韓国と北朝鮮との間にこの10年間で様々な変化が起きたようですが、民主労働党が「北朝鮮当局は韓国の進歩政党運動に介入する行為を即刻中止するよう求める」と記載されているとの事です。
ここまで事態が進んだ実体は、毎年1月1日、北朝鮮の労働新聞など3紙が新年共同社説を発表すると、まるでオウムのように、北朝鮮メディアの社説と同じ主張をする集団が、韓国にも存在する事が明らかになったようです。
また、祖国統一汎民族青年学生連合の韓国本部も「今の時代に、わが民族は自主的な統一、平和と繁栄の新たな時代を切り開いていこうという熱意にあふれている」と毎年繰り返されているのだそうです。
2006年10月、北朝鮮は核実験を強行した直後、「米国のわが国に対する敵視政策に対抗するための自衛力の発動だ」とまるで北の代弁をしているような主張をしていたそうです。
例えば、在韓米軍撤収本部は宣言文で「すでに核兵器の保有、核実験の実施を発表したのだから、この際米帝国主義の息の根を止めてしまえ」と訴えてます。
情報通信部は昨年9月、13の団体のホームページに掲載されている、「金日成(キム・イルソン)父子を盲目的に称賛し、先軍政治に追従し、北朝鮮の体制を称賛するなど、北朝鮮の主張に同調している」と指摘しております。
韓国内の親北朝鮮勢力とは・・・南北共同宣言実践連帯、韓総連、全国民主労働組合総連盟(民主労総)など九つの団体は、「表現の自由」を理由にいまだ、この「北朝鮮当局は韓国の進歩政党運動に介入する行為を即刻中止するよう求める」・・・の受け入れを拒否しているとの事です・・・
また、2006年、スパイ容疑で逮捕された祖国統一汎民族連合(汎民連)前副議長の姜舜容疑者に対する公安当局の捜査の結果、北朝鮮から26回にわたって指令を受け、そのほとんどを実行に移していたことが判明したとの事です。
実際、02年の反米デモやマッカーサー銅像の撤去運動、平沢の米軍基地移転反対デモなどで、北朝鮮の主張をそのまま引き写したようなスローガンや表現が登場して下ります・・・
民主労働党は27日、北朝鮮のスパイであったことが裁判で認められた、386世代(1990年代に30歳代で80年代に大学に通った60年代生まれの世代)のスパイ組織「一心会」事件に関与した同党関係者らを除名することを決め、来月3日に開かれる臨時党大会に諮ることとしたとの事です。
この10年間で韓国への北朝鮮勢力は大分浸透しているようですが・・・この幻を見ていた組織はいずれか痛いの憂き目に逢うと思うのですが・・・
これら親北派の中でも確信派は除名の対象となっているそうですが、チェ・ギヨン元副事務局長とイ・ジョンフン元中央委員は、2006年12月にスパイ罪で起訴され、昨年12月に大法院(日本の最高裁判所に相当)で、それぞれ懲役3年6月、同3年の実刑判決を受け服役しているそうです・・・
非常対策委員会はチェ元副事務局長とイ元中央委員について、「党内部の情報を外部に流出させ、外部の勢力の指導を受け党内でスパイ活動を繰り広げていた」と結論付け、スパイ罪が確定したようです。