Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

スチールパン

2007-09-17 09:01:43 | 新音律
スチールパン(スチールドラムともいう)は最後のアコースティック楽器だそうだ.
パンはフライパンのパンで.鍋のこと.もともとはトリニダート・トバコの貧乏音楽愛好家が,ドラム缶を輪切りにして,底の部分を叩き伸ばしていくつもの区画に区分けして,特定の区画をたたくと特定の高さの音が出るようにしたもの.図のように,複数台を併用することもある.2-4本のスティックで叩いて演奏する.

ドラム缶を叩くガンガンという音を予想すると見事に裏切られる.うっとりするような音色である.原田芳宏さんのホームページ
http://home.att.ne.jp/theta/y-h/
をスクロールしていくと途中にサウンドのサンプルがある.
日本でも製造されており,この楽器だけでオーケストラができるくらい愛好家も多い.

スチールパンを叩く面は図右下のように区分けされることが多い.よく見ると五度円 (五度圏) とおなじ順序に割付てある.つまり,CGD...というのはハ長調・ト長調・ニ長調とシャープが増える順番だし,反対方向はCFBbでこれはハ長調・へ長調・変ロ長調とフラットが増える順番だ.演奏するときにやりやすいのだろうか.

こうすると3倍波が出やすいのかと思ったが,スペクトルを見るとかなり小さい.スペクトル的にはビブラフォンと似ているが,かなり違った音という印象.
コメント (2)
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