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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ぼくのおかしなおかしなステッキ生活

2014-03-21 08:44:31 | 読書
坂崎重盛 求龍堂 (2014/01).

「BOOK」データベースより*****
介護用?いえいえステッキはお洒落なアイテムです。シゲモリ先生の世界のステッキ・文芸資料を大公開!

「BOOK著者紹介情報」より
坂崎/重盛  1942年東京生まれ、千葉大学造園学科で造園学と風景計画を専攻。卒業後、横浜市計画局に勤務。退職後、編集者、随筆家に。俳号「露骨」、都々逸作家名は「鴬啼亭捨月」*****

この世知辛い時代には信じられない余裕本.上質紙でハードカバー.わが町の図書館もしゃれた本を蒐集してくれるではないか!

明治から戦前まではステッキは紳士の必需アイテムであったらしい.この本にも漱石,鴎外,新しいところでは井伏鱒二などが登場.
仕込みステッキとしては,いわゆる仕込み杖ばかりでなく,グラスとアルコール用フラスコ,望遠鏡, 顕微鏡,ワインオープナー,コンパス,チェスの駒と盤が仕組まれたものなどが紹介される.

世相漫画・風俗画の類いも収められている.画家は,たとえば
 浅井忠 教科書に登場する油彩画の開拓者.
 岡本一平 太郎の父.
 長崎抜天 とんち教室の生徒.
 池辺均 良の父.
ビゴー,ビアズレー等も登場する.でも A5 に文章も含め 3-4 枚は詰め込み過ぎ.

16 トンがステッキを意識したのは,日本橋の横丁を闊歩する伏見康治先生のお姿によってであった.

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