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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

新しい記譜法

2008-02-09 11:36:25 | 新音律
この下の方の楽譜,ちょっとへんでしょう?

これは,夏山澄夫氏提案によるもの.
「この楽譜なら音楽はやさしい」星雲社-創栄出版(2004)
からコピーした.氏の主張は,現在使われている記譜法はハ長調(イ短調)以外では合理的でない.音の高さを現すなら,楽譜の五線を12音と一対一に対応させてしまえ! というものである.

この記譜法では,五線譜の第一線にはEとFの2音が対応する.Eは黒丸,半音上のFは白丸である.その上の第一間にはF#(白)とG(黒)の2音が対応する.以下同様.
そこでハ長調全音階を書くと図のようになる.

まことに明解.シャープもフラットも不要.音の長さについてはべつな約束が必要だが,たいしたことはない.
でもこれが普及するだろうか.
現在行われている記譜法になれた人が,こちらに乗り換えるとは思えない.普及には,世界的に,占領政策として外国語を押しつけるくらいの強権強要と,ほとんどの楽譜を新記譜法で書き直して供するくらいの投資が必要だろう..

夏山澄夫氏の動機は現在の記譜法(というより読譜法)の難しさにあるようだが,現代音楽の作曲家も現記譜法に満足してはいない.たとえば「超」記譜法 Equiton のすすめ」というウェブページ.
http://homepage1.nifty.com/iberia/equiton.htm
ここ紹介されている音高の表示法は夏山氏とまったく同じである.

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