Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

遠藤彰子展 @ 上野の森美術館

2014-01-20 09:55:28 | お絵かき
500 号というと,六畳間くらいの面積.ここにはその 500 号が数十枚!
二紀みたいな公募展は 100 号の油絵が普通だが,大きいキャンバスに描く必然性がない絵が多い.しかしここでは 500 号が情報で埋めつくされている.それでももの足りないらしく,1000 号も何点か.

暗い色調をバックに,建物や広場や電車軌道がエッシャー世界のように入り組んだ構図に,数百人?の群像というパターンの絵が多かった.よく見ると,巨大な怪物の影の下で,何事もないように食事をしている人がいたりする.犬もお好きらしい.自転車の女性たちはみな髪をなびかせ...と言いたいが髪の毛はすこしも柔らかそうでない.

遠藤さんは写真のように小柄な方.これは 2010 年の作品だが,最近の作品には建物等の人工物は登場しないのかもしれない.よく見ると蛸は人間たちに敵対してはいない.

大作ばかりでなく,朝日新聞などの小説の挿画の原画も展示されていた.ホームページもマメに更新されている.美術館のショップには遠藤彰子グッズもそろっていて,エネルギッシュなのは油絵だけではない!

日本橋三越でも,「おりおりの刻を語る」と題した小品の展覧会.唐草紋の猫の彫刻とか,ちいさな額縁とかもある.
ちなみに上野の森展は「魂の深淵をひらく」というタイトル.
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