韓国ではいま政権政党の敗北がいままで表に出なかった問題について、論争が激しくなっております。この方もその一人のようで、民主労働党の理論家の1人である周大煥前政策委員会議長が28日、「現在の民労党危機は金日成主義者たちが党の中枢を占めている」事が敗北の大きな原因だと述べております。
このような発言は、党内少数派の平等派(PD)グループが、今回の大統領選挙での惨敗の責任は多数派の自主派(NL)内の親北朝鮮勢力にあると非難をしている中で飛び出したようで・・・・このような混乱は今後も続くのでしょう・・・
周前議長はこの日行われた朝鮮日報との電話インタビューで、「民労党は本来は英国の労働党をモデルとして創設された。その中心理念は“実用的左派”であるのに、民労党が国会に進出してからは、金日成主義者たちが党に寄生し始め、路線が変質してしまった」と述べております。
周氏は「(スパイ事件の)一心会事件についてもこの事件に関係した人物が今も党内にとどまって居るのに、党の指導部や議員の誰もこの問題を口にしないなど、内部の団結を理由にこのような過ちを指摘すらせず、口を閉ざす状況が民労党の危機を招いた」とこの問題をうむやむにした責任は問うの指導部にあると言っておりますが・・・
一方民労党の党員であり政治評論家としても活動しているホン・セファ氏はこの日行われた別のインタビューで、「自主派は党を統一前線戦術の観点から利用する北朝鮮従属の主体に過ぎない。彼らが党の執行部を掌握している限り民労党は進歩政党にはなり得ない」とこれまた当然の事を今頃言っても単なる責任のなすりあいでしかないと思いますが・・
このような韓国の動きに対して、北朝鮮側は、いままで韓国政界を裏から操るつもりが、民主労働党内がこのような様では・・・今後はハンナラ党員もまた国民もすっかりこの北朝鮮の動きに嫌気が指したのではないかしら・・・
米国も韓国には信頼感も薄れたように感じます・・・