容子の部屋

日記を思いつくままに綴っていきます。

エジプトで日本調査隊画期的な発見を・・

2008年12月21日 18時02分34秒 | 社会・問題国内・海外の問題

 

            吉村氏とタフブック

 早稲田大学の吉村教授といえば、今ではエジプト考古学の権威としてその名前は知れてます。その吉村先生がインターネットで講義を行う株式会社立サイバー大学を立ち上げて、ご自身が学長となってITを積極的に考古学研究や発掘もに応用しているそうです。考古学という最も古い遺跡発掘の世界に最先端の科学を持ち込んで、それの実力が吉村発掘隊によって、発掘現場で大きな実績を挙げているとの事です。それらはパソコン・タフブックと言うものだとの事です。        

吉村先生率いる調査隊では、タフブックに「弁当箱」というニックネームをつけて愛用しているようで・・エジプトで遺跡を発掘する際には、作業手順の記録や、測量データの取り込んで、そこから出土した遺物はデータベース入力されているようで、その他文献検索などあらゆる場面でも、この弁当箱ことタフブックが大活躍しているとの事です。

吉村探検隊がエジプトの発掘調査に参加したのは、1971年であり、勿論日本での参加は吉村隊が最初ですが・・・それ以前からエジプト発掘を行っていたフランスやイギリス、ドイツ、アメリカといった欧米の調査隊にことごとく発掘された後です。当時は最後発の日本探検隊は入り込む余地は残されていなのではないか・・・といわれたました。ところが・・この厳しい船出をした日本隊が2005年1月にはセヌウのミイラの発見、2007年1月に夫婦のミイラ、続いて同年10月には親子のミイラの発見と、その活躍はめざましい成果を上げている事で世界にとって大きなニュースとなりました。そのいずれの発掘においても、例のタフブックはチームの活動を支えているとの事です。

 

                     セヌウのミイラマスク

この発掘成果は世界の考古学関係者に大きな衝撃を与えたそうです。しかもこれら3件の発掘品はすべて「未盗掘」「未開封」のものだったとの事です。吉村教授が「考古学では発見が一番大切」という通りとの事で、それは発見そのものが大きな新しい情報を考古学にもたらしてくれ、その研究に前進を与える事になるとの事です。

このような日本隊の発掘が成功したのは、吉村氏先生の説によると、「他国のチームは自分たちの発掘権を決して手放さない。けれど、他の発掘現場を調査する余裕もなかったんです」と吉村先生は言ってます。また吉村隊が成功をつかんだ要因はいくつかあるそうですが・・発掘では後続だった日本探検隊は、従来の常識にとらわれずに、新しい技術や方法を積極的に取り入れた事だと言われております。その代表例がタフブックの活用だと言ってます

         第一の太陽の船

当時から、日本のハイテク技術は世界をリードする力を誇っていたようです。電磁波で地中レーダーや、動探査といった機器を使えば、発掘や破壊を行う事がなくとも、効率的に遺跡を発見できるのだそうです。吉村隊は日本の技術者や科学者の協力を得てエジプト・ギザの大ピラミッド前の地中で第2の太陽の船のピット(竪坑)を発見し、そしてピラミッド内部にも未知の部屋を発見するなど、発掘を取り仕切っていたエジプト考古庁をも驚かせる成果を上げて、高い評価を得ていった様です

そして1995年には、衛星写真の解析と電磁波地中レーダーによる探索によって、未発見の遺跡群を発見したのだそうです。吉村隊はこの遺跡の発掘に精力を注ぎ、ついにダハシュール北遺跡でセヌウのミイラ、夫婦のミイラ、親子のミイラを相次いで発見に結びついたとの事です。日本探検隊は先行する他の調査隊の後を追いながらも、競合するのではなく、新しいフィールドを自らの手で開拓してこのような大出土を勝ち取ったとの事で改めて日本人調査隊に最大の拍手を送りたい思いです。

考古学の研究スタイルもITの登場で大きく変わった様です。「IT化以前は“考える人間”がつらい思いをする時代でした」と吉村先生は言ってます。すばらしいアイデアを持っていても、それを裏付けるデータをそろえるのが容易ではなく、長い事吉村先生は大学でも夢想家といわれ、誰にも取り合ってもらえない不遇な時期を過ごした様です。

それが今では、パソコンの前に座ったままで、短時間で膨大なデータを入手でき、吉村先生は“「考える人間”が報われる時代になった・」・と言ってます。「人間とパソコンとは補完し合う存在なんですね・・」いまや科学の力はどんな過酷な環境へも持って行くことができるとの事で、人間の能力を補完してくれるタフブックは、吉村氏の考古学研究にとって、なくてはならない存在のようです。「タフブックは本当に頑丈で壊れないからね」と、傍らのタフブックを頼もしそうに眺めながら吉村先生はあの人なっこい顔で笑いながら話されていたそうです・・・

 ご報告・・私体の調子があまり良くないので、ブログがときれがちです。また折角のコメントにも返事が遅れがちになり心苦しく思っています。できるるだけ書こうと思っていますので、覗いてみてください・・



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
IT (遊爺)
2008-12-23 16:16:56
容子さん、こんにちは。
 ブログが途切れて心配していました。
 20日に復活され安堵していましたが、まだ万全ではないのですか?
 いつぞやもお休みされたことがありましたが、復帰後は精力的に各方面に渡る話題を取り上げておられ、興味深く拝見させて頂いております。
 健康が一番ですから、無理をなさらずしっかりなおして下さい。

> 「人間とパソコンとは補完し合う存在なんですね・・」

  そして、なくてはならないツールとなっていますね。
 さらに、いつでも、何処でも、だれとでもネットワークでより安価で簡単に繋がる。科学や各種技術の発展から、人と人の輪にも、更に進化した形で貢献してくれるICTの飛躍が期待されます。
  ベンダーさんも売る目玉となる新技術が無く、買う方(企業&個人)も是非にと飛びつきたくなる商品がない現状ですね。
 新技術の登場が、世界経済の復活・活性化の鍵となりますが、無い物ねだりですね。(微笑)
 
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素晴らしい成果に乾杯・・ (容子)
2008-12-24 11:43:09
遊爺さま

ご心配かけてすみません。体の方は、病院での診察ではたいしたことないように言われましたが、一向に回復した気がないので、もっと大きな病院で再検査してもらいます。ですのでこれからもブログの方は休みがちになると思うのでお許しください。

私が取り上げた記事・・遺跡発掘に現代文明の活用で大きな成果を,しかも日本発掘班が欧米諸国の研究者が見落とした所から輝かしい成果を挙げたのですから、心からの祝福を捧げたい思いです。

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