アンジョルラスが好き

おもにAaron Tveitについて
彼に興味が無ければつまらないです。
コメント欄が面白いので読んで下さいね。

リラの恋 ・カフェミュザンにて

2013-08-05 | 妄想のアーロン
Lilasさんから『リラの恋』 の続きです。

ABC Cafe-Red and Black】直前の、カフェミュザン2階にて…です。

リラは、今夜も学生達が集まっているミュザン2階の隅っこにいます。
今日のリラは、男の子の帽子(←エポニーヌがかぶったような帽子)をかぶっています。
でも、服はいつも着ている普通のものですから、なんだかへんてこ。


リラはいつもは、奥様方御用達の高級洋装店のお針子をしています。自分ではとても着れない高価なドレスを
毎晩遅くまで仕立てています。そして、ときどき、カフェミュザンに来て、手伝いをするのです。
飾り帯の残り布を、店主が、いつも熱心に働くリラに少し分けてくれました。紺色です。
それで、リラは男の子のような帽子を作りました。ある考えがあったんです。

それを目ざとく見つけたグランテールが、なんでそんな帽子をかぶっているのか訊きます。
リラは、革命が始まったら私もみんなに混じって一緒に闘うのよ…と答えます。

 まるでシェイクスピア劇のヴァイオラだな
周りの皆は大笑い。「え~、リラが~?」「そんなことできる?銃なんて撃てる~?」と大騒ぎ。
「なによ、ばかにしないでよ~。おしえてもらえばできるわ。服だって、ちゃんと男の子の服を着るし!」と、リラ。


エポニーヌの男装はなぁ(原作では)女が男装したように見えたけど、声を聞くとまぎれも無く男だって
確信されてしまうんだよね。
リラ、男の服着るのも良いけど、髭でもつけてくれば?ハドリー・フレイザー並みに

誰かが(…グランテールかな?)、リラの頭からぱっと帽子を取ります。
私はクールフェラックが取ったに一票!なんか女の子をからかうのが好きそう。

中に入れていた長い髪が落ちてきてしまったリラは慌てて、返してよ~と手を伸ばします。
でも、皆がふざけて、ぽ~んぽ~んと帽子を回し投げてゆきます。リラには取り返せません。


yuriもここでさっきから帽子取ってるんですけどぉ~~
完璧にリラに主役の座を奪われて、むかつくyuriであった・・・


ヨハン・シュトラウス二世のトリッチ・トラッチ・ポルカ・運動会でよく聞く曲です。
背の高いイケメン(?)たちに囲まれて、返して~っていう追いかけっこって、漫画やドラマでは
「あるある~」のネタですが、こういう体験をしている女子というのは本当にいるものでしょうか?
どこか、私の知らない遠い世界で、このようなことが行われているのでしょうか?ブログ主の独り言

離れたテーブルにいたアンジョルラスが、騒ぎに気がつきました。むっとした顔になって、そちらへ一歩踏み出します。
 俺も入りたい・・・入れてって言えば良いの?

ちょうどその時。突然跳び上がってリラの帽子を取ったのは、リラと仲良しの小さなガヴローシュでした。
ガヴローシュはリラのほうを向いて「ど~ぞ、お嬢さん!」と言いながら帽子を渡します。
リラも「ありがとうございます。」と言って、貴婦人のようなおじぎをしました。

見ていたアンジョルラスは、ふっと息をついて、黙ったまま後へさがります。


 ああ・・ぐずぐずしてるうちに、終わっちゃったよ・・・ガブローシュのバカ

それから、ガヴローシュは生意気な顔で、学生達に「若いお嬢さんをからかっちゃいけませんよ~。」と言い、
身軽に皆の間を走り抜けて階段を駆け降りていきます。

ガブローシュって、ませてるようで、やはり子供ですね。若い男にからかわれるのを、リラが本気で
嫌がってるとでも思ってるんでしょうか?若い娘をからかうのは、若い男の義務ですよ。
ちゃんと絶妙なタイミングで髪がハラリと落ちるように、ゆるくピンでとめてきたリラの手管が
わからないんですか?・・・うそです。リラはそんなことは考えていません。

リラは雑魚には興味がないのです。
本当は、アンジョルラスに「こんなものかぶったって、お前は男にはなれない」って、何かを言いたげな
目をして、帽子を取り上げて欲しかったんです。そして、ハラリと落ちた艶のある長い髪を見て、
苦しげな表情で何かに耐えているアンジョルラスを見たかったの。

エリック・サティの『お前が欲しい』です。歌詞が二通り、男性版と女性版があります

アンジョルラス様の写真の下の歌詞は男性版。
米良美一さんが歌っておられるのは男性版でした。
ちょっとアンジョルラスのイメージとは違うけど・・・綺麗な声ですね。


金色の天使よ、酔わせるものよ
その瞳の魅力よ
お前をくれよ、俺はお前が欲しい
お前に俺の女になって欲しいんだ
俺の苦しみを静めるために
来てくれ、おお女神よ
俺は大切なひとときに恋焦がれる
ふたり幸せな時を : 俺はお前が欲しい

 あたし、あげるわ~ 帽子もおまけだよ

リラも、「みんなより、ガヴローシュのほうがずっと紳士だわ。」と言って、
後について階段を駆け降りていきました。
(ああ…、リラ!どこへ行くの?アンジョルラスが、今から【ABC Cafe-Red and Black】で、
いっぱいソロとって歌うのに!聴かなくて(見なくて)いいの?!)

 

ちなみに、リラは戻ってきます。“将軍が死んだ”と言いに来るガヴローシュと一緒に。
ガヴローシュがそのセリフを言っている時、彼の両肩に手をおいて後ろに立っています。(←見えませんね…w 背後霊?(笑))

なかなか皆が聞こうとしないので、ガブローシュが切れてますよねwあの場面。
しかも、ガブローシュが情報収集してる間、マリウスときたら、
「君も、あの娘みたら、気が変わるよ~」とか言ってるし。
ていうか、マリウス、本気で言ってる?見て欲しいの?見てあげようか?
アンジョルラスが、あの娘を見ても、なんとも思わないかもしれないけど、
あの娘がアンジョルラスを見たら、気が変わるかもよ?そこ考えないの?
   
そして、アンジョルラスがまた歌い始め、ガヴローシュを含めて皆、盛り上がりますが、リラだけは歌わず、
ちょっと心配そうにアンジョルラスや皆を見ていました…。


うーん、Bring him homeを歌いたいのは、リラのほうかもね。
To be continued・・・