臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

「脳死」は人の死ではありません。「脳死」からの臓器摘出に反対します。臓器移植以外の医療の研究・確立を求めます。

第18 回市民講座のご案内(2023年5月14日)

2023-04-09 09:46:08 | 活動予定

第18回市民講座 


講演 香川 知晶(かがわ ちあき)さん

(山梨大学名誉教授 日本学術会議連携会員 日本生命倫理学会会長 哲学/生命倫理学)

 

≪命は誰のものか≫

 

日時: 2023年5月14日(日) 14 時~16 時 45 分(開場 13 時 30 分)
会場: カメリアプラザ(亀戸文化センター)第2研修室(5F)
交通:JR 総武線亀戸駅北口より徒歩2分https://www.kcf.or.jp/kameido/access/

会場とオンライン(zoom)を併用して開催します。
オンライン参加をご希望の方は右記のフォ-ムから申し込んで下さい。https://forms.gle/XKBmD5CTdtTZCL149
またはメールでの申し込みはabdcnetの後に@gmail.comをつけて送信願います(迷惑メール対策のため変則表記)。 

資料代:500円
【ゆうちょ銀行からの振込】記号001106 番号466422  名義:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク
【他銀行からの振込】ゆうちょ銀行 店名〇一九(ゼロイチキュウ) 当座預金  番号0466422
*オンライン参加の方は上記口座に振り込みをお願いします。会場参加の方は会場で資料代をお支払い下さい。
*会場参加は30人まで、オンライン参加は80人まで。本講座は収録し、後日、資料代をお支払いの方限定で配信します。

主催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

 改定・臓器移植法が施行されて10年余が経過し、厚労省や移植医は臓器適出対象を拡大するための施策を次々に出しています。子どもの「知的障害者」を臓器提供対象とする、臓器提供に誇りを持つ教育(重症患者の命を軽視し、命の線引きを当然視する)を行う、心停止ドナーにエクモを装着し血液を循環させて臓器を摘出する、脳死者が出たら国に報告する義務を病院に課す法律の制定を画策・・・などが進められています。
 私たちは「いのちの選別」に反対してきました。臓器移植は他人のいのちの犠牲の上に成り立つ医療です。ではこの 3 年間のコロナ禍でいのちはどのように扱われたでしょうか。
 今回の講座では、日本生命倫理学会会長の香川知晶さんをお招きして、コロナ禍で提案されたトリアージや厚労省が進める ACP(アドバンス・ケア・プランニング)についても考えてみたいと思います。

 

■講師・香川知晶(かがわちあき)さんのプロフィール
 1951 年、北海道生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。現在、山梨大学名誉教授・大学院医学研究員、日本学術会議連携会員、日本生命倫理学会会長。専門はフランス哲学・生命倫理学。
最近の著訳書としては『命は誰のものか 改訂増補版』(単著、2021、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『人のゲノム編集をめぐる倫理規範の構築を目指して』(共編著、2022、知泉書館)、アドリアン・バイエ『デカルトの生涯 校訂完訳版』上下 2 巻(共訳書、2022、工作舎)、『「人間の尊厳」とは―コロナ危機を経て―』(共著、2023、日本学術協力財団)、『コロナ・トリアージ 資料と解説』(共著、2023、知泉書館)。

 

■講演概要(講師の香川知晶さんより)
 Covid-19 によるパンデミックは医療をめぐる社会的差別を一挙に顕在化させることになりました。その差別は以前から根強くあったもので、高齢者や障害者は命を助けられなくても「仕方がない」という空気を醸し出しています。パンデミックの初期に活発に議論されたトリアージをめぐる議論を見ても、そのことは分ります。現在、この「仕方がない」という空気は「お金がない」という経済的な理由とともに、患者本人の意思を根拠とする体裁をとって肯定され、抗いがたい力をもって人々を支配しているように見えます。その点は「人生会議」という日本版 ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の展開にも見て取れます。ここでは、映画「PLAN 75」(早川千絵監督)のデストピア的な近未来がリアリティをもつような、そうした日本の現状を改めて考えてみようと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする