお膳立てしたりしたせいもある.大型予算獲得 ! とか有頂天になったのだろうが,直属の上司氏のダメージがいちばん大きそう.若い人は,どうにでもなる.研究職もあまたの職業のひとつにすぎないから,最悪の場合これにこだわる必要はないのだし.

今回の事件 ? では,ネットが重要な役割を果たした.10 年前だったら,論文が話題になっても多くの人の目に触れることはなかった.文章丸写しもおそらくばれなかっただろう.
昔の特許制度のように,ある期間のあいだ論文を開示して,著者と読者の間で議論させ,それに耐えたものだけを残す...という手続きをとる論文誌があってもよいのでは.

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