Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

林芙美子「放浪記」

2010-06-03 08:24:59 | 読書
尾道の駅前にしゃがんだ姿の銅像がある.この芙美子さんはどんな小説を書いていたのだろうと思っていたところ,古本屋で昭和5年の改造社の初版-ただし復刻版-を発見.500円だったので迷わず購入.カバーデザインが昭和5年そのものだ.本の内容は考えていないようだが,このシリーズ(業書)に共通のデザインなんだろう.

復刻ってどうやって作るのだろうか.活字に全部ルビがふってあるのは当然だろうが,ページによって濃淡があり,インクのよごれがあり,なかなかの雰囲気だ.2枚あるうちの ほんとうの奥付には昭和48年とあるので,フォトコピーではないと思うが.

放浪記そのものは確たるストーリーがあるわけではなかった.
詩なんかも混ざっていて,今で言えばニート・ギャルのブログのようなもの...と思っているとだんだん過激になり,伏せ字xxxxxxも出現.
逼塞した背景が現在と共通している.

もの悲しいが 威勢がいい文章.

これを90歳ちかいヒトが舞台で演じていたとは 信じられない..
コメント
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reading

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