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2025.6.13 『安平道』(266m)  地震崩壊地のその後を訪ねる

 6月13日は、

安平町瑞穂地区で、

「春辺沢川」を源頭部まで進み、

地震崩壊斜面を登って上部林道へ。

そして林道を歩いて「安平道」の基部へ。

そこからわずかな藪漕ぎで三角点ピークに立つ。

その後「ハビウ林道」を利用して駐車地まで戻る、

という周遊ルートを巡ることにした。


久しぶりに歩くルートで、

「春辺沢川」周辺の、

その後の風景が楽しみだった。

また、このルートの出だしは、

先日登った「瑞穂」と同じだ。

 スタートしてすぐ広い畑が現れる。

先日大型トラクターで耕していたが、

そこにもう芽が出ていた。

いったい何を蒔いたのか、

気になるところだ。

しかし畑の横にはエゾシカの足跡が!

ここはエゾシカの防護柵がしっかり巡らされている。

それなのにどういうわけかと首をかしげていると、

少し先に防護柵の下を潜って出入りした跡があった。
農家にとって、

自然の生き物との戦いはし烈だ。

 「春辺沢川」は小さな流れなのに、

その河原がずいぶん広い。

歩き出して1kmほどで、

「春辺沢川」の左岸に沿って伸びていた作業道を外れ、

沢を渡渉して右岸に渡った。

そしてかつて林道が走っていたところを辿って上流へと向かう。

一旦樹林に入るが、

すぐに抜けるとまた広い風景が広がる。

初めてここに足を踏み入れた5年前は、

この広い河原一帯に、

地震崩壊で押し流された倒木が堆積し、

進行不能となって撤退した。

それがその後きれいにかたずけられ、

その作業のための作業道が通された。

しかし今はそんな作業道さえ跡形もない。

「春辺沢川」の小さな流れを中心に、

美しい緑の世界が広がっていた。

そしてそれは期待以上に感動させてくれた。

 「春辺沢川」の源頭に近付いたころ、

崩壊斜面に取り付いた。

急でグサグサと崩れる斜面を、

辛抱強く登ると、

上部を走る林道に上がった。

この林道も「胆振東部地震」でズタズタに崩壊したが、

その後の復旧工事でよみがえった。

 林道に上がると、

そこから目指す「安平道」のピークが見えた。

この後は林道を歩いて、

「安平道」の基部に達した。

そして藪に入って少々笹を漕ぎ、

三等三角点「安平道」。

久しぶりに目にしたこの標石は、

半分ほど苔に包まれていた。

 

 林道に戻って先へと進む。

これが「ハビウ林道」で、

登り返しがなく、

下る一方の楽な歩行ができる。

と、その途中でワラビが自生するところに出た。

大きく成長したワラビの根元を見ると、

まだ食べごろのものが結構目に付く。

これは採らなきゃ罪でしょ!

それらを採ってそこで昼食とした。

その後またトボトボと歩いて駐車地へ。

変化に富んだ、

実によい周遊ルートを堪能して帰途に着いた。

そして帰宅後は女房に批判されないよう、

ワラビを自分でパッとアク抜きして終了!

女房は加齢とともに、

色々な食物が身体に合わなくなり、

このような山菜もほんのわずかしか食べられない。

だから余計嫌がるのよね~

ところが私は逆に、

歳とともに好きになってきた。

うまく行かないねえ・・・

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2025.6.12 『北一番』(295m)~『楓』(カエデ・333m)  雨の中で二つのピークを結ぶ

 もう6月も終わってしまうが、

今しばらく6月の山行記録が続く。

 12日は天気予報で、

朝まで雨が残るものの、

次第に晴れ間が広がると伝えられていた。

それなのに・・・

 この朝は重苦しい空の下で、

藪を避けて長い林道を歩くことにして、

由仁町川端でとある林道入口に向かった。

ところがそこに工事用の重機が停まっていた。

何やら林道奥で何かの工事が行われているようだった。

それで遠慮して国道に戻った。

そして思いついたのが「楓」だった。

「北一番」~「楓」は、

今年3月にスノーシューで縦走した。

しかし三角点標石を目にしていなかったので、

無積雪期にいずれは縦走してみようと思っていた。

しかし小雨が止まない。

ところがこの日は気温が低く、

上下雨具着用でちょうどよかった。

どうせ雨が降っているのだから、

雨具着用で藪突入だ!

 

 石勝樹海ロードを走り、

夕張市久留喜で「ポンクルキ橋」を渡ってすぐ、

左手の作業道に入った。

もう荒れて廃道なので、

それに入った地点に駐車。

 作業道を進むと、

前が開けて畑が現れる。

しかし休耕地でびっしり雑草が覆っていた。

それを縦断して樹林に入った。

樹林の中は藪が薄く、

進行が容易だ。

急登の尾根をゆっくり登り、

四等三角点「北一番」。

初めて目にする標石だった。

 

 「北一番」からは、

尾根を伝って「楓」へと向かう。

「北一番」から一旦下るが、

ここでミスをして別尾根を下ってしまった。

この辺りはわかりにくいので、

要注意だ。

それをトラバースで修正するのに、

けっこう時間がかかってしまった。

尾根を1本間違えると、

本来のルートからずいぶん離れてしまう。

 ルートを修正してからは、

順調に目標へと近付いて行ったが、

弱いながらも降り続く雨が鬱陶しい。

また、ルート中で濃い笹に、

行く手を阻まれることも想定したが、

終始薄いままで楽に進ませてくれた。

そして最後は小高い高みに上がり、

四等三角点「楓」

と行きたかったが、

標石が見つからない。

いくら探してもダメだ。

仕方がないので、

泣く泣くあきらめて復路に入った。

 

 復路では何本かのピンテを全て回収。

途中で現れた、

古い作業道にのって下ってみたが、

尾根の取り付き点から離れてしまったので、

ここでも修正をして取り付き点へ。

 駐車地に戻るころになって、

ようやく雨が上がったものの、

寒い一日となった。

 

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2025.6.11 『石油沢』(171m) 曇天の下でのんびり林道歩き

 

 11日は雨模様で夜が明けた。

そして終日降ったり止んだりを繰り返す予報。

仕方がないので、

なるべく近場の「石油沢」へ。

先月は栗沢町美流渡で「石油沢」(三等三角点・530m)に登った。

そしてこちらは樺戸山地の「石油沢」だ。

位置は樺戸山地の南端に近く、

中小屋温泉のそばになる。

長い尾根の上を林道が走り、

それは北海道医療大学の裏手から始まり、

「中小屋」(三等三角点・309m)の基部を経て、

「ふくろう湖」へと下って行く。

その中間辺りに「石油沢」がある。

 この朝霧雨の中を、

当別町金沢から町道を走って、

前述の長い林道にのった。

するとそこにゲートがあるので、

その前の道路端に駐車。

 ゲートはいつも閉ざされているのだが、

この日は開きっぱなしになっていた。

何故せっかく設置したゲートを、

きちんと閉めないのだろう!?

税金を使って高額のゲートを設置したのだから、

ちゃんと管理しろ、

と言いたくなる。

 霧雨とまでは行かないが、

冷たい何かが降っている空気の中を歩いていると、

道端にワラビが出ていた。

しかし収穫するほどの量はなく、

そのまま先へと進む。

鬱陶しい空の下で、

空知平野の田園地帯も霞んで見える。

 林道脇には大きくなったウドがチラホラ見える。

また、ここはフキもいいものが多い。

天気が悪いので見るものがなく、

林道脇の植物に目を奪われる。

 全く車が通ることのない林道を、

約2km歩くと「石油沢」の基部に達した。

そこから作業道に入る。

数年前に初めてここを訪れた時は、

作業道なんかなく、

藪に入ってピークに向かった。

まあ、藪と言っても薄く、

距離も短いが。

その後伐採の下準備なのか、

重機による作業道ができた。

そしてそれに入るとウドだ!

もう大きくなりすぎているが、

作業道上にウド!

それから周りを見回すと、

ウド、ウド、ウド!

ウドがたくさん葉を広げていた。

去年までは見られなかった気がする。

自然の力はすごい!

知らないうちに種を飛ばして、

どんどん増えて行く。

 ウドが豊富な光景を眺めながら、

作業道から薄い藪に入り、

三等三角点「石油沢」。

季節を問わず訪れてきたピークだ。

そばの立ち木に付けられた私製標識は、

一昨年に付けられたものだったかなあ?

それにして取り付け位置が高い。

当然積雪期に付けられたものとは思うが、

積雪期に訪れても、

その高さには手が届かなかった。

不思議なことがあるものだ。

 ピークを離れて作業道から林道へ。

またトボトボと林道を歩くが、

往路でかすかに降っていた雨は既に止んだ。

歩いていると、

樹林の切れ間から望来の風車が見えており、

意外だったので驚いた。

また、田園地帯を覆っていた霧も上がった。

天候が少しでも快方に向かうのは、

逆の現象よりはるかにいい。

 ゆっくり歩き、

ゆったりした気持ちで駐車地へ。

出だしは嫌な天候だったが、

それが快方に向かい、

終わってみれば、

まあ楽しい山歩きだった。

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2025.6.10 『日吉』(ヒヨシ・487m)  苦戦、リタイア寸前!

 

 今月10日は、

夕張で活動することにした。

これまで2回登った「日吉」(四等三角点)だが、

いずれも積雪期で三角点標石を目にしていない。

それで無積雪期の今、

標石を確認に登ってみることにした。

 この朝夕張に向かい、

道々から日吉地区で、

旧「ユーパロの湯」に向かう市道に入った。

そして「ユーパロの湯」近くの、

広い空き地を駐車地とした。

「日吉」への取り付き点のすぐそばだ。

 地形図に記されている林道を利用するつもりでいた。

林道で高度を稼ぎ、

最後は藪に入ってピークに至る。

というつもりだったが・・・

 利用しようとした林道はとっくに廃道で、

全体が雑草に覆われていた。

その中にシカ道が続くので、

これを利用しようとするも、

すぐに方向を変えてしまった。

雑草を漕ぎながら進んで行く。

そして一段上がると、

この冬に見た桜の植樹地だ。

これを縦断して廃道になった林道に上がろうとした。

ところが林道なんてものは、

とっくに笹に埋もれてしまい、

ただの笹原と化していた。

おまけに密度の濃い笹が行く手を阻む。

濃くて抵抗の強い笹を、

泣きそうになって漕いでいく。

前方に古く今は使われていない、

送電線の鉄塔が見えるのだが、

なかなかそこにたどり着けない。

そしてようやく鉄塔の位置を越えると、

笹の勢いが落ちた。

そこで一休みだ。

するとカラマツの間から、

目指すピークが見えた。

 林道は地形図に記された通りに伸びて行くが、

やはり全体を笹が覆っているので、

それを漕いでいく。

きついので何度もリタイアしようか、

との思いがこみ上げる。

そしてようやくピークの基部に達した時には、

その先の更に濃い笹を目にして、

ここれでやめることにした。

しかし、どうにも悔しい!

そこで地形図上では、

更に伸びて行く荒れた林道を、

行けるところまで行ってみることにした。

 しばらく歩き、

林道の方向が、

西から東方向に変わるとワラビが現れた。

それもまるで畑の様に林道全体を覆っていた。

それがその後ずっと続いて行く。

殆どが成長しきってしまっていたが、

その中には今が食べごろのものも結構目立つ。

それを見ると採らずにはいられない私。

下山時に改めて採ることにして、

先へと進んで行った。

その後も延々とワラビの畑が続き、

400で上空に送電線が見えたので、

林道を離れて尾根に取り付いた。

そして一旦送電線を支える鉄塔基部へ。

あとは一直線にピークを目指し、

笹をかき分けて登った。

標高差70mほどの登りだが、

斜度があるのでなかなかきつい。

その登りに耐えて、

四等三角点「日吉」。

ようやく標石を目にすることができた。

 下山も同ルートで、

まず鉄塔まで下ってから林道へ。

そこからワラビ採りを開始した。

この二日前に「平和」でたっぷり採ったワラビだが、

目の前にボロボロ出ているのを採らないのは罪だ!

 持ち帰るにはちょうどよい量を採って下山。

下山も下部の濃い笹には難儀したが、

それでも笹が下方に傾いているので、

登りとは比較にならないくらい楽だ。

 駐車地に着いて、

片付けをしながら昼食。

この日は一旦あきらめたピークだったが、

何とかそこに立つことができてよかった。

そして帰宅後、自分でワラビのアク取りをした、

女房が嫌がるので・・・


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2025.6.6 「郷愁」  道民の森青山ダム地区を訪ねる

 

 9日の朝「中山」を目指してリタイアし、

駐車地そばで「中山北」の三角点を踏んだ後、

そのまま帰るのももったいないし、

どうしたものかと車を走らせて、

思いついたのが、

道民の森青山ダム地区そばの、

「三番川西」(四等三角点・208m)。

この日は気温が上がり、

既に暑くなっていたので、

そこにパッと登って帰ろうと言うことにした。

 道々沿いに「道民の森青山ダム地区」の入口があり、

その前に駐車。

チェーンゲートを越え、

広く立派な舗装道路を歩いて行く。

青山地区は閉鎖されて久しい。

 

直線的な広い舗装道路を、

  1. 5kmほどを歩いて藪に入る。
  2.  

この舗装道路を歩いていると、

歩道に何かの植物が、

アスファルトを突き破って芽を出していた。

こういうものを目にすると、

どうして柔らかい植物が固いアスファルトを突き破れるのか、

と不思議でしょうがない。

また、樹木の切れ間から、

『神居尻山』(947m)が見えていた。

 約1.5km歩き、

「三番川西」の基部に達した。

しかし、かなり気温が上がった中、

暑くてとても藪に入る気がしない。

それより奥の「道民の森青山ダム地区」の、

その後の様子を見てみたい。

そこで半分観光気分で奥へと歩を進めた。

 まずダム湖に架かる「もりりん橋」を渡った。

薄緑色のきれいな橋だが、

この橋の竣工から30年以上も経っている。

かつてはこの上を、

車が往来していたと思うと、

なんだか不思議な気がした。

また、橋の上から眺めるダム湖が美しい。

 「もりりん橋」を渡ってしばらく行くと、

建物が現れる。

これは「案内所」の建物で、

かつてはパークゴルフ場があり、

その受付が行われていたようだ。

そして案内所のそばには、

美しいオレンジ色のツツジがたくさん咲いていた。

まだつぼみが多いので、

見ごろはこの後になるようだ。

しかしこのツツジたちは、

毎年人知れず咲き誇り、

人知れず散って行くんだなあ。

それを思うと淋しさを感ずる。

 案内所のそばで昼食とした。

そしてそれから更に奥へと進んでみた。

すると大きな屋根が現れた。

これはバーベキューハウスだろう。

ただ、今は物置がわりとなり、

色々なものが置かれている。

しかしこの先これらを使用することは、

絶対にないだろうと眺めた。

 遊歩道はバーベキューハウスで途絶えていたので、

草原を歩いて来た方へと戻ることにした。

そこでまず踏切を渡った。

そばに「トロッコ」と書かれているので、

そこに敷かれたレールは、

トロッコが行き来したようだ。

線路上を歩いて一周してみたかったが、

笹に埋もれて露出していない部分が多く、

それは叶わなかった。

 草原を歩いて案内所の方へ戻ると、

トロッコのホームと思われるところに出た。

そこには錆びついた線路を、

切り替える装置が残されていた。

そして線路の上を歩いてみた。

そこで頭に浮かんだのが、

映画「スタンドバイミー」の1シーンだった。

 たくさんの施設はなかったが、

郷愁に満ちた気分で接することができて楽しかった。

 この後「もりりん橋」を渡り、

また広く立派な舗装道路を歩いて駐車地に戻った。

いつも山ばかり登り歩いている中で、

興味あるところの今を確認出来て、

なかなか楽しい日になった。

たまにはこんなこともいいもんだ~

 

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