容子の部屋

日記を思いつくままに綴っていきます。

ネパール王室廃止が確定的・・・

2007年12月25日 10時27分18秒 | 社会・問題国内・海外の問題

 

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中国とインド国境にあるネパールには以前から共産党毛沢東主義派が勢力を伸ばし・・・この古くから続いた王国も、王室内の揉め事が・・・国民の心を王室から遠ざけた原因の一つかも知れませんが・・・それを殊更煽り・・いつの間にやら・・この国がネパール共産党毛沢東主義派の存在をここまで大きくした事は、とても悲しいです。

今後・・ネパール暫定政府は、与党6党と旧反政府勢力のネパール共産党毛沢東主義派は会合を開き、「連邦共和制」と暫定憲法の前文に明記したそうです。そして2008年春までに行われる制憲議会選挙後にはネパール王室は廃止される事が正式合意された・・との事です・・・・


     Click here to find out more!      ネパール下院で演説するコイララ首相=2006年(ロイター)
              コイララ首相

この懐かしくも、いとおしい国もとうとう王政を捨てて・・・ 毛派の主張を受け入れたようでその方針に沿った 政治は行なわれるそうです・・・この240年近い歴史を誇るネパール王室とはわが国の皇室との関係も深く、現天皇ご一家はこの事態に御心を痛めていると思います・・・

 そもそも、01年に起きた不可解な王族射殺事件後に、即位したギャネンドラ国王には、初めから人気がなく・・・その上、議会を解散し、直接統治を敷くなどの強権政治を取り、私生活ではぜいたくな暮らしぶりできわめて不人気だったそうです。

と言うのはその先代王は優れた王様として国民の信頼を得ていたのですが・・・王族内部の闘争か?・・・この素晴らしい王様は亡くなり・・それ以降、06年春の政変後は現王様はほとんど公に姿を見せていないそうで・・・その結果、王室廃止に国民の抵抗はないそうです・・・

でもまだ国内は混沌としていて・・・毛派と10年以上内戦を戦った軍内部には、なお王室に忠誠を示す勢力もあるそうですし・・・「国王が武力に頼って制憲議会選阻止に出る可能性も排除できない」と言う噂も在ります。

ご丁寧にも・・それとも恐れかしら・・6党と毛派の合意には「国王の選挙妨害工作が明るみに出れば王室は即刻廃止できる」との一項も盛り込まれたそうです。そしてこの国の運命を変える選挙は、08年4月12日までに行われるそうです。

この毛派はおそらく中国からの指令で政治を行なっていこうとしているのでしょうが・・・??早くもこの国の政治に色々注文を出しているようで・・・制憲議会選を自派に有利な比例代表制で行うよう求めているそうですが・・・

もうすでに議会内の全601議席中6割近い335議席を占めているそうで・・・この同制度で決めることで妥協が成ったとか??ただ、具体的な毛派の政権復帰時期まではは明らかにされていないそうです。

このような小国で、資源も無い国には大国の横暴が巾を利かせ・・・木の葉のようにこの国は・・・多くの登山家に愛された国であり、日本人も相当お世話になり・・・この国を愛している人も多くいます。でももう・・この国は・・・中国のいわば属国的立場になると思うと悲しみが私を襲います。

こうしてインの周りの国を支配下に置き、じわじわと中国軍別働隊が・・・すでにインド国内でも、この毛派は相当な活動をしているようです・・・・インドには国内に宗教対立のほか、この毛派の活動も在り・・・この国を世界が助けてあげないと、ここにも大きな混乱が起きるようで・・・それが怖いのです・・・
                              


                  


  

 
               


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4 コメント

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ギャネンドラ国王の怠慢さ (sadakun_d)
2007-12-25 19:53:36
ギャネンドラ国王はそんなダメな王様でしたんですか。日本の2世議員のようなもんかな。



1900年に世界に王室皇室は約40ヶ国。だんだん減ってきちゃった。



ポーランドは昔王国。約120世代も続くが断絶。以後国が乱れ気がついたらロシア・オーストリアなどに国家分裂をしてしまう。ポーランド人はよく口にする話。
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台頭する中・印の狭間で・・ (容子)
2007-12-25 22:52:24
sadakun_dさま

この国は先王が国民の崇拝を受けていた方であったのが、不思議な死にかたをして、弟君が国王についたのですが・・・そんなことが関係し・・

またネパールは中国とインドの政治に影響を受けやすいため、記事に書きましたように現在は毛派が大成を占めている有様で、この小国も政治や、宗教も色々入り組んでいるようです。結果王国は廃止の方向になっているようですガ・・・
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Unknown (洋輔)
2007-12-25 23:47:18
容子さん

ネパールね・・ここにもいま相当のチベット人が中国を嫌って住み着いているらしいですよ・・・

容子さんは知っていると思うけど、昔インドを英国が支配していた時、このネパール兵は英国の雇兵としてインド人にはむかったことも在り、小国だけど歴史に翻弄された国ですから・・・

ただ、ここも色々な宗教も入り混じっていて、貧しい庶民は毛派に参加する下地があるのかも・・知れません。
隣国のシッキムは中印が所属をはっきりしてなかったけど、最近はここも中国寄りになりつつあるようで・・・こんな高地に中国は青海鉄道を通して、チベット支配を強めているようで、同じような大国のいんぢに対して両国は相当意識しあっている関係ですから・・

僕は個人的にはインドにより一層発展して欲しいと願ってますよ。
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せめてブータンだけでも王国で・・ (容子)
2007-12-26 08:15:22
洋輔さま

この辺りは山岳地帯で、王国として残っているブータン・・ここにはまだ政治的混乱は起きてないようですが、現国王は「第4代国王として16歳で即位したジグミ・シンゲ・ワンチュクが永らく国王の座にあり、2005年には総選挙が実施される2008年に退位する事を発表していたが、予定を繰り上げ2006年12月に譲位。ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクが第5代国王に即位した。2008年2月に議会選挙、3月には総選挙が予定されている。」=ウィキペティア参照

このようにこの国にも変化が起きているようで、小国の苦悩が起きている事を知りました。

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