アンジョルラスが好き

おもにAaron Tveitについて
彼に興味が無ければつまらないです。
コメント欄が面白いので読んで下さいね。

ryon / 帰り道の夜

2015-01-31 | 妄想のアーロン


アルバイト先のカフェを出て、暮れかけた街を歩くアーロンとりょん。

雪の粒も大きく、そしてだんだんと風も強くなってくる。
次第に景色は真っ白に変わる。
車のクラクションがあちこちで鳴り響き、交差点ではタクシーや車が連なり渋滞している。

「りょん!
あたま真っ白になってるよ!」
口元までぐるぐる巻に覆ったマフラーからはアーロンの優しい眼差しがのぞく。
そして、りょんの頭に積もった雪を優しくはらうアーロン。

「嵐になりそうだ。急ごう!」
アーロンに手を引かれるまま、走る。

風が強くて息ができないくらい。
「はぁ、はぁ。アーロン、早いよ。ちょっと待って。」
白い息を吐きながら、ついて行こうと一生懸命走るりょん。
しかし、バイトの立ち仕事で疲れた脚では、慣れない雪道で思うように足が動かない。

「ごめんごめん!もうすぐうちだよ!ここからはゆっくり行こうか。」
再びアーロンから優しい眼差しで見つめられると、もう何も言えなくなる。

「ぼくのアパート、ここなんだ。
今晩は大雪で地下鉄も動かないみたいだよ。りょん、大丈夫?こんな天気じゃ帰れないよね?
よかったらうち、寄っていく?」

バイト先のカフェまでは、いつも地下鉄かバスを使って通っている。
アーロンのアパートがあるこの辺りからでも、天気の良い時でさえ、歩くと1時間ほどかかってしまう。

服も靴もびしょびしょに濡れて、寒くて凍えそう。今日はアーロンの言葉に甘えてしまおうかな。

「ありがとう。でも、いいの?急だし、迷惑じゃない?」
「大丈夫だよ。気にしないで。こんな寒そうなりょん、ほっとけないよ。行こう!」

アーロンと手をつないで建物に入り、階段を上る。3階へ。




りょんは本当に夢を見ている気持ちでした。
大好きなアーロン、多分彼も私が好き。
でも、忙しいふたりは、あれからデートもできないでいました。
真面目なふたりは勤務中はもくもくと仕事をします。目で合図すらしないのです。
凍えそうな体・・・でも、今、りょんの心は燃え上がっていました。
これから、どんなことが始まるの?

NHK/朝の連続TV小説・花子とりょん
これから始まる~ふたりの物語♪

 想像の翼を広げるのよ、りょん

彼の部屋で二人っきりということは・・・●×★♪√π∬※∞Σ

 特別出演:ブラックバーン校長

はい、こぴっと頑張ります。 あ・・・あ・・ん・・アン

 てぇ~~

※もちろん校長先生はこんな意味では言ってません。お許しください。

 マッサンで外人使うのなら、アーロンも使って下さい!でもオッサンという題名は嫌ですからね!

 NHKに告ぐ!つまらんドラマばかり放映するなら、いっそグレイスランド2を放映せよ!

 確かに『キング・オブ・つまらんドラマ』になれそうですよね。

脱線が長くなりました。りょんが部屋に入るところからですよ。では続きます。

「さあ、はいって。寒かったね!」

部屋に入ると、とてもあたたかい。
「ホットミルクを用意しておくよ。バスルームであたたまってくるといいよ。」

前にsawaさんが面白いコメントを残してくれてました。
入ってすぐのアーロンのアパートがなぜ暖かいか、その謎が解けます。
NYの興味深い暖房事情 (sawa)

NYでの滞在中、アパートメントの部屋の中が暖かくてとても快適だったんですよ。
特に自分達で何もしなくても、どの部屋も常に暖かかったんです。むしろ暑いくらい。
(その代わり、室内超乾燥しており、夜寝る前に手洗いした洗濯物が、翌朝にはカラカラに乾いてる位。
日本から簡易加湿器持参して大正解でした。)

友人に聞いたところ、とても興味深いNY暖房事情!←私こういう話大好きでーw。(ryon様も?)

NYのアパートメントの管理者は、全ての部屋を常にある程度の温度に保つよう、法律で定められているそうです。
ここに短くわかりやすい説明が

すご!
住人が外出してようがしてまいが、家を空けようが、常に常に暖かく保たれてる部屋。
省エネという観念はないのか・・と思うけど、あの快適さは非常に羨ましい。
暖房費ケチって部屋が寒いと、大家さん訴えられるんだって!さすが裁判大国。

NYの街の冬の風物詩といってもいい、ビルや地上から出ている水蒸気。
街じゅう全てスチーム暖房なんですね。
コンドミニアムの部屋の中にも、隅にスチーム管が通っていて、シューッとか、
カンカンカンとか、音がしていました。
(父によると、日本でも昔はよくあったそうで、カンカンカンという音は、蒸気の圧力を逃す音?
なんだとか。よくわかりませんが。とにかく昔からの古い装置だそう)

ちなみに、友人によると温度コントロールはできないそうで(私が泊まったとこもそうだった)
たいていの場合暑すぎて、家でもオフィスでも半袖の人が多いんだって。
友人のアパートメントでも半袖でした。。

それを踏まえて考えるとね・・
アーロンて冬でもタートルとか厚いセーターとか着ないじゃないですか?
屋内があんなに暑ければ、納得もいくわ。。と思いました。

友人によると、通常、暖房費と水道代は家主さん持ち、電気代とガス代は借り主持ちだそう。
まぁ、アパートによって違う場合もあるから何とも言えないらしいですが。
暖房費、水道代、タダなの?!と聞いたら、
共益費に入ってるんだよー、だって。なるほどね。
あ、もちろん一軒家は別。全て自分管理だそうです。

mihoさんやsawaさん、また色々教えてね。

脱線が長くなりました。りょんがお風呂に入るところからですよ。では続きます。

バスタブに湯を張り、手足の指先から体の芯まであたたまる。

髪を洗おうとシャンプーを探すが、見つからない。
シャワーカーテンから外の洗面台をのぞくと、鏡の前にシャンプーが置いてあるのが見える。

「よいしょっ」
シャンプーをとろうとカーテンを開けると、タオルと着替えを手に持ったアーロンとはちあわせ。

 湯気の中から出てきたアーロンです。雲の中からじゃありませんから。

「きゃ!」
「ごめんごめん!そんなつもりなかったんだ!気にしないで!ここにタオルと着替えおいとくね」

(どうしよう!見られちゃったかな?)←ありがち

いそいそと髪と体を洗い、アーロンが用意してくれた、洗いたての白いTシャツとインディゴブルーのシャツに着替える。
アーロンの香りに包まれるりょん。
(いい香り。。)

すみません、ここちょっとわかんないです。つまりトップスを二枚貸してくれて、下はなしですか?
まあ、パンツの替えないもんね。そうだよね・・・

「とってもあたたかかったわ。シャワーありがとう」

シャワールームから出ると、アーロンからあつあつのホットミルクを受け取る。
濃いネイビー色の布張りのソファに座り、ミルクを飲むと、体の内側からあたたまってくる。
りょんの頬はピンク色に。

「さっきまでりょんの唇が紫色だったから、心配だったんだ。もうあったまってきたみたいだね。
 ぼくもシャワー浴びてくるよ。ゆっくりしてて」

シャワールームからはシャワーが流れる音とともにアーロンの歌声が聴こえてくる。


独り、ソファに座り、部屋を見回す。
ちょっと豪華すぎ?
1Kの部屋にはグレーのラグが敷かれ、ベッド、キャビネット、ソファ、そして二人がけの小ぶりのダイニングテーブルが置いてある。
シンプルなインテリア。
 片付きすぎ?

 散らかりすぎ?

そして、キャビネットの上には台本や楽譜が無造作に積まれている。
楽譜の隣には、手の平ほどの大きさのかわいらしいクリスマスツリーが飾られている。
楽譜を開いてみると、音符が複雑に散りばめられている。一体これはどんな旋律?リズム?難しくてわからない。

「あったまったー!」
腰にタオルを巻いただけの、笑顔のアーロンが、シャワールームから出てくる。
まだ水分を含んだライトブラウンの髪の毛は、無造作に後ろ向けてになでつけてある。
「きゃー、ちょっとアーロン、そんなの困るよー」
目のやり場に困るりょん。

「ゴメン!驚かせちゃった?すぐ着替えてくるね!」
アーロンは髪の毛をタオルで拭きながら、Tシャツとスウェット姿に着替えて、再びシャワールームからでてくる。

「ふぅ。今日の天気には参ったな!
 でも、りょんがうちに来てくれることになったから結果オーライだ!
 嬉しいな!」

りょんの隣に座るアーロン。
アーロンからはシャンプーの香りが漂う。
部屋は薄暗いが、白熱球のあたたかなオレンジ色の光が2人を照らしている。
あらためて近くでアーロンの瞳を見つめると、大きな瞳に吸い込まれ、体が固まってしまう。
なんて綺麗な瞳。

「……」
無言で見つめ合う2人。
アーロンの顔はゆっくりとりょんへと近づいてくる。


そして、ついに2人の唇と唇が重ね合い、次第に交じり合う唇。
アーロンのたくましい腕に強く抱きしめられ、胸に顔をうずめる。
ドクドクドク。アーロンの胸の鼓動が伝わる。
「りょん、ずっとこうしたかった。愛してる。」
「私も、愛してる、アーロン」

君はすべてを魔法にかけてしまう
君みたいな娘は今まで誰もいなかった
誰も、誰一人も
僕は決して迷わない
ねえ、だから

僕は、そんな扱いには慣れてるんだ
君から突然呼ばれるのが好き
なぜって予想がつくものなんて嫌いだから
だから、君が気になってしょうがない
君が、君だけが、君の事だけが
気になるんだ

なぜって君は完璧
いつだって1番、価値がある
君だけが、それに値するんだ
君が手がけると1番稼げるんだよ
1番価値を生み出せるんだよ

この恋が悲劇になると思ってるね
君は何も支払わないで
何も犠牲にしないで
何も気に病むことはない
ウソなんてないからさ
ねえ、いいかい
君がもたらしてくれる夜は最高だよ



激しいキスを何度も繰り返し、ソファへと倒れこむ2人。
ブルーのシャツのボタンはするりとはずされ、ショーツ1枚になったりょんの体があらわになる。

あれ、パンツ持ってきてたんですか?って、まあそれはいいかw

 

そして、アーロンはりょんの頭の先からつま先まで優しい口づけを繰り返す。
アーロンの背中に必死にしがみつくりょん。
そして、2人はひとつに。
2人の激しい動きに、一晩中ベッドの軋む音が続く。

翌朝、りょんはアーロンの腕の中で目を覚ます。
・・・・・・いや、アーロンはいない。ベッドの横には誰もいない。
 ぐぅ~~~ZZZZ
ふと不安になってくる。
どこに行ったの?

窓からは明るい日差しが注いでいる。外はもう嵐が去り、快晴。

でも、いない。もう出かけたの?私に声もかけずに?
手紙も置いてないし、メールもない。

アーロンにとって、こんなことってよくあることなのかな。
だんだん不安がつのってくる。
実は昨日のことは、りょんにとっては初めての体験だった。
心臓が飛び出しそうなほどの緊張と幸せの絶頂の恍惚感で、りょんは
知らず知らずのうちに疲労困憊していた。

「昨日は素敵だったよ、また気がむいたらよろしくね。」って軽く言われたら
どうしよう。いやそれどころか、もうりょんに興味を無くしてるかも。
前に舞台の後のお茶に誘われたときに、なんで私を誘ってくれたのって聞いたら
「君の思ってる通りの理由だよ。」って言ってくれた。けど
あれって、本当に愛してるっていう意味だったのかな?

もちろん、こうなったら絶対恋人になれって言うつもりはない。
だって自分だって、そうしたかったんだから。
だけど、そうしたかったからこそ、私はずっと一緒にいたいんだよ、アーロン
どこに行ったの?涙があふれてくるよ。

ガチャと音がした。アーロン帰ってきたんだ。
息をはずませて紙袋をテーブルに置いてる。
そして、りょんの涙を見て、驚いてる。

「前にりょんが好きだって言ったベーグルサンドの店、早朝から開いてるから買いにいってたんだ・・・
 だけど、ひとりして悪かった。まさか泣くとは思わないから。」

ベーコンと野菜のベーグルサンドとクロワッサンを取り出して、コーヒーを淹れるアーロン。
「昨日、あんまり食べないで寝ちゃっただろう、お腹すいたよね?」



にゃ~にゃ~腹減った~~食わせろ~~(アーロン猫、優しいなぁ。箸も使えるのね)

そして、恥ずかしそうに一輪の赤い薔薇を差し出した。

「花屋さんって、早くから開いてるんだね。」



ブルーなレディに赤い薔薇を贈りたいんだ
花屋のご主人、注文を聞いてくれる?
先日、僕たちはつまらない喧嘩をしたんだ
だから、彼女のブルーを追い払うような
綺麗な花を揃えてほしい

赤い薔薇を不機嫌な彼女に包んでくれるかな
街1番の綺麗な女の子にそれを贈りたいから
それが奇跡を起してくれたら
僕は大急ぎで戻って、彼女のウェディングガウンのために
1番素敵な真っ白な蘭の花を買うよ


 赤に青に白・・・といえば

 トリコロール(三色旗)我れらのテーマソングになりそうな歌だな

 赤い旗を持った青二才の学生どもよ~♪
最後は白旗をあげるがいい!(作詞担当ジャベール)

  あ、お久しぶりです。作詞 歌よりは うまいですね。

いかん、後半、ロマンチックでもなんでもなくなってしまった。
りょんさん、また続き書いて下さいね。


ビリー・エリオット見てきました。

2015-01-27 | その他
もう1度、見たい、これがビリー・エリオットを見た感想です。
どうにか時間を繰り合わせて行きたい。
これから下はネタバレだらけなので、気をつけてください。
それにしても見て良かった。mihoさん、ありがとう。
sawaさん、絶対、札幌にも行くよね、これ。
もう鳥肌ものでした。見たら感想書いてね。

それと、記憶を辿りながら、適当に書いてるんで、間違った箇所がたくさん
あると思います。訂正してね、見た人。
youtubeに色々動画があるんですが、あんまり貼らないほうがいいかな。
ライブビューイングとイメージが違うものだけ貼っておきます。


最初、メイキングから始まったときは、あーあって思ったんですよ。
ビリー役は世界一苛酷だとか、この鞄は実は3個用意されてるんだとか、大道具のトイレを
実際に使った人がいたんだとか、そんなのどうでもいいってw
歴代ビリーが集ってるシーンや、初代ビリーと現在のビリーの踊るシーンが圧巻だとか。
これから見たらわかるから蛇足だって思ったんですけど

でも、結構、これが鑑賞の手引きになりました。
ビリーが夢を見るダンスのシーンで出てくる人は初代ビリーの一人で、
最後に出てくるのが歴代ビリーたち。

世界一苛酷かどうかは知らないけど、ビリーの役は本当に最初から最後まで
激しいダンスが多くて、出番も非常に多い、本当に大変な役だと感じました。
メイキングで言ってたことは本当だったんですね。
バレエからタップダンス、アクロバティックな振り付けで、一瞬たりとも気が抜けない。

私は映画よりこちらが好きかな。華やかだし。
映画より歌があるぶん、ロマンティックだし、エモーショナルだから。

これ、ドイツで行われたイベントかな?エリオット・ハンナ君が出てますね。
彼は歌はものすごく上手いというわけじゃないけど、とてもあどけなくて素直な歌い方が可愛かったです。
ダンスは超絶うまい。他の子も上手いなぁ。素晴らしい。

豊かじゃないんですよね、ビリーの家は。かなり貧しい。
そして、認知症の祖母と父親と兄。
今でさえ貧しいのに、炭鉱は将来が無く、労働環境はますます悪くなる。
父と兄は長引くストライキに耐えて、一家には今収入がありません。

優しかった母は亡くなってます。
母の幻影良かったな。映画ではリアリティを求められるので、幻影は出し難いかな。
ビリーが、ふと、いないはずの母と会話してしまう。
もう少し母と話そうとしたら、もう暗転して母は消えている。
もうここで、涙がw
ビリーはいつも普通に明るくて、母の死を受け入れてないという描写はない。
そこが余計に悲しい。

こんなに小さいのにな。母としては、こんなに小さい子を残していくの辛かっただろうな。
ビリーに残された母の手紙のシーンも、もうだめ。涙で前が見えないくらい。
18歳になったら開けなさいって言われた手紙、我慢できずに開けてる。普通そうだよね。
読んだら悪いと思うバレエの先生に、ビリーは読んでって言う。
この手紙の内容が良かった・・・んだけど、忘れちゃったよ。なんて書いてたっけ?
んで、先生がビリーに向かって「ママは特別な女性だったのね」って言うと
ビリーが「いや、普通」ってw 


バレエの先生が本当に素晴らしかった。
バレエの先生といっても、上品で優雅なタイプじゃない。悪趣味な服を着て、ヘビースモーカーで
あまり熱心でもない生徒たちに公共施設で教えている?
伴奏者のお兄さんが、太めなのに妙に踊りがうまくて、以外と物知りw
面白かったです。そんな二人の指導でめきめき腕をあげるビリー。
そしてオーディションを受けさせようと家族に事情を話す先生。
でも行けないんですよね。ストで封鎖されてる?
行こうと思えば行けるけど、それどころじゃないという家族たち。
先生は行かせたいけど、結局受けられない。
ビリーは怒りを踊りで表します。ここ凄かった。


ミュージカルの中で色んな人々がそれぞれの立場で歌いながら、それがシンクロする場面が
ありました。警察官と労働者がデモで衝突する場面で、それにバレエ教室の生徒たちのレッスンが
被さる。

Solidarity(団結せよ)って歌ってるんですが、それなりに~それなりに~それなりにフォエバーって聞こえますよね。
1分59秒あたりです。空耳では気楽に聞こえちゃうw

あくまでも最後までストライキで待遇改善を叫ぶ炭鉱夫に、警官が「ストが長引けば俺たちは
手当てが出て、バカンスに行ける」って皮肉る。そこに被さる少女たちの下手なバレエ。
そこにバレエの先生がスポットライトを浴びて「自分を輝かせたものが勝つ」というんです。
まあ、それがこのミュージカルのテーマであり、ビリーや親友の男の子は自分を輝かせるものを持っている。
でも実際は自分ではどうにもできず苦しみに耐えて戦っても、厳しい現実に裏切られるビリーの父や
兄、多くの労働者がいる。
今は踊って将来を夢見ている少女たちだって、どうだかわからない。
ビリーのお婆さんのようなダメな男に台無しにされる人生が待ってるかもしれない。

このお婆さんの夫(ビリーのおじいさん)を回想するシーン最高でした。
舞台にふわっとダンディな男性の映像がかぶせてあって、なんかセクシーで。
おじいさん一人じゃなくて、素敵な男性がたくさん登場してお婆さんをエスコート。
黒いジレに黒いズボン、白いシャツにブラックタイだったような。
炭鉱夫の格好じゃなくて、瀟洒な格好で髪は撫で付けてて、素敵でした。
そんな素敵な男性なのに、どうやら
「お前のおじいさんは、本当の・・・・・・ろくでなしさ!」

ちょっと記憶が入り乱れてるんですが、なんといっても1番好きなシーンは
ビリーが夢見るダンスシーンです。
白鳥の湖にのって、将来の成長したビリーと、現在のビリーがふたりで踊るシーン。
将来のビリーを演じるのはオリジナルキャストのビリーで、とっても素敵な踊りに
うっとりしました。小さなビリーのやや不安定ながら物凄い踊りも良いんですが
成長して理想のダンサーになったビリーの安定感と優美さときたら・・・

これは映画のキャストとは違いますが、そのシーンです。ライブビューイングは定点カメラじゃないので、もっとダイナミックな
演出された映像が見られて、面白かったです。どちらにせよ舞台でこれ見たら、驚愕しそう。


蛇足ですが、大人のビリー役の人が、ビリーの腰にワイヤーを取り付けて、
小さいビリーはワイヤーで空中につるされて、回転しながら大きく舞い上がる・・・
このミュージカルの最大の見せ場であり、もっとも美しいシーンだと思うんですが
いや、これ生の舞台だと私、緊張しそう。大丈夫なのかって。
セリを使った演出も多いし、椅子を使ったダンスや、空中でバック転もある。
録画されてるからこそ安心して見ていられるけど、生だと見るほうもドキドキです。
これを実際、舞台でやってるんですよね。いやはや、凄い。

そして、このダンスを見た父がバレエの先生にビリーの才能を伸ばして
ダンサーにしたいって相談に行くんですが・・・

もう、この雪の中、涙にくれた父の葛藤が物凄く悲しい。
スト破りをしてでも、お金を稼いで、ビリーに将来を与えたいという気持ちと
絶対、スト破りはできない。それは仲間も自分の将来も、そして、もう一人の
息子も裏切ることになるという気持ち。

兄と父の争い、仲間との争いには、心が引き裂かれそうな苦しみがよく出ていて
見てるこちらも苦しくなるほどでした。
まあ、ある人のお陰で行けることになるんですが。
ビリー、あとで、恩返ししたかな?そんなことは書かれないけど。


そして、ついにロンドンにオーディションを受けに来た父とビリー。
やがて呼ばれて、トンチンカンな受け答えをして、踊る曲を差し出す。
そしたら、肝心のカセットのテープがひどいことに。
緩んで、はみ出したカセットテープを鉛筆を軸に入れて巻きなおすってw
そして、再生してもらったら案の定、音がひずんでいて・・・

ビリーが審査員にどんな踊りを見せたかはわからない。
ただ、ドアの向こう側の父親が描かれる。素晴らしい演出だと思いました。
なんか変なタイツ男と会話してた。あれはどういう人だっけ?

それとオーディションを受けに来ている別の子の父親と会話をするんだけど
お互い、階級が違いすぎて言ってることが理解できない。

そして、上手くいかなかったのか、肩を落とすビリー。
次もあるよって、優しく(綺麗な言葉で)慰める男の子をいきなり壁に突き飛ばすビリー。
幼いビリーが階級社会の理不尽さを肌で感じて絶望するシーンだから、絶対に必要な
エピソードなんだけど、ちょっとこの男の子可哀そうで。
彼は受かったかな?と気になります。

ロイヤルアカデミーの先生たちの質問のシーンの、ビリーと父のやり取りが面白かった。
映画もだっけ? 映画もう1度見てみたくなりました。
質疑応答の後、ビリーが自分の気持ちをダンスで表すシーンは圧巻。
youtubeにあるようですが、あまりにネタバレになるので貼らないでおきます。

合格したビリーの先生との別れのシーンも号泣。
旅立つビリーに「私の教えた二流のレッスンは忘れなさい」って。


そして、ラスト、私、映画のラストが好きじゃなくて。
こちらのラストが大好き。本当に素晴らしいラストでした。

あ、親友の少年のこと書いてない。
歴代ビリーの素晴らしさも。
眠くなって来たんで、この辺でやめます。
親友の少年については、コメント欄でw

決して明るいばかりの物語じゃなくて、救いのない部分もあるんだけれど
無邪気なビリーの天衣無縫な踊りが、本当に救いで。

ライブビューイングって素晴らしいですね。安いし。
2000円でこれを見れるなんて、信じられないです。
また行きたい。どうにか行けないかな。
土曜日までやってくれるといいけど。

別のキャストだけど、この子も素晴らしいな。舞台もいつか見てみたい。
そして、ライブビューイング、他の作品も作ってくれないかなと思いました。
ジーザスクライストが何年か前に来てたみたいだけど、見てないんですよね。惜しいことしたかな。

ryonが見つけたものは

2015-01-18 | 妄想のアーロン

ryonさん、遅くなってごめんね。書いて下さってた駆け出し劇団員アーロンと留学生りょんの物語です。
少し短かったので、勝手に延長しました。また色々書いて下さいね。
アンジョルラスやフランクでもいいし、これをシリーズ化もいいですよね。

りょん。ニューヨークで留学中の大学生。アルバイト。
アーロン。バイトで生活費を稼ぐかけだしの劇団員。

今日はカフェのアルバイト初日。
「こっちだよ。」
腰にはカフェエプロン、コーヒーポットを片手に持った、さわやかな笑顔のお兄さんがこっちを見て声をかける。

 

「名前は?僕アーロン。
君、今日初日だよね?よろしく!出身はどこ?もう街には慣れたかい?」

「りょんといいます。日本から来ました。食べ物はおいしいし、街並みも素敵。
生き生きとしていてワクワクする街ですね。今日はよろしくお願いします!」

「ここ気に入ってくれたんだね? うれしいよ。」
(笑顔が素敵な人だな。)

お客さんとジョークを飛ばしながら楽しそうにコーヒーを淹れて、お店をまわしている。

「りょん!こちらにマフィンお願いね!
 えっと、12番にチョコマフィンとコーヒー、5番にサーモンサンド、6番にチョコバナナとシナモンチョコのマフィン
 9番にメープルチョコマフィンとクランベリーケーキ、2番にターキーとトマトのサンドイッチそれと・・・」

「12番にチョコマフィンとコーヒー、5番にサーモンサンド、あ、これオニオン抜きですね。
 6番にチョコバナナとシナモンチョコのマフィン
 9番にメープルチョコマフィンとクランベリーケーキ、2番にターキーとトマトのサンドイッチ、以上運び終わりました。」

うふ!軽いもんですわ。

 すごいなぁ、君、Hooters以外なら、どこでも通用するよ。

フーターズでしか通用しないと言われたほうが嬉しいかも・・・
いや、まあ、ありがとうございます。一応ほめていただいて。



 すみません、  ベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドキャラメルエキストラホイップキャラメルソース
モカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノ
お願いします。


 あ、おれカフェオレのミルク抜きで

新人の子がいたので、からかうつもりでアホな注文をしたアンジョルラス。まるでアントンジョルラスのような軽さ!
だが、真面目なりょんは考えに考えて、ミルクと同量のコーヒーを同時に注ぐからと、コーヒーとエアミルクで作った。
当然、コーヒーは半量、価格はカフェオレの料金である。

後の慎重で賢いアンジョルラスは、こうした数多の失敗の体験を経て作られたのであった。

 おれ、カフェに入るとABCカフェ(Red&Black)歌いたくなるんだよね。

 いやいや、そこはやはりカフェソングでしょう♪



ここはカフェミュザン?私はリラ?(しばし、うるうるのりょん)
いかんいかん、仕事ですよ!と我に返る


今日中にメニュー全部おぼえちゃうんだ。味見できたら、もっと早く覚えられるんだけどな・・・ぐぅ~~

私にむかって軽くウィンクするアーロン。

アーロンが親切に指示をしてくれたお陰で、(一組を除き)なんとか無事に初日を終える。
外はもう暗い。

「1日おつかれさま! 実は今度の土曜、僕、舞台にでるんだ。まだチョイ役だけどね。
良かったら、来ない? 気軽に、友達も誘って!」

「あ、はい。そうですね。あ、でも私、行けるかどうか、、レポートがあっ、、」

「はい、これチケット!まってるよ!」


どうしよう。
来週が期限のレポートが三つ残ってる。

それはとても憂鬱なレポート。
ひとつは1度提出したのに、つき返されたものだから。
ネイティブでないりょんにとって、授業について行くのは至難の技。
簡単な言い回しや幼児でもわかる言葉でつまづくこともしばしばだった。
でも、誰も助けてはくれない。言い訳なんかできない。
もし言い訳をしようものなら、じゃあ、別の道を探せと言われるだけだろうから。
このままじゃF判定だよ、書き直せと乱暴に返されたレポートが涙ににじんで見えた。

舞台当日になった。
朝から机に向かい憂鬱なレポートを作成。
前も頑張ったつもりだったけど、どこが悪いのか・・・
泣いてはダメだよ、りょん。もう1度落ち着いて調べなおすんだよ。

お腹すいた。今日ご飯食べたっけ?
気付くと外は太陽が沈みかけている。1日早かったな。
出来る限りはやってみた。これでダメなら・・・ううん、今は考えない。
そうだ、アーロンの舞台、気分転換に観に行ってみようか。

本当はどうしても行きたいと思ってる。
自分の気持ちはわかってる。私、あの人を好きになってるんだ。
でも、それでどうなるんだろう?きっと彼はたくさんの人にチケットをあげてるんだろう。
私は単にその中のひとり・・・

一緒に観に行こうと思っていたルームメイトはデートに行ってしまった。
デリでサンドイッチとコーヒーを買い、一人でとぼとぼ劇場へ向かう。

まだ僕が子供で、世界が手の内にあったころ、
それはほんの昨日のことだけど
人生なんてお子様がプレイできる簡単なゲームみたいだと
思ってたんだ

善悪を語るのなんて容易なことだと思えたし
強さや弱さというものは、簡単に語れることだと思ってた
立ち止まって戦うのか、単に進むのか、
そんなの別に難しくもないだろうと

でも、今の僕にはわからない 今が昼か夜かさえ
何が暗黒で、何が光なのか
何が黒なのか、白なのか
今はただ灰色の影にしか思えない

すべてがわりきれると信じてたころを思い出すよ
そのころは怖いものも、疑いの心も持たなかった
でも、今の僕にはぼんやりした灰色の影しかわからないんだ


アーロンの教えてくれた劇場は、華やかなブロードウェイを抜けて、もっとずっと先。
うらぶれた路地のアパートの地下にあって、小さな看板だけが目印だった。

不安を感じながら入って行くと、意外なくらい中は混んでいて、熱気に溢れていた。

しばらくして灯りが落とされた。
開演だ。


あ、アーロンだ!
舞台の上のアーロンを見つける。
素敵、、、
なんと伸びやかな歌声。こんな素敵な歌、今まで聴いたことない。
輝いてる。
主人公の親友の役。主役でこそないが、ちょい役ではない。
確かに主人公の人、歌がうまい・・・けど、アーロン、負けてないよ、ううん、もっと素敵だよ。
なんでだろう。涙が出てくる。

ハートの形に壊れた心、ふたりでやりなおさないかっていう歌です。対訳はこちら。お世話になります。
急ごしらえで作られた大道具、簡単な背景画、最小限の小道具、照明は単調で、演奏はピアノとバイオリンだけ。
でも、すぐにそんなこと忘れた。
素晴らしい街並みが目に浮かぶし、月明かりの下、恋人たちのそぞろ歩く公園もそこにある。
そして、なぜか誰よりも目を奪う素晴らしいアーロン。

息つく暇もなく、終演。

観客から拍手の嵐。鳴り止みそうにない。

カーテンコールに出てくるアーロンの表情は笑顔で、とても晴れ晴れしている。
思わずりょんも立ち上がり、ありったけの拍手を送る。

無理してでも観に来て良かった。

帰ろうと出口に向かうと、後ろから声がした。アーロンだ。

「りょん!来てくれたんだね!とってもうれしいよ!」
「良かったらこれからお茶しない? ここでちょっと待ってて。すぐ準備するから」

あっという間に、コートを脇に抱え、Tシャツとジーンズに着替えたアーロンが、楽屋から飛び出して来る。

「お待たせ!」
アーロンの額には汗が光っていた。
一回の舞台でかなりの体力を使うんだろうな。それにしても、本当にさっきの舞台に立っていた人と同じ人?

劇場近くのカフェに入る。
アーロンはコーヒー、りょんはカフェラテを注文した。

こんなこと、アメリカに来て初めてだな、ふと、りょんは思った。
高い学費を払ってくれている両親には早く恩返しをしたかった。
石に齧りついてでも単位を取らなくてはならなかった。
生活費くらい自分で稼がなくちゃと色々なバイトもして、生活は出来る限り切り詰めた。
恋もしないと決めた。デートにでかけるルームメイトをうらやんだりはしないと決めた。

恋もしないと決める? りょんは自分で自分を笑いたくなった。
恋も知らなかったくせに。恋は、知らずに落ちるものなのに。

りょんは震える心を抑えることができないでいた。
なんで彼は大成功の舞台の後の大切な時間を、私だけと過ごしてくれてるの?



「本当に今日はおつかれさま!アーロン!とても良い舞台だったわ。誘ってくれてありがとう。来て良かった!」

「そう言ってもらえると嬉しいな!良かったらまた観に来てくれる?
 今度は君をメンバーに紹介したいんだけど。」

アーロンは舞台やオーディションの話を教えてくれた。それは、りょんが大学で受けた事よりずっと過酷な世界だった。
頑張らなくてはならないけれど、頑張ってもどうにもならないことだらけの世界。
実力があっても人気が無ければ通用しない世界。人気が続く保証など何もない世界。
けれど、一度でも舞台にたったなら、その魅力に取り付かれてしまう。

りょんも、自分の悩みを打ち明けていた。不思議なくらい悩みは小さくなっていた。
今できる努力はした。ならば、もう自分を責めても仕方がない。


「アーロン、ひとつ聞いていい?なんで私をお茶に誘ってくれたの?」

お茶が飲みたかったから

「いきなりだねw そうだね、君が思うとおりの理由だよ。」



カフェを出る2人。
外は雪がちらつき始めている。

「寒いね!マフラーもしてくれば良かったな」
「こっちへおいで」
アーロンの大きな手で、私の肩を強く抱きしめる。
「これでもう寒くないよ!」

2人は夜道をゆっくりゆっくり歩きながら、ニューヨークの街に消えて行った。

終わり(あ、ryonさん、いつでも続き書いて下さいね!)

突然ですが、アーロンに歌って欲しいというか、出て欲しいプロモーションビデオ、その1

えっと、なんでワンダイレクションかというと、これってPVが5種類のバーチャルデートになっているから。
アーロンと5種類のデートをするのもいいし、違う5人を考えるのも楽しそう。
浮気な(w)皆さんは誰を妄想しますか?A.Z.さんとか、nonomさん、mihoさん、5人じゃ足りない?

ここでアーロン王子ひとすじなのって、私とsawaさんくらい?ryonさんも?
私にいたっては、アーロンひとすじどころか、髭アーロン嫌い、坊主アーロンきらい、TVのアーロン、ものによる
舞台のアーロン、ものによる、アンジョルラスだけは全部好き!という偏食ですから。威張るとこじゃないですけどね。

なんとなく、いつもより落ち着いたバラードで、歌詞は 若さが消えるのを怖がって、刹那的な一瞬の輝きみたいなものを
追い求めてる恋人に、確かに時は過ぎるけれど、一晩で何もかも変わることもあるけれど、変わらないものもあるんじゃないかと
静かに語りかける・・・あれ、この人たち、こんなに大人っぽかったっけ?という歌です。

でね、これをいうと怒られるかもしれないけど、私、なんとなくアントンを見てるとハリー・スタイルズを思い出すんですよ。
このPVだと、スケートをやってる人です。

で、画像検索して驚いた・・・わりとブサイクw顔だけでいうなら、いや、歌もアントンの圧勝でしょうね。
でも動いてるとわりとかっこいい。ミック・ジャガーにも似てるし。
すみません、思いつきで書いたので、A.Z.さん、気にしないで。
ハリーのファンで、アントン・ゼッターホルム氏よりずーーっとかっこいいって思ってる方も、気にしないで。

ヤマザキ

2015-01-11 | 妄想のアーロン
まだ未完成の記事です/ヤマザキ編
書いていただいて1年以上放置してすみません。
結局、どうまとめたらいいのかわからないので、最新のをひとつだけ、しかも曲をつけただけ・・・
力不足でごめんなさい。A.Z.さん、皆さん、私ならこうするっていう意見あったら、よろしく。
ヤマザキの物語、初めて読まれる方、リンク先の物語はコメント欄まで続いてますのでそちらも読んで下さい。

スズキさん、今どうしておられますか?
正直、とても気になっています。もし良ければ、また遊びに来て下さいね。
みんな、待ってます。
お元気でおられることをお祈りしてます。

ビクトル・ユゴーは絵も得意だったとか。幻想的で綺麗な絵ですよね。

- awkward person -
この題名は、人付き合いが苦手な人々と訳せばいい?


「なぁ、今夜は遊びに行かないか?」スズキが言う。

「結構です」取りつくしまもないヤマザキ。

「お前は、このテの話になると付き合い悪くなるよな。
 まぁ…ヤマザキより解らないのはアンジョルラスさんだけどね。
あの人に"女"ってイメージが浮かばないんだから」

「……」

「安心した顔しやがって。そんなにリーダーが好きか?」 「好きです」
「あ、そう」

「私はアンジョルラスさんを、とても尊敬してます。あの人の為なら私は何だって出来ます」

「はは…それはまた重たい愛情だな」
「重い…」

「深く気にするな。さて、俺は少し遊んでくる」
「あまり、無理はしないように」
「分かってる」

「貴方の生き方を指図する気はありませんが…煙草もお酒も控えられたほうが良い」
「分かってる。ご忠告どうも」



タバコの花言葉って" 私は忍耐を乗り越えていく "なんだってさ。


「スズキはどうした」
「少し出てくると」
「また夜遊びか…グランテールが2人いるみたいだな」
「そうですね」
「……、あいつの体はどうなんだ?」
「はい、あ…」

「ふーん。俺のいない所で心配してくれてるの?」

「スズキ…」
「忘れ物があったんでね」
「医者にはちゃんと行ってるのか?」

「やっぱり、カッコ悪いよね。皆の前でぶっ倒れたなんてさ」
「はぐらかすな」
「駄目ですよ。リーダーが、こんな事位で気を遣ったら」
「ヘラヘラするな」
「だから気にしないで欲しいなぁ」

「あまり無理をするな」
「ヤマザキと同じ事言いますね。俺は全然無理してないし、心配される理由もない」 「お前も仲間だ。心配して当然だろ?」
「なっにを…アンジョルラスさん。もしかしてヤマザキに感化されてませんか?」
「なんだ、恥ずかしいのか?」
「誰がっ。ああ~野郎ばっかの空気はヤダヤダ。じゃ俺は行きますよ」


モット・ザ・フープルの『すべての若き野郎ども』です。訳詞はここを見てね
歌詞、私にはまったく意味不明ですが。


「待て」
「まだ何か?」
「ついでに仕事だ」
「お断りします」
「ある人物に政府の内部状況を探らせている。そいつと接触して話を聞いてくるんだ」
「だからイ…」

「相手は女だ」
「お前向きだろ?」
「まぁ、暇だからやっても良いですよ。で、美人?」
「さあ」
「アンジョルラスさんに聞いたのが間違いだった」



柔らかな乳房に顔をうずめ、身体から漂う甘い香りに酔いながら思った。
男が女を支配しているようで実は支配されているのだと。女に包まれながら男は癒され、溺れている。



「お早う、エポニーヌ。いい天気だねぇ」
「おはよう…」
「元気がないな。君の為なら、いくらでも胸を貸すけど?」
「アンタみたいなムサい男お断りよ」

「本当の事言うなぁ」
「…」
「あれ、突っ掛からないの?」
「バカじゃない」
「ああ、馬鹿だよ」
「私に構わないで」
「言っただろ。俺は君が好きなんだって」
「朝から女の匂いプンプンさせてるアンタの言うことなんて信じられ、んっ…」
「…」

「止めてよ。いきなりキスするなんて。アンタ、最・低!」 「君の感触を覚えておこうと思って」
「今度やったら許さない」
「うん。ごめん…」
「……貴方って何考えてるか分からない」
「こんなに解りやすい奴もいないと思うけど」
「笑ってるのに笑ってない」
「…はは、参ったな。君って本当に…いや、何でもないよ」


求めてる言葉がある。
足掻いてもどうにもならない想いは何処へ処理すればいいのか。
いまだに答えは返らない。


「ヤマザキは、あっちにカノジョいたのか?」
「…突然ですね」
「俺は、今まで特定の奴はつくらなかったんだよね」 「好きな方でもできましたか?」
「うん」
「…」
「でも、彼女を幸せにするのは俺じゃ駄目なんだ。俺じゃ」

「スズキさんは・・・」
「うん?」

「恋人を大事にしそうですね」
「なんだ、そりゃ」
「私は、恋人失格でしたから」

「ま、お前モテそうだし…」
「違うんです。私は……彼女を守れなかった」

「は?」

ヤマザキはあちらの世界にいたときのことを、あまりスズキに話してないんですね。

「ここに居たのかお二人さん。アンジョルラスが呼んでるぜ。集会だとよ。全く俺様を使い走りにするとは…ブツブツ」
「分かりました、すぐに行きます。グランテールさん」
「ヤマザキ。おい、待てよ。まだ話の途中…ったく」


過去は常について回る。
それが忘れたい過去であっても。



「一応、聞かなかった事にしといてやる」
「…有難う」
「2人でコソコソ何を話してる」 「いや、リーダーは今日も男前だって」
「は?」
「ヤマザキが」
「え?」


「さぁ、皆揃ったんだ。そろそろ本題に入ろうじゃないか」
「クールフェラックの言う通りだ。ではスズキ。報告する事があるだろ」

「はい。昨晩は最高でした。俺好みの色気があって…イテー!なんで殴るんスか」
「誰がお前の下ネタ話を聞きたいと言った」
「殴らなくてもいいのに…軍や警察のデカイ動きは特にないみたいですよ」
「今パリでは、どこかしらで暴動が起こってる。それに対して奴等の態度はあまりに静かすぎる…」

「首謀者をあぶり出すため?」
「コンブフェールが今言った様に俺達を泳がせて一気に攻めに出る気かもしれない」
「ああ、その可能性も否定できない」
「どうしますか?」
「あくまで計画通りに進めるしかない」


「しかし、アンジョルラス。お前が一番危険なんじゃないか」
「奴等の逆手を取って一策設けるのは」
「武器も必要だ」
「誰かを軍に潜入させるか」「無理だ」
「皆、静まれ。いいか。このまま政府側の動向に気を付けながら、各バリケードの先導者とマメに連絡を取り合え。
 我々も準備を怠らず蜂起に備えるんだ。時は必ず来る!」


こちらのサイトから和訳を転載させていただきました。
ここのサイト、すごく色々な音楽が載ってます。
「悲しみの兵士」フランス革命についての歌だそうです。


ごらん、部屋の壁に貼ったビラを
あれは、失うものもない男たちの姿
パンの種をまいたと信じていたのに
生えて来たものは石ころだったという人たちだ
彼らの祈りはむなしく
ただ拳を握りしめるだけ
彼らは馬にまたがり銃をとって
夜明けとともに出かけた
失うものもない男たちはすべてを破壊し
焼き払うために町へ向かっていく
怒りに満ちた男たちは
戦さの歌を自由の歌をおぼえる

彼らは今、故郷の石の下に眠る
彼の名や顔は勇敢に死に向かうことの
出来なかった人たちの
すべてに知られている
彼らの死は、むなしいものではない
その名は銃よりも強く国から国へと伝わる
失うものもない男たちは、町へ向かっていく
すべてを破壊し焼き払うために
怒りに満ちた男たちは
戦さの歌を自由の歌を歌い続ける

今日も昨日のように明日も今日のように
失うものもない男たちは、町へ向かっていくだろう
すべてを破壊しすべてを焼き払うために
怒りに満ちた男たちは
戦さの歌を自由の歌を歌う
今日も昨日のように明日も今日のように



そのあと、アンジョルラスは俺に言った。


「いつまでここに残るつもりだ」
「言われなくても出ていきますよ」
「スズキ」
「はい?」


「ありがとう。」


ああ、それだけで充分だ。


翌日、ヤマザキと別れカフェを出た。
「エポニーヌ…」
「アンタには借りがあるから」
「あれ、なんだっ…」
「……」

「まさか君からキスしてくれるなんて、嬉しいな」
「別れの挨拶よ。聞いたわ、会を離れるって」
「まぁね」
「顔、少しまともになったみたい」
「そうかな?」

「貴方、髭は剃るべきだわ」

「もう一度キスしてくれたら考える」

「一生伸ばしてなさい」
「それは残念」

「じゃあ、行くわ」

「エポニーヌッ」
「!…苦しいじゃない。離してよ」
「少しだけ。今だけ…俺のものになって…」
「…震えてるの?」

(死ぬなよ…エポニーヌ)

「なに?聞こえない」

「元気で…」


アメリカ南部の歌だけど、叶わぬ思いに泣く乙女心は万国共通だからいいよね。
偶然再会した友人を恋人に紹介したら、ふたりはたちまち恋に落ちてしまった・・・
誰を責めるわけにもいかない、ただ悲しみにくれるだけ。

自分の思いを寄せる人が、目の前で別の女性(しかも知ってる人)に恋をするという状況がエポニーヌを思い出させて

ヤマザキ、俺もお前も不器用過ぎたかもしれない。
そんな二人が、ここへ辿り着くことは最初からきっと決まっていたんだ。
仲間達と共に過ごした時間は、自分が一人ではないと実感できた。
それは俺にとって何よりの力になった。
真実を告げなかったのは、俺が何処かで生きているという希望を持っていて貰いたかったからだ。
どんな結末が待っていようと構わない。
最後まで前を向いて走り続けてやる!。




(完)

 先輩、お久しぶりです。お元気でしたか?
あ、ちなみに、僕、結婚しましたから。お祝い、随時受け付け中です。

 お前、俺が死んだときに香典も寄越してないくせに!
・・・という、ありきたりの返しは置いといて、はい、これ

 うわ、これってグレイスランドシーズン2ボックスセット
うわ、出て間もないのに安い!うわ、amazon.comでのレビュー少な!7つしか付いてない・・・もしかして先輩のファンって全米で7人だけ?
で、シーズン2だけですか?まあ見ないから1も要らないけど。

 うわうわ、うるさいな!
あ、ちなみに、あげるのは僕のサインね。DVDボックスは買ってね、激安だから。はい、サイン付きボックスセット、100セット!

 ・・・・・・

アーロン、シーズン2で微妙に出ても出なくても良いような終わり方をしているらしい。
アメリカのドラマって主役ですら消えることあるけど、出るのかな?
もし出るとしたら、奇跡の逆転劇を願うばかりです。



あけましておめでとうございます。

2015-01-03 | その他のアーロン
Aaron Tveit in “Michael Feinstein New Year’s Eve at the Rainbow Room”


sawaさん、教えてくれてありがとう。本当にいつも情報を下さって感謝します。
今年も色々教えて下さいね。

歌詞と和訳があったんで貼っておきます。
Is You Is Or Is You Ain't (My Baby)の歌詞です。
和訳はこちらです。
そして、デュエットの曲How About You? はこちらに和訳がありました。

遅くなりましたが、みなさん、あけましておめでとうございます。
自分のブログも、mihoさんのブログもチラチラ見てたんですけどね、なぜか
自分のブログにコメントできずにいました。
やり残したことが多すぎて、ちょっと気が引けてたw


ところで、アーロン、髭そっていいの?アサシンズはまだ終わってないんでしょう?
Lilasさんが見に行くし。どうなってるのかな?

まさか、アーロンの舞台は終わりじゃないよね?三月まで続くんだよね?