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臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

「脳死」は人の死ではありません。「脳死」からの臓器摘出に反対します。臓器移植以外の医療の研究・確立を求めます。

2019年10月19日  「現代(いま)いのちを問う」(大阪・高槻現代劇場)

2019-09-05 15:31:11 | 活動予定
現代(いま)いのちを問う
 

 現代ほど人類を含む地球上の生命(いのち)がないがしろにされている時代はありません。その原動力が科学技術の推進です。全国津々浦々で叫びをあげる人々の声を一つにして、社会に発信しましょう。
 
日時:2019年10月19日(土) 11:00~17:00
会場:高槻現代劇場(大阪府高槻市)
交通:阪急高槻駅から徒歩5分、JR高槻駅から徒歩12分
資料代:1500円
主催:「現代(いま)いのちを問う」実行委員会 電話072・690・5265 (やまぐちクリニック) FAX072・690・5266



〇分科会(11時~13時)

●第1分科会「内部被曝による健康被害をもたらした原発事故」

司会:水戸喜世子さん(子ども脱被曝裁判を支える会)
今中哲二さん(京都大学複合原子力科学研究所研究員)
布施幸彦さん(ふくしま共同診療所医師)
山口幸夫さん(原子力資料情報室)


●第2分科会「科学技術の戦争への利用」

司会:山口研―郎さん(医師、現代医療を考える会代表)
池内 了(さとる)さん(名古屋大学名誉教授、宇宙物理学)
高作正博さん(関西大学法学部教授)
北迫謙太郎さん(大阪大学助教授)
山田一俊さん(長崎大学BSL-4に反対する自治会代表)


●第3分科会「新型出生前診断施設の拡大とゲノム編集の受精卵への応用」

司会:亀口公―さん(日本臨床心理学会)
天笠啓佑さん(市民バイオテクノロジー情報室)
河田昌東(まさはる)さん(遺伝子組換え情報室)
佐々木和子さん(京都ダウン症児を育てる親の会)
利光恵子さん(優生手術に対する謝罪を求める会)
田中智彦さん(東京医科歯科大学准教授)


●第4分科会「終末期医療―特に、脳死・尊厳死」
司会:川見公子さん(臓器移植法を問い直す市民ネットワーク)
小松美彦さん(東京大学教授)
川口有美子さん(ALS/MNDサポートセンター)
安藤泰至 (やすのり)さん(鳥取大学准教授)
小俣和一郎さん(医師、ドイツ精神医学)
神戸 修さん(浄土真宗本願寺派僧侶)
 


〇全体会(14時~17時)

●記念講演「現代医学・科学を取り巻く政治・経済状況」
 斎藤貴男さん(ジャーナリスト)
1958年生まれ、早稲田大学商学部卒、英国バーミンガム大学大学院修了。日本工業新聞記者、週刊文春記者などを経て独立。
『機会不平等』『梶原一騎伝』『ルポ改憲潮流』『心」と「国策」の内幕』『消費税のカラクリ』『戦争のできる国ヘ―安倍政権の正体』『子宮頸がんワクチン事件』など著書多数。『「東京電力」研究排除の系譜』で第3回「いける本」大賞受賞。

●各分科会報告
 ▽第1分科会 今中哲二さん
 ▽第2分科会 池内 了さん
 ▽第3分科会 天笠啓祐さん
 ▽第4分科会 小松美彦さん

●会場指定発言 冠木克彦さん(弁護士、公立福生病院事件遺族代理人)

●声明文採択 総合司会 西沢いづみさん(立命館大学生存学研究所研究員)
 
 
 

「現代(いま)いのちを問う」開催に向けての賛同のお願い

 現代ほど生命(いのち)がないがしろにされている時代はありません。その原動力になっているのが、加速度的に進歩する医療・科学技術であり、その背後には経済優先の動向が横たわっています。
 福島原発災害から8年、「見えない、臭わない」放射性物質は確実に拡散され、子供たちの癌発症率が高まっているというデータがあるにも関わらず、国や自治体は、放射能と疾病との関係を否定し続けています。原発推進の政府と原子力産業の政治的圧力によって、国民の命はないがしろにされているのです。原発事故の賠償や廃炉作業に必要な費用は電気料金の値上げによって一般市民に負担させるなど、国や電力会社の無責任さは明らかです。
 一方で、安倍政権は、国家安全保障戦略として軍学共同の軍事研究推進を図り、2015年以降、大学や国の研究機関を対象とした防衛省の研究費制度を導入しています。長崎大学では、文部科学省から75億円の予算を受け致死性ウィルス研究施設(BSL-4)が建設されています。かつて731部隊において人体実験まで行った生物化学兵器開発と、なんら変わらぬ事態が再び始まろうとしています。
 平和目的であったはずの宇宙開発技術は、無人機やロボットで人を殺傷する兵器開発に応用されています。人間を活かす技術と殺す技術、防衛と攻撃技術は表裏一体であることを再確認し、安倍政権の軍事路線にストップをかけるときではないでしょうか。
 いのちの始まりと終わりに関わる技術は、健康で生産性のあるいのちこそ「良い」とする優生思想のもとに行われています。2013年4月から始まった、ダウン症など3種類の染色体異常を胎児の段階で判別する「新型出生前診断」について、さらに実施施設が増やされようとしています。また、2018年12月、国はヒト受精卵に対してゲノム編集技術(遺伝情報の狙った場所を切断し書き換える技術)の介入を容認しました。生まれてくる前に「病気の胚」は捨てられ、遺伝子を自由に書き換えることで親の望み通りの子供も設計できます。ゲノム編集で「改善した人」とそうでない人との間に新たな格差をつけることにもなりかねません。この背景には、障害に対する差別や偏見とともに、先端医学をめぐる企業の経済優先の原理があります。
 終末期医療はいつの間にか、「終末期に治療せずあるいは中止することで患者を死に至らしめること」という意味にすり替わっています。2018年に起こった公立福生(ふっさ)病院の人工透析中止をめぐる問題では、意思決定を患者へ丸投げした医療者の無責任さと、透析治療を治る見込みのない「無意味」な延命治療とみなし、「中止」の選択を提示したことがあげられます。「無意味」を拡大解釈すれば、意思疎通の取れない人たちを始め、認知症の高齢者などに対しても、何もしないことが最期を潔く迎えることだとする「尊厳死」につながります。この背景には医療経済があり、医療費の削減はいのちの削減です。「病弱で生産性のない」人たちはこの国では疎まれ、捨てられていきます。
 私どもはこれまで、遺伝子操作、生殖医療、臓器移植、再生医療など、医療・科学技術が進展するたびに、人々の生死がその技術によって操られていること、その背景には、国や企業の経済優先が貫かれることに警鐘を鳴らしてきました。
 2020年の東京五輪に備えた情報操作や警備体制強化、経済優先の陰で、さらに、いのちがないがしろにされていきます。全国津々浦々で多くの人々が警告を発し、叫びをあげていますが、それが一つの力にならず、国のいうままに流れています。
 今こそ、医療や科学技術に対する正確な知識と情報を得て、国や経済の圧力に潰されることなく、生活者の視点から、改めていのちを問うことが重要な時です。ぜひ多くの方々、文化人、知識人、専門家、国会・地方議員が一堂に会し、個々のテーマについて意見交換し、マスメデイアやネットを通じて、全国民へ呼びかけていきたいと思います。
 10月19日には4つの分科会と共に開かれる全体会において、市民の声としての声明文を発表します。多くの方々に参加していただき共に声を上げてまいりましょう。この度の企画をご理解いただき、ご賛同いただけることを実行委員会一同、心よりお願い申し上げます。

2019年8月1日

実行委員会代表:水戸喜世子(「子ども脱被曝裁判」を支える会)、池内 了(名古屋大学名誉教授、宇宙物理学)、佐々木和子(京都ダウン症児を育てる親の会)、利光恵子(優生手術に対する謝罪を求める会)、亀口公一(日本臨床心理学会)、川見公子(臓器移植法を問い直す市民ネットワーク)、山口研一郎(現代医療を考える会、医師)、西沢いづみ(立命館大学生存学研究所客員研究員)

 賛同いただける方は、一口2000円として、く郵便振替口座〉00920-2-250739 現代医療を考える会 へ9月下旬までによろしくお願いいたします。なお、当日の資料代は別途いただくことになります。
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