いま韓国では、サムスングループ に家宅捜査が入った事が話題になっております。この企業はいまでは同国のもっとも成功した優良企業にまでのし上がっており、業績も好調のようです。
現在、サムスン電子によると、07年の売上高は前年比7%増の63兆1800億ウォン(約7兆2700億円)だそうで、同社幹部は記者会見で「連結で1000億ドル(約11兆円)超。総合電機では世界トップ3に入った」と言うほどで、日本でもこの企業の名前は知っている人が多いと思います。
現在では日本企業とも競争関係の地位に成長しておりますが・・・ただ、サムスングループをめぐっては昨年秋に、元幹部が巨額の不正蓄財や、政官界へのわいろ提供疑惑を暴露した人がいるらしく、15日には李健熙(イ・ゴンヒ)会長の執務室やグループ司令塔役の戦略企画室が捜索されたようです。
韓国の企業には聞く所では、時の政権との癒着はつきもののようで・・・そのため過去にも多くの企業トップが警察沙汰になってニュースをにぎわせておりますが・・このサムスンは一体何に嫌疑を掛けられたのかについては、記事には書かれておりません。
しかし・・政権末期の盧武鉉政権がこのような捜査に入った事はなんか違和感を感じます。サムスン幹部は、この捜査が投資家らとの電話会議の最中に捜索が入ったようで・・・混乱しているようです。「私たちもロボットではないので、影響は避けられないが、困難には負けない」と自らに言い聞かせているような状態なそうです。
現在、グループ全体で韓国輸出の2割を占める韓国最大財閥である、サムスングループの不正資金蓄財と政官界へのロビー疑惑は失礼だけど毎度の事で、ただ何故この時期に捜査をしているのか??・・・納得がいきません。
韓国では、この捜査のために、特別法で設置された特別検察がこれに当たっているそうですが・・・14日には、グループの李健熙会長の執務室や側近宅などを家宅捜索をしたそうです。このような一連の事件でグループ首脳と幹部が一斉に家宅捜索を受けるのは初めてのことなそうです。
もっとも・・・この企業のグループ各社を束ねる構造調整本部(現戦略企画室)の元幹部がグループの巨額の不正蓄財を暴露しているのだそうです。検察官や政治家、経済官僚、国税当局者、裁判官などに「餅代」として現金などを渡していたと告発していたそうですが・・・
ただ、韓国ではこのような処方を取らなければ 企業そのものが成り立ちにくい土壌も在り、そのためか??北朝鮮への企業進出も政府のいわば命令のような所があるようで、その点で政権末期に起きたこの事件に私は関心が在ります・・・