臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

「脳死」は人の死ではありません。「脳死」からの臓器摘出に反対します。臓器移植以外の医療の研究・確立を求めます。

FIGHT FOR LIFE 生きるための戦い ニュース・文献の概要 その2(2022/5~)

2022-08-13 11:34:47 | ニュース・文献の概要

FIGHT FOR LIFE 生きるための戦い ニュース・文献の概要 その2(2022/5~)

 

 このページは、脳死・脳幹死あるいは終末期・遷延性意識障害(植物状態)とされる人物の生命維持に関する裁判、そして脳死あるいは心臓死・三徴候死とされた状態からの回復・誤診に関連する日本語および英語圏ニュースや文献の概要、元となる記事の見出し、URLを紹介します。各人物(係争)ごとに、最新の記事を太字の見出しで最上部に掲載し、その下に過去の記事を掲載します。水平線で他の人物(係争)と区別します。
 出典がニュースの場合は、おおむね複数の報道が存在しますが、以下では情報量が多い1から2記事のみ掲載します。
 2020年1月~2022年5月までの情報は、その1 として別ページhttps://blog.goo.ne.jp/abdnet/e/82e28cc0daae282306948cf63172daebに掲載しています。

 


2022/8/6 午前10時にアーチー・バータズビーさんへの投薬・人工呼吸など生命維持を停止、午後12時15分に死去

Archie Battersbee dies after parents lose legal battle over life support
https://www.theguardian.com/society/2022/aug/06/archie-battersbee-boy-at-centre-of-legal-battle-over-life-support-dies

AGONISING END Archie Battersbee’s family slam hospital over ‘horrendous experience’ after ‘barbaric’ death
https://www.thesun.co.uk/news/19441302/archie-battersbee-family-slam-hospital-death/

 

当ブログの注記:人体内にある酸素量は、その生命を数分間維持する量と見込まれている。生命維持を停止するまでに行われた処置・本人の体力などの影響を受けて、心停止に至るまでの時間に個人差はあるとしても、全く自発呼吸をしなければ20分間前後が限界ではないか。アーチー・バータズビーさんの死亡確認が2時間15分後ということ、その間、窒息する状況(ザ・サンの記事でThere is absolutely nothing dignified about watching a family member or a child suffocate)、体が青白くなる状況(ザ・ガーディアンの記事でHis stats remained completely stable for two hours until they completely removed ventilation and he went completely blue)が観察されたということからは、自発呼吸のあったことが推測される。頸椎損傷で正確な脳幹死判定はできていない。母親は人工呼吸器のモニターを映して自発呼吸があると思われる映像を提示していた。アーチー・バータズビーさんは、人工呼吸の停止という致死的な無呼吸テストのなかで、脳死・脳幹死ではないことを示したのではないか?

 

8月5日 高等裁判所は、アーチー・バータズビーさんの治療中止のためにホスピスに移動することはできないと判決

8月4日 アーチーの両親は、息子を終末期ケアのためにホスピスに移すため法的申請。

8月3日 ヨーロッパ人権裁判所は、アーチーの生命維持装置の撤回を延期する家族からの申請を拒否。

8月2日 最高裁判所は、控訴裁判所の判決に上訴する許可を求める家族の申請を拒否。

8月1日 控訴裁判所は、国連が事件を審理するまで、治療の中止を延期することを拒否。

7月31日 政府は、この事件を再検討するための緊急の聴聞会を要請。

7月30日 国連委員会は英国政府に書簡を送り、この件を検討している間、治療の中止を遅らせるよう求めた。

Archie Battersbee: Legal battle at the end, says mum
https://www.bbc.com/news/uk-england-essex-62403993

 

2022/7/29 アーチー・バータズビーさんの生命維持、最高裁への上訴が却下され、両親は国連障害者権利委員会に苦情申し立て

 アーチー・バータズビーさんの両親は、国連障害者権利委員会に障害者の権利の侵害として苦情を申し立てた。国連人権条約支部の支部長は、国連障害者権利委員会で審議されている間は生命維持医療の撤回を控えるように書簡で要請した。病院側は国連の要求が何を意味するのかについて政府の弁護士からの指導を待っている。
UN request for Archie Battersbee life-support to continue
https://www.bbc.com/news/uk-england-essex-62346356

 

 母親は、息子が自発呼吸をしようとしていることを「証明している」と主張するビデオを公開した。(人工呼吸器に設定された呼吸数が14から15に一時的に上昇する。肺のモニターも点滅する)
Archie Battersbee: Mum of boy, 12, on life support says video 'proves' her son is trying to breathe on his own
https://www.mylondon.news/news/east-london-news/archie-battersbee-mum-boy-12-24606779

 

2022/7/28 最高裁判所は、上訴申請を却下し、控訴裁判所の判決を支持した。

2022/7/25 控訴裁判所は、治療は終了できるという高等裁判所の判決を支持した。

2022/7/15 高等裁判所は、生命維持治療の継続は「無駄」だとして中止すべきと裁定した。

2022/6/29 控訴裁判所は、アーチーの最善の利益を決定するための新たな審理が行われるべきだと裁定した。

Archie Battersbee: How did life support battle end up in court?
https://www.bbc.com/news/uk-england-essex-61829522

 

2022/6/13 裁判所は「アーチー・バータズビーさんが死んでいる可能性が高い」として人工呼吸の停止を許可、母親は控訴予定。

 6月13日、ロンドン高等裁判所は「アーチー・バータズビーさんが死亡したのは、MRIスキャンが撮影された直後の2022年5月31日正午だった(Mrs Justice Arbuthnot said: 'I find that Archie died at noon on May 31 2022, which was shortly after the MRI scans taken that day,)」として、入院しているロイヤル・ロンドン病院の医療従事者に「アーチー・バータズビーさんへの人工呼吸を止める」「抜管する(人工呼吸器を取り外す)」「心臓の拍動または呼吸が止まった時に蘇生を試みないこと」について許可を与えた。母親は控訴の方針。
Judge rules 12-year-old Archie Battersbee is 'brain stem dead' and his life support SHOULD end despite his family's desperate plea - as his mother says: 'I know my son is still in there'
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10911203/Judge-rules-Archie-Battersbees-life-support-end.html

 


2022/5/5 病院側「脳幹死でなくても意識を回復する可能性は低い、人工呼吸の中止が患者にとって最善の利益」   
                   両親側「提案された脳幹検査は確実に死の決定につながる可能性のあるものではない」

 英国エセックス州で脳損傷により昏睡状態となった少年アーチー・バターズビーさん(12歳)について、両親は生命維持を主張し、ロイヤル・ロンドン病院は生命維持を中止すべきと主張し、裁判になっている。
 病院側は「脳幹死の可能性が高い、脳幹死でなくても意識を回復する可能性は非常に低い、人工呼吸の中止が患者にとって最善の利益だ」と述べた。両親側は「提案された脳幹検査は確実に死の決定につながる可能性のあるものではない」と懸念している。
Southend brain-damaged boy in court case over life support
https://www.bbc.com/news/uk-england-essex-61333191


2022/7/3 イギリスのエヴェリーナ小児病院で2022年6月19日、22日に脳幹死で死亡を確認された3ヵ月男児。7月2日、3日に自発呼吸が確認され、死亡宣告を撤回。

6月10日、心停止でクイーンエリザベス病院に救急搬送、安定した後にエヴェリーナ小児病院に入院
6月19日、13時15分に脳幹死で死亡確認
6月22日、両親の要請で再検査、MRIスキャンで硬膜下出血とクモ膜下出血を確認、脳幹死を確認。
7月2日と3日、看護師が体動と呼吸を医師に連絡、人工呼吸器から短時間切り離すと一貫した浅い不規則な呼吸あり、脳死診断を取り消した。
7月4日と5日、脳波およびMRIを繰り返したが、脳波は検出されずMRIは壊滅的な全脳損傷を示した。
8月第3週 この男児Aにとって最善の利益を検討する審理を予定。

Between:GUY'S & ST THOMAS' NHS FOUNDATION TRUST(Case No: FD22F0026)
https://www.bailii.org/ew/cases/EWHC/Fam/2022/1873.html 


2022/7/22 ユタ州で6月に脳死宣告されたケーシー・ダーラムさん、家族が生命維持継続・転院・セカンドオピニオンを求めて裁判開始

 米国アラバマ州ジャクソン郡のケーシー・ダーラムさんは6月13日、ユタ州オグデンで車に轢かれ、マッケイ・ディー病院で脳死宣告された。病院が生命維持治療を終了するのを阻止するために、家族は一時的な差し止め命令を7月7日に受けた。家族はアラバマ州の自宅に近い施設への転院とセカンドオピニオンを受けることを望み、7月22日に裁判が開始された。

Jackson County man’s ‘brain death’ case heard before Utah judge
https://whnt.com/news/northeast-alabama/jackson-county-mans-brain-death-case-heard-before-utah-judge/


 


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