韓国でも最近は農業に対する意識が変化しているようです。 ここ京畿道華城市峰潭邑サン里にあるビニールハウスが在り、記者が訪れた時、ハウスの中では、ジャンパーを着た一人の青年が、レタスの苗を水耕栽培の苗床に移し替える作業を行っていた所だったそうです。
青年の名は、キム・ミンジュンさん(33)と言って「ラオン・ファーム」の代表との事です。以前は有名なダンスクラブのマネジャーだったそうですが・・キムさんがレタスの栽培を始めたのは、10年前に農業を継いだ父親と共にレタスの栽培を始めた当初は、広さ1322平方メートルだったビニールハウスは現在、7倍の9256平方メートルにまで拡大しているそうで、やっと昨年の売り上げでも約2億5000万ウォン(約1500万円)に達したそうで、後を継いでからわずか5年で、立派な農業人に生まれ変わった事がこの実績からも感じられます。
このような実例があるせいか・・韓国の青年達・・20-30代の青年たちの農業を見る目が変わり、仕方なく農業に就くというのではなく、農業を「天職」と見る人が増えているとの事で、この点では日本より青年に意識の変化の大きさを感じます。
その一例として昨年初めまで、ソウル・江南の不動産デベロッパーに勤務して、5000万ウォン(約306万円)の年収を得ていたユ・ホソクさん(37)は今年、会社を辞めて華城市郷里邑に住む両親の元へ戻り、トマトを栽培するとの事です。ユさんはの意見では「80歳までできる仕事は何かと考えてみたところ、農業こそが最もふさわしいと思った。今年は1652平方メートルのビニールハウスで栽培を始める予定で、2500万ウォン(約153万円)の純利益を目標としている」と生き生きと語っていたそうです。
また、韓国農業大学の入学試験の競争倍率が、昨年に比べ大幅に上がったことも、農業に対する20-30代の関心の高さを反映していると感じます。同大に入学すれば、学費は掛からないものの、この大学では、卒業後は6年間農業に従事する事が義務付けられているようですが・・・それでも昨年の一般入試の競争倍率は2.1倍だったのに対し、今年は104人の募集に対して317人が応募しているようで、競争倍率は3.05倍との事です。この合格者のうちで、短大卒以上の学歴を持つ人も33%に達しているようです。
その他今年、同大の中小家畜学科に入学したキム・ジェジンさん(33)は、「大学院で観光開発を専攻し、修士の学位を取得したキムさんは「大学院で農村の観光開発プロジェクトについて学ぶ中で観光農園について知り、自らやってみたいと思い入学した。将来は父が経営している畜産農家を継ぎたい」と語っていたようです。
韓国農林水産食品部の統計によると、この年代の就農者は、2005年の341人から、06年は385人、07年は430人と増加しているようで、07年と同程度になると推定されているとの事です。日本の若者がまだそこまで決断出来ず求職活動をしているのは、農業に対する偏見が強く、都市での生活からの切り替える心が出来てないからだと感じますが・・・
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