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2025.3.22 『花美有山』(カビウヤマ・309m)  Hiromiと最後の山登りかと思ったが・・・

 

 先週末の土曜日、

Hiromiと雨から逃げ回り、

厚幌ダムに落ち着いて、

エゾシカのフンだらけの尾根を歩き、

「一里沢」を往復した。

そして下山後厚幌ダム方向に走り、

ダムの下流から「幌内~高丘林道」に入った。

そしてほぼ林道の入り口付近に駐車。

徒歩で林道を歩きだした。

この「幌内~高丘林道」は、

文字通り厚真町幌内地区と、

高丘地区を結ぶ林道だ。

初めてここを歩いたのが5年前になるか?

その当時は「胆振東部地震」の爪跡が、

至る所に残されており、

この林道もズタズタに寸断されて、

多くの地点で崩壊していた。

Hiromiとそんな光景を目にしながら歩き、

地震がもつ力の偉大さに驚かされたものだ。

しかし、ソ孫災害復旧工事が進められ、

3年ほど前に全線が蘇った。

また、この林道周辺は、

大変景色がよく、

それを眺めながら歩くのが楽しい。

 スタート時点で路面の雪がほとんど融けていたので、

スノーシューを持たずにツボ足で歩き出した。

そして最初目に飛び込んでくるのが、

正面の「赤須山」(四等三角点・249m)だ。

しかしこの日は空気が濁ったようで、

ぼんやりとしていた。

また、進行方向左手には、

幌内地区の田園風景が見える。

広い風景を眺めながら歩けるこの林道は、

本当に楽しい。

 林道は「赤須山」の基部で大きく弧を描き、

方向を変えた地点で積雪状態となった。

そのまま歩いて行くと、

ズボズボと歩きにくいので、

前を行くHiromiが、

極力固い部分を探りながら歩いて行く。

ただ、積雪量は高度が上がるほど多くなり、

それなりに歩くのも大変になった。

しかし、周囲の風景は相変わらず広く美しく、

足もとがズボらなければ飽きることがない。

 標高が250mまで上がったところで、

林道を離れて斜面に取り付いた。

斜度のある斜面を登り、

笹の尾根筋に上がった。

「花美有山」にはこれまで4ルートから登っているので、

地形は十分頭に入っている。

 尾根筋にはシカ道がはっきりと残っており、

それを利用して楽に歩を進めて行く。

そして最初のピークでHiromiが、

三角点標石を探しているので、

「違う! まだ先だ!」、

と声をかけた。

その後北向きの進路を東向きに変えて進んで行くと、

トドマツの幹に真新しいヒグマの爪痕が残されていた。

そしてその先で急登となり、

それを登りきると、

二等三角点「花美有山」。

ここには昨年だったか、

一昨年だったか、

私製標識が付けられた。

しかしこの度はどこにも見当たらなかった。

やはり私製標識の取り付けを「良し」としない人がいて、

それを取り外して歩いているのだろうか?

 ピークのすぐ脇の、

風の来ないところで昼食とした。

そして下山を開始。

ピークの西側には、

崩壊した沢形が突き上げている。

最近は無積雪期に、

この崩壊地から登っている。

 尾根筋から林道に下りたつと、

登って来た時より青空の面積が広がり、

周辺の風景が更に美しさをました。

下りは登りで背にしてきた風景を眺めながら歩く。

これがまたいい!

本当に広くて美しい景色が続く。

楽しく歩いて駐車地へ。

はじめは雨から逃げ回る日だったが、

二座の登行を終えてみると、

なかなかいい日だったねえ!

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2025.3.22 『一里沢』(イチリサワ・268m)  雨から逃げまわって厚幌ダムへ!

 

 一昨日の土曜日は、

久しぶりにHiromiと同行予定だった。

Hiromiは目下母さん孝行の真っ最中!

人生の終末に近付いた母親のために、

一生懸命取り組んでいる。

悔いを残すことなく、

とことん世話をした方がいいと、

私も応援している。

そして誰もが親の子である限り、

必ずそういう時期が到来し、

ある一定期間は自由が束縛される。

山ばかり登ってきた私でさえ、

過去にはそんな時期があった。

 土曜日は天気予報通り、

朝から雨が降り出した。

その雨もHiromiを迎えに行った早朝は、

ほんの小降りだったのだが、

車を走らせていると、

だんだん雨足が強まった。

それで向かっていた日高町を取りやめ、

穂別方面に切り替えた。

Hiromiが助手席で、

次々とピンポイント予報を確認する。

すると早くに雨が上がりそうなのが厚真町だった。

そこで鵡川町穂別から、

道々933号線に乗り換えて、

「厚幌ダム」へと向かった。

この道々は昨年長かった災害復旧工事を終えて開通。

全線が山中を貫く形なので、

いまだ冬季通行止めではないか、

と心配したが、

問題なく走ることができた。

しかし、この道々を走りながらも、

一向に降りやまぬ雨に、

どこに登ろうか? と考え、

厚幌ダムの手前で、

この「一里沢」に登ることを思いついた。

「一里沢」なら降雨の中でも、

距離が短いので何とかなる!

 厚幌ダム湖畔で、

「一里沢」へと誘ってくれる尾根の末端に、

ちょうどよい駐車スペースがある。

それを起点にスノーシューで尾根に取り付いた。

急な尾根を登って行くと、

背後に全面結氷した湖の風景が広がる。

なかなかいい風景だ。

ただ、降り続く雨が小雨になったものの、

やはり鬱陶しい。

 急斜面を登りきると、

傾斜が落ちてなだらかな起伏が続く。

そして尾根筋には雪がないので、

スノーシューをデポすることにした。

 明瞭な尾根筋を進んで行く。

藪が薄く快適な尾根歩きなのだが、

エゾシカのフンがひどい!

全線フンだらけだ!

踏まずに歩こうとしても不可能なので、

下山して雪で洗い流すことに決めて進む。

また、気になる私の体調不良だが、

問題なく完全復活宣言だ!

しかし、だからと言って、

Hiromiのスピードに着いて行けるわけではなく・・・

ただ元気を取り戻しただけ!

 尾根歩きの終盤、

目指すピークのすぐ手前で、

厚幌ダムの湖を見渡せるところがある。

晴れていれば美しいのに、

やはり雨の中では景色がぼんやりしている。

そして四等三角点「一里沢」。

このピークには昨夏もHiromiと訪れている。

 

 ピークからの展望はないので、

すぐ下山を開始した。

すぐに現れるダム湖の風景を、

しばし眺めて尾根歩きを開始した。

登路では気付かなかった枝尾根が、

次々に現れるので、

前を行くHiromiに判断させた。

すると1カ所だけ枝尾根に入りそうになったが、

あとは迷いながらも、

問題なく下降していった。

そして無難に駐車地へ。

そのころになってようやく雨が上がった。

それにしても、こっちは雪融けが早いなあ。

 

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2025.3.20 『新久留喜』(シンクルキ・318m)  夕張の隠れた里山へ

 

 一昨日夕張で、

「北一番」~「楓」で回復した体調の感触を楽しんだ後、

国道274号線を夕張側に少し戻り、

除雪ステーションの向かい側で、

「ホロカクルキ川」に沿って伸びる市道に入った。

最初は舗装された市道だが、

「小峠」を下って行くと、

道幅が狭くなり、

砂利道となる。

そこから市道が続くのか、

あるいは林道に変わるのか区別がつかない。

この道の除雪状況が気になっていたが、

その先の最終人家までは除雪されているだろうと予測し、

それは的中した。

ただ、除雪は最終人家を過ぎても尚、

奥へと伸びていた。

この除雪された道路は、

次回の山行にも利用できることを確認。

 最終人家のすぐ先で、

上空を走る送電線が見える。

そしてそこに少し道幅の広い部分があったので、

これを駐車地とした。

たとえ未知の真ん中に駐車して山に登っても、

戻って来る間に車が通ることはないだろうが。



 「新久留喜」は無積雪期しか登ったことがなかったので、

積雪期の風景を眺めてみたかった。

 駐車地点からそのまま雪原に入った。

そして東側の斜面に取り付いた。

送電線下を登って行くのだが、

無積雪期には送電線保守管理用の作業道が伸びている。

ほぼ作業道に沿って登って行く。

斜度がある登りなので、

背後にみるみる雄大な風景が広がって行く。

そして送電線を支える鉄塔基部へ。

ここから西側の眺めがいいのだが、

この日はどうも空が暗い。

また、逆の東側には、

送電線下に刈り分け地が続いて行く。

 鉄塔から作業道は樹林帯に入って行く。

なんだか雪が少なく、

もう少しで融けてしまいそうだ。

そんなことを思いながら歩を進め、

四等三角点「新久留喜」。

積雪期には初めて立った。

 ピークで昼食とし、

下山は同ルートを下ったが、

昼食を摂っている頃から雪が降り出し、

次第に強くなった。

そして駐車地に着いても降り方が強く、

しょうがないので、

狭い車の中に入って着替えをした。

しかし、この日二座目も楽しく歩けたことに感謝。

納得して帰途についた。
帰宅して女房に感謝!

 

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2025.3.20 『北一番』(295m)~『楓』(カエデ・333m)  うちの女房はえらい!

 

 先週の土曜日に、

かかりつけのクリニックで受けた血液検査の結果が出た。

どこも異常なし。

結局胸部レントゲン、心電図、血液を検査しても、

全くどこにも異常は見つからなかった。

それなのに、

山に入るとどうしようもなく辛い!

主治医も頭を抱えてしまった。

これは女房の言う通りかぁ!?

我が女房ははじめから言っていた。

「季節の変わり目の気圧変化による、

老人特有の体調不良じゃないの?」

「老人」だぜ、「老人」!

嫌な言葉だねえ!

または「男の更年期が始まったんじゃないの?」とも。

こりゃあいよいよ女房の診断の信ぴょう性が出てきたぞ!

とにかく私としては、

どこにも異常がないと判明したからには、

これまで通り行動を続けるだけ。

苦しさ、きつさに耐えて登り続けるのみだ。

 今日は夕張で未踏の三角点ピーク二つを、

尾根で結んでみることにした。

夕張市内の三角点はほとんど踏んでいるが、

まだいくつか未踏のピークが残っている。

この度の「楓」は、

先月Hiromiと登った「楓」(四等三角点・355m)とは違う。

その「楓」は夕張と隣接した位置にあるが、

正確には由仁町の所在となる。

 今朝夕張に向かって走り、

久留喜地区で国道274号線に架かる、

「ポンクルキ橋」を渡って間もなく、

車を歩道に乗り上げて、

ギリギリ端に駐車した。

そしてその場でスノーシューを装着して入山。

まずメロン農家の畑を縦断して、

尾根の末端に取り付いた。

足もとの雪は既に締まって歩きやすい。

 尾根筋にはエゾシカのフンが多くて困る。

それをよけながら進み、

「北一番」への急登にかかった。

そして気付いた!

苦しくない!

きつくない!!

ここ1ヶ月ほど苦しんできた不調が消えた!

最近変えたことと言えば、

豆乳を飲み始めたこと。

しかしそれを始めてまだ二日目だ。

これは女房が言った通り、

季節の変わり目の気圧の変化に、

体が対応できなかったということか!?

それがここに来て気圧が安定してきたことと、

体が順応してきたことによる回復か?

女房ははじめから言っていた、

「季節の変わり目だから、

そのうち治るよ」と。

いやあ、うちの女房は大したもんだ!

 

 また、1か月間苦しくて辛くても、

とにかくそれに耐えながら登ってきたせいか、

妙に身体が軽くなった気がした。

それで「北一番」を過ぎてからの、

連続するアップダウンも何のその!

アップダウンそのものが気にならなくなった。

 

 思いがけない回復で、

何を苦にすることもなく歩を進め、

最後は広い尾根から、

明確なピークへと上がり、

四等三角点「楓」

この辺りは樹木がまばらだが、

トドマツが大木で、

両手を広げると180cmある私の腕が、

幹を囲いきれない。

 下山では時折雪が降ることもあったが、

まあ穏やかな中を下ってメロン畑へ。

正面には「空池山」(560m)の、

大きな山体が横たわっている。

そして駐車地へ。

体調も回復したし、

もう一座へ。

ただ、この体調回復が、

本物であってほしいと願うばかりだ。

 

 

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2025.3.16 『松倉沢』(マツクラザワ・231m)  体調不良も周遊ルートを楽しむ

 

 一昨日の日曜日は、

天気予報もパッとしない中、

適当な距離の三笠市へ出かけた。

三笠市に入って間もなく幌内地区へ。

幌内の最奥除雪終点に車を停めた。

そしてこの駐車地を起点に、

「奔幌内川」に沿って歩き、

目指すピークに直接伸びる尾根に取り付く。

ピークに立った後は、

尾根の先へと歩を進め、

駐車地方向に伸びる尾根を歩いて、

「奔幌内川」に下る、

という計画にした。

 

 駐車地からすぐ、

「奔幌内川」に沿って伸びる作業道にのった。

何度も歩いている作業道だが、

積雪期に歩くのは初めてだ。

足もとの雪は表面固く、

中サラサラの最中状だ。

これが思いの外スノーシューを取られ、

結構な負荷となる。

おまけにこのところの体調不良が重なって、

辛くてすぐに立ち止まり、

少々休んでまた歩き出す、

ということを繰り返していく。

それにしても、

いったい何なんだべなあ、

この辛さは・・・

 途中で一ヶ所、

水に入って渡渉しなりればならないところがあった。

これは数年前の水害で、

作業道が流された地点だ。

渡渉地点から少し歩いて、

目指すピークへ直接突き上げる尾根に取り付いた。

斜度のある尾根を、

辛い身体をゆっくり押し上げるように登って行く。

振り返ると、

辺りの山々の風景が、

木の間越しに透けて見える。

なかなかいい尾根だ。

そして登りきると斜度が落ち、

作業道が現れた。

積雪期の今ははっきり作業道だとわかるが、

無積雪期は全体を笹が覆い尽くし、

歩くのが大変だ。

 しばらく作業道上を歩き、

それを離れて尾根上に乗り換えた。

するとピークは近く、

三等三角点「松倉沢」。

ピークからは南に、

先日私製標識の確認に登った、

「幌内」(三等三角点・310m)が見えていた。

 ピークは冷たい風が吹き抜けていたので、

長居はせずに前進。

尾根の北の端まで行くと、

三笠市の風景を木の間越しに見た。

そしてここからほぼ直角に、

西へと伸びる尾根に乗り換えた。

尾根はその性質故、

アップダウンが続いて行く。

途中にはエゾシカのハーレム跡やら、

無数の足跡などがいっぱいだ。

そう言えばこの朝、

ここに向かってくる途中で、

ハンターがチームを組んで近くの山に入って行ったっけ。

 曇り空で日は射していないのだが、

季節的に気温が上がり、

時間の経過とともに雪が湿って行く。

そして腐りだした。

尾根歩きの最後は、

雪が融けて泥が露出した斜面を、

スノーシューのまま慎重に下って作業道へ。

すると足元の雪は更に重くなった。

それがスノーシューに付いて歩きにくい。

何とか踏ん張って駐車地へ。

体調不良で辛い行程ではあったが、

それでも山歩きはやはり楽しい。

この日も良い山行ができたことに感謝!

 車に乗って走りだすと、

幌内で昔懐かしい看板を目にした。

それを見て昭和30年代の風景が目に浮かんだ。

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