北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2025.6.7 『似湾沢』(ニワンザワ・208m) 高度感ある伐採地
二週間前の土曜日、
むかわ町で「有明」に登り、
緑の美しい風景を堪能した後、
厚真町方向へと戻った。
そして大きな「鵡川」に架かる「栄和橋」を渡り、
穂別栄地区へ。
橋から800mほど走って右手の林道に入った。
しかし林道が荒れており、
フィットではスタックしかねないので、
道々まで戻った。
すると道々を挟んだ向こう側に、
ちょうどよい駐車地が見つかった。
これを起点に「似湾沢」に登る。
道々をほんの少し歩いて林道へ。
一本道の林道を歩いて行くと、
エゾシカの前足が落ちていた。
見たくないんだよねえ、
そういうの!
と思っていたら、
もう一本落ちていた。
見たくないんだってば!
林道から「似湾沢」の基部へ。
そこは伐採地だ。
ここは一昨年伐採された。
従って緑がかなり回復していた、
早速伐採地の作業道にのって登って行く。
傾斜のある作業道は、
ほぼ砂地状態なので、
ズルズル崩れて登るのが大変だ。
私は片手ストックで、
体を支えながら登って行くが、
何も持たないHiromiは大変だ。
それでも脚力を使って、
グイグイ登るHiromiだ。
やがて作業道が消失したので、
丈の低い笹の斜面を、
ときには笹の茎をつかみながら登って行く。
そして振り返ると、
すごい高度感だ!
伐採地の最上部まで登り、
藪尾根に取り付いた。
但し、藪とは言っても相変わらず丈の率い笹原だ。
どこでも歩ける状態で気持ちがいい。
ただその中にはシカ道があり、
シカは不思議なことに、
人間が「歩きたい」と考えるところを、
忠実に歩いて行く。
従って、それを避けて歩きたくても、
かえって遠回りになってしまうので、
シカ道を歩くしかない。
まあ、それでもいいんだけど、
糞尿が嫌なんだよねえ!
小さなアップダウンを越えながら、
尾根筋を忠実に辿り、
三等三角点「似湾沢」。
標石が地面からずいぶん飛び出ていた。
深い藪の中の三角点標石が、
このように飛び出していてくれたら、
探すのが容易になるのだが・・・
下山は登路の尾根に戻らず、
ピークから西に伸びる尾根を下った。
これは登路の尾根の、
1本北側の尾根に当たる。
斜度のある尾根を、
足もとに気を付けながら下って行く。
まるで登山道の様なシカ道が続く。
そして突然樹木が切れて、
緑の世界に飛び出した!
実に美しい緑!
本来はそこで昼食にすることにしていたが、
雨が降り出してそれどころではなくなった。
急ぎ下って駐車地へ。
パパっと片付けを済ませて帰途に着いた。
2025.6.7 『有明』(225m) 美しき緑の中で!
6月に入って最初の土曜日は、
Hiromiと同行することになっていた。
Hiromiと一緒に登るのは、
ずいぶん珍しくなってしまった。
今月も2日間の予定だ。
この朝Hiromiを迎えに行き、
天気予報の変化で早速予定変更だ。
当初むかわ町穂別で藪山に入るつもりでいたのだが、
この朝で上がる予報の雨が、
9時くらいまで続くことになった。
それでは藪が大量の雨水を含んだままなので、
藪を避けることにした。
それで同じむかわ町の「有明」に変更。
「有明」はほとんど林道歩きだ。
むかわ町有明地区で、
「有明林道」の入口へ。
この朝そこに着くまで降り続いていた雨だったが、
到着と同時に上がってくれた。
こんな微妙な偶然と言うのは、
これまでにも経験したことがあった。
駐車地からすぐ前の分岐を、
「有明支線林道」に入った。
そしてすぐに「有明支線橋」を渡った。
するとまた分岐が現れるので、
これを直進する「有明支線林道」にはのらず、
右手の作業道に入った。
この作業道は、
この後間もなく現れる、
緑の芝を生産する農地まではしっかりしているのだが、
その先は廃道となって車の走行はできない。
深い雨裂のできた作業道を歩いて行くと、
道路自体が崩壊した場面を見る。
砂交じりの地面は、
ちょっとした降雨で簡単に崩壊してしまう。
その後樹林の中に入るが、
長くは続かず、
前方の視界が徐々に開け、
緑のじゅうたんを敷き詰めたような、
美しい景色が飛び込んでくる!
ここが伐採されてしばらくは、
荒々しい風景だったが、
時を経ると下草が伸び、
こんなにも美しい斜面を造り上げた。
そしてその中をゆっくりと登って行く。
緑一色の伐採地最上部まで上がると、
作業道は伐採地のピークを右から左へと、
回り込むようにして伸びて行く。
そしてピークのほぼ真裏まで回り込んだ地点で、
尾根に取り付き忠実にそれを辿った。
笹は丈が低くどこでも歩ける状態だ。
小尾根を辿って、
四等三角点「有明」。
私はここが好きで毎年訪れているが、
Hiromiは久しぶりだ。
三角点の標石を確認した後は、
更にいい景色を求めて移動する。
前述の美しい伐採地のピークへ登り返し、
東側に移動すると、
樹木が切れて広く美しい風景が広がる。
しかも今は緑が美しさに拍車をかける!
この風景にはHiromiも感動しきり!
しばらく美しい風景を眺めて、
緑の伐採地に戻った。
そして再び緑一色の世界を楽しみながら下った。
駐車地に戻ってもまだ時間は早い。
もう一座に登って昼食としましょう!
2025.4.26 『坊主山』(穂別・791m) 林道ゲートが閉鎖!
一昨日岳友コズの情報で、
穂別の『坊主山』登山口へと向かう林道のゲートが、
閉じられていることを知った。
『坊主山』にはずいぶん昔から、
オールシーズンで、
回を重ねて登ってきたが、
標高530mにある登山口に至る、
「坊主山林道」のゲートが閉鎖されていたことは、
ただの一度もなかった。
それで私の触手が刺激を受けた!
その閉ざされたゲートを見てみたいし、
ゲートが閉鎖となれば、
登る人がいない。
また、積雪期には、
ゲートの2kmほど手前から登っている。
それに昨日はどっちみち穂別で藪山に登ることにしていた。
昨日の朝Hiromiを迎えに行き、
夕張市経由で穂別に向かった。
Hiromiと同行するのは久しぶりだった。
石勝樹海ロードを走り、
むかわ町穂別稲里で、
道々74号線に乗り換えた。
そして穂別川に架かる「中穂別橋」の手前で、
「シュッタノ沢川」に沿って伸びる舗装道路に入った。
これを2kmほど走ると、
左手に林道の入り口が現れる。
これが「坊主山林道」に続く林道で、
以前はこの入口に、
「坊主山登山口」と書かれた青看板が設置されていた。
しかしいつのことだったが、
忽然と消えてしまった。
小さなフィットでは、
腹をこすってしまいそうな林道を走る。
そして2km走ると分岐となり、
右手が「坊主山林道」だ。
ゲートの少し手前を駐車地とした。
ゲートにはチェーンが巻かれ、
ダイヤルキーで施錠されていた。
それを目にしてホッとした私。
そうよ、これでいいのよ!
530まで車で上がってしまうと、
せっかくいい山が色あせてしまう。
この日は冷たい風が吹き、
アウターを着てちょうどよい気温だった。
そんなコンディションの中で、
気持ちよく快調に歩を進めて行く。
そして直線的な林道が、
曲がりくねりを始めた390で、
林道を離れて藪に入った。
この後林道は大きく南側を回り込むように、
登山口へと向かうので、
藪をショートカットして、
登山口から先の登山道へと当てることにした。
はじめ少々濃かった笹は、
すぐにトドマツの林となって薄くなった。
ただ、足下に続く大量のエゾシカのフン!
それをかわしながら進んで行く。
トドマツの林はやがて、
トドマツの幼木を従えるようになり、
それがまた煩わしい。
泳ぐようにそれらをかき分けて、
590で上部の登山道に上がった。
ホッと一息ついて小休止!
ここからは登山道を歩いて行くが、
その登山道は笹に覆われ、
ずいぶん荒れてしまっていた。
そんな登山道を歩き、
720まで高度を上げると、
突然樹木が切れ、
一面笹原の美しい風景が広がる。
この日はあいにく雲が多く、
陽光を浴びた更に美しい光景を望むことはできなかったが、
それでもここの風景は何度眺めてもいい。
登山道は笹原の中に刻まれ、
「山小屋坊主」の前を通って先へと伸びて行く。
そして広い笹原を登りきると、
登山道は南北に走る尾根筋に続く。
この尾根筋から眺める風景が、
また素晴らしい!
何度訪れても見飽きない風景を楽しみ、
『坊主山』(二等三角点:坊子山)。
ピークの南端へと移動すると、
美しくメルヘンチックな光景が広がっている。
いつまでも眺めていたい風景だが、
冷たい西風が強く、
長居はしていられないので、
早々に下山を開始した。
下山もまた藪のショートカットとしたが、
登路の尾根とは一本北側の尾根を下った。
登路で眺めた北側の尾根の方が、
藪が薄そうに見えていたからだ。
そしてそれは正解だった。
藪を抜けて林道に下りたち、
少し歩いて風が来ないところで昼食とした。
その後は短い歩行でゲートへ。
そして近くの駐車地へ。
そこで後片付けをしていると、
雨が落ちてきた!
ラッキーっ!!
2025.2.11 『登沢』(ノボリサワ・364m) こんな日もあるさ~
先週私の4連休最終日は、
最近色々とやらなければならないことが続き、
なかなか同行出来ないHiromiと出かけることになっていた。
この朝までに30cm降り積もる、
と天気予報で言われていたが、
起きてみるとそれが0!
全く降らなかった。
天気予報の精度の悪さには、
いつもあきれかえるばかりだが、
このように良い方に外れてくれるのは歓迎だ。
朝Hiromiを迎えに行ったものの、
天気予報が広い範囲での降雪を告げていたので、
どうしたものかと思案した。
そしてとりあえず夕張へ!
そちらの空が明るかった。
ただ晴れ渡る長沼辺りでは、
気温が-21℃と冷え込んだ。
長沼町から千歳市の北の端を通って、
夕張に向かうのだが、
途中千歳市と安平町の境界辺りに、
「社台ファーム」がある。
ここは競走馬を生産しており、
美しい馬体のサラブレッドが駆けまわったり、
雪の下の草を食んだりしている。
そんな光景を目にし、
ここが日本の馬産地の北限だろうと、
いつも思ってきた。
夕張に入ると空模様が怪しくなり、
雪も降り出したので、
更に車を走らせ、
むかわ町の「穂別ダム」へと向かった。
しかし、結局は雪から逃げきれずあきらめて、
ダム施設入口を駐車地として、
「登川峠」(三等三角点・573m)に登ることにした。
車外に出て準備を始めると、
「ピッ」、「ピッ」というエゾシカの鳴き声だ。
その方向に目をやると、
数頭のエゾシカが、
急斜面に出ている草を食べていた。
そして別の斜面にもエゾシカがうようよしていた。
ダムの駐車地から国道を渡ったところで、
すぐ急斜面に取り付いた。
危うい斜度に耐えながら登って行くと、
エゾシカの足跡とフンがゴロゴロしている。
それを踏まないように歩くのが容易ではない。
見晴らしの良い急斜面から細尾根を登りきると、
広い尾根の末端に上がった。
ここから広尾根のアップダウンを越えて進むのだが、
雪質が悪い!
例によって体重の軽いHiromiは、
雪面を滑るようにスルスル歩いて行く。
それに対して私は、
Hiromiのスノーシューの跡に合わせても、
ズブズブと沈んでしまう。
一歩一歩深く沈むこの動作は、
ひじょうに体力を消耗する。
すぐに嫌気がさしたものの、
ある程度は進まなければと、
目標を変更して、
「登川峠」の2kmほど手前の、
「登沢」を終点とすることにした。
ゆるいアップダウンを繰り返し、
徐々に高度を上げ、
四等三角点「登沢」。
Hiromiには一人で「登川峠」まで行くよう指示したが、
「登沢」でやめて一緒に下ると言う。
それですぐ復路に入った。
登りはズブズブできつくても、
下りは楽で早くダムまで下降した。
そしてまだ時間が早いので、
もう一座と言うことにし、
夕張まで戻って、
雪が降りしきる中を、
とある三等三角点を目指してスタート。
しかし新たな降雪が深く、
100mほどでギブアップ!
もうやめて帰途に着いた。
まあ、こんな日もあるさ~
2024.11.9 『至仁湾沢』(レニワンザワ・193m) カラマツの美しいとき!
11月第二週の週末は、
久しぶりにHiromiと同行することになった。
Hiromiは私と違い、
私よりはるかに若いので、
まだまだ登ってみたいメジャーな山がたくさんある。
もう人が登る山には足が向かなくなってしまった私とは、
別行動になることが増え、
それは今後も多くなることだろう。
HiromiにはHiromiの大切な人生がある。
納得できる行動をし、
悔いを残さない生き方をしてもらいたい。
車の燃料代割り勘をなかなか当てにできなくなったので、
やはり維持費が安くて済む車に替えてよかった。
この週末土曜日は、
カラマツの紅葉を楽しむべく、
林業の盛んな厚真町へと向かった。
厚真のカラマツ林は、
実に広大な面積を誇る。
6年前の「胆振東部地震」で、
膨大な数のカラマツが斜面の崩壊で倒木となったが、
そんな風景も含めて、
大変楽しませてくれる。
道々「平取~厚真線」を走り、
厚真町とむかわ町の境界が走る「あづほ隧道」を越えて、
むかわ町に入った。
そしてむかわ側にほぼ下りきった地点の、
道々脇に今回の三角点ピークがある。
そこには農地への入口があるので、
その脇にそっと駐車させていただいた。
もう農業もシーズンが過ぎ、
作業に来る車もないが。
駐車地からすぐ斜面に取り付いた。
カラマツの紅葉は進んでおり、
狙い通りだった。
また、取り付き部分のトドマツの幼木がきれいだ。
前方には見上げるような急斜面が現れ、
そこに古い作業道跡が続くので、
それを利用して登って行く。
まともに笹の急斜面を登るより、
いくぶん楽をすることができる。
上空を覆うカラマツが美しい。
ただ、この時は曇り空だったので、
その美しさが際立たない。
作業道が尾根上に続くようになると、
傾斜が落ちてゆるい登りで進んで行く。
すると短いこのルートの先に、
目指すピークが見えてくる。
そして三等三角点「至仁湾沢」。
三度目のピークだが、
この時期は初めてだった。
もう木々の葉が落ちて、
麓の様子が木の間越しに伺える。
いい季節だ。
ピークに長居はせず、
次もまた色付いたカラマツを楽しむ予定があるので、
速やかに下山を開始した。
下山では登りの段階で見るカラマツが、
また違った角度から楽しめる。
それにしても青空が欲しかった!
駐車地に着いて、
即移動を開始した。
2024.11.3 『有明』(アリアケ・231m) 新たな紅葉を求めて!
11月の三連休中日は、
どうもよくない予報だったが、
雨を避けるべくむかわ町へと向かった。
まだ薄暗いうちに家を出て、
途中の安平町追分手前辺りまでは、
ずうっと雨が降っていた。
しかし、厚真町からむかわ町辺りまで行くと、
雨に当たらないという確信があったので、
途中まで降り続いた雨は気にならなかった。
むかわ町有明の少し手前で、
「有明林道」に入った。
すぐに分岐となり、
それを左手に進むと「有明林道」が続き、
直進すると「有明支線林道」だ。
この分岐のすぐ手前に空き地があるので、
これを駐車地とした。
そして車外に出て準備を始めると、
ハンターの車が1台やってきて、
「有明林道」に入って行った。
駐車地から支線林道を歩きだした。
すぐに「有明支線橋」を渡った。
その橋には「湯の沢川」のプレートが貼り付けてあったが、
地理院地図ではこの沢が、
「右の沢川」と記されている。
そして「湯の沢川」は、
二本東側の川で、
この少し下流で「右の沢川」が、
「湯の沢川」に合流することになっている。
「有明支線橋」を渡るとすぐ、
また分岐となる。
これを直進すると「有明支線林道」が続く。
しかし右の更に支線に入った。
これが「有明」に続く林道となる。
林道が斜度を増し、
ひと登りすると、
緑のカーペットを敷き詰めたような風景に出会う。
これは芝を養っている畑だと思う。
と、地面に目を落とすと、
砂地で分かりにくいがね
ヒグマが通った足跡だ。
この後しばらくヒグマの足跡を追うこととなった。
思えば紅葉のシーズンこの山に登るのは初めてだった。
林道が荒れて深い雨裂ができ、
車の走行が不可と思われる辺りから、
周囲に赤いモミジが映えだした。
まだこんな紅葉が楽しめるとは、
期待していなかったので、
特別手当をもらったような気分だ。
林道は完全に決壊した場面を越えて伸びて行く。
落ち葉のじゅうたんを踏みしめて歩いて行くと、
前方の視界がパッと開けて、
伐採地の風景が広がった。
この風景が好きなんだよねえ!
伐採地のピーク付近まで上がると、
作業堂脇の赤いモミジが美しい。
それを楽しみながら歩き、
作業道を離れて薄い藪の尾根筋へ。
そして四等三角点「有明」。
このあと伐採地のピークまで戻り、
東側の風景を眺めた。
そこには北から東にかけての風景が、
遮るもののない中に広がる。
朝のまばゆいばかりの陽光を浴びて、
実に美しい風景だ!
それを堪能し、
作業道に戻って下った。
スタート時は雲に覆われていた空も、
下山時にはほとんど青空で、
とにかく気持ちがいい!
天候を読んでむかわ町に出かけて、
本当に良かった、
と密かに喜びを噛みしめて駐車地へ。
さて、次はカラマツの紅葉を楽しみましょう!
2024.10.5 『長峰』(ナガミネ・308m) 荒れ行く作業道も周囲の藪は薄い
5日の午前中むかわ町穂別で、
「一本椴」をリタイアした後、
林道から道々に下り、
道々を夕張方面に1kmほど戻った。
すると大きく蛇行して流れる「穂別川」に架かる、
二本の橋が現れる。
「炭住橋」と「キウス橋」だ。
この二つの橋の間に農道の入口が見えるので、
これに入って行く。
そして狭いが舗装された農道を2kmほど走ると、
山の方向に向かう、
草に覆われた頼りない道が現れるので、
これに入って進む。
すると間もなくエゾシカの防護柵ゲートが現れ、
その前を駐車地とした。
振り向くと直前にリタイアした、
「一本椴」の大きな山体が鎮座する。
エゾシカ防護柵の扉は、
隙間が空いているので、
そこからエゾシカが出入りできないよう、
鎖が2本かけられていた。
思えば以前ここを訪れた時、
こちらの気配に気付いたエゾシカが、
大慌てでこの隙間から山中に消えて行ったっけ。
その時は鎖がなく、
大きな隙間が開いたままだった。
ゲートから先は短いが、
一直線の林道が続く。
この林道はずいぶん雑草に覆われたものだ。
ただ、林道とは言っても、
その先で沢筋の護岸工事をするために開かれたものらしいが。
従ってすぐに終点を迎える。
そこで藪に入った。
しかしこの辺りは藪が薄くて歩きやすい。
急こう配に耐えて登りきると、
ほぼ平坦な地形となり、
針葉樹林帯に入る。
そして笹が濃く深くなるが、
長くは続かずその上部で作業道にのる。
初めてこの作業道にのった数年前は、
しっかりとた路面だったのだが、
年々荒廃していく。
今回は雑草がかなり増えていた。
作業道は尾根筋に沿って高度を上げて行く。
その登りがきつくてヘロヘロだ。
どうもこの日は調子が良くない。
途中で作業道ごと流された崩壊地が現れるが、
南東方向の風景が見渡せた。
そして作業道は尾根上にのる。
あとは作業道を歩いても、
尾根上の薄い藪を歩いても同じこと。
とにかく尾根筋を詰めて行く。
一つの小ピークを越え、
一旦下って登り返すと、
四等三角点「長峰」。
一昨年の11月、
Hiromiとここに立った途端、
すぐそばで突然銃声がして、
大慌てで逃げ出したことを思い出す。
誤射の対象にはなりたくない!
下山は同ルートを引き返した。
私はここの尾根歩きが好きでねえ・・・
どこでも歩ける大変気持ちの良い尾根が続く。
途中で現れる枝尾根も魅力で、
そちらの枝に入って、
どんどん先へと歩いて行ってみたくなる。
この日は天気が良かったので、
そんな気持ち良さも倍増だ!
そして足下にはたくさんのドングリ!
やはりこの秋は豊作か?
苦しかった登りも、
下りとなれば楽なもので、
楽しく下って駐車地へ。
ゆっくり着替えて帰途に着いた。
農道から振り返ると、
「長峰」手前のピークが見えていた。
2024.10.5 『一本椴』(イッポントド・512m) 残念リタイア!
皆さんは家の中を歩いていて、
壁の角や椅子、
或いは家具などに足をぶつけることがありませんか?
私は昔そのようなことが頻繁にあったものの、
もう長いことそんなことはなかったんですよ。
ところが最近またやっちゃいましてねえ。
しかしそれがもうどこにぶつけたのかも忘れてしまった。
この日は登山靴が履けないんじゃないか、
と危惧して出かけました。
この日は無積雪期としてはずいぶん久しぶりに、
「一本椴」に登ってみることにした。
「一本椴」とはむかわ町穂別で、
『坊主山』(791m)の南隣りにある山。
そのピークは二等三角点を有し、
夕張方面から走って行くと、
なかなか存在感のある山容が目に入る。
初めてこの山に登ったのは、
もう5年前になるか?
Hiromiと正月が開けてすぐに登った。
この一帯で正月早々は、
まだ積雪がわずかなため、
ほとんど藪漕ぎだった。
林道を歩いているうちはいいが、
上部で藪に入ると笹の密度が濃くて、
やっとの思いでピークに達したものだった。
その後2度積雪期に登っている。
この日を含めた週末は、
Hiromiと別行動だったので、
まっすぐ穂別に向かって車を走らせた。
そして道々沿いの「穂別川」に架かる、
「炭住橋」を渡って1kmほどの地点で、
左手の「下穂別林道」に入った。
エゾシカの防護柵ゲートが開きっぱなしなっていたので、
奥で工事か伐採作業がされている予感。
大型トラックが出入りしていると思われるタイヤ痕が、
はっきりと残っていた。
ちょっと躊躇したが、
とりあえず入ってみることにした。
林道入口から2kmほど走ると、
分岐が現れるので、
その枝に入ったところを駐車地とした。
こちらの枝には最近車が入った様子は見られなかった。
駐車地から分岐に戻り、
「穂別林道」に入った。
ゲートはないが徒歩で進む。
路面には大型トラックのタイヤ痕が続く。
それに前夜かなり雨が降ったようで、
大きな水たまりやぬかるみが現れる。
あっ、足のけがの件だが、
駐車地で心配しながら登山靴に足を入れてみた。
すると固い靴を使用したため、
しっかりと固定されて、
痛みはほんの微かな程度で済んだ。
まだ紅葉が深まらない中を歩いて行くと、
突然林道脇に木材の集積場が現れた。
大型トラックのタイヤ痕は、
木材搬出のためのものだった。
そばでは伐採作業が行われていた。
但し、この日は前夜の雨を受けて、
作業を休止したようだ。
雨でぬかるむ伐採地は、
重機も自由に作業ができないだろう。
木材の集積を眺めて更に進んで行く。
「高度が上がっても木々の葉は色を深めないねえ」、
と思いながら歩いていると、
380で右手に作業道が現れた。
もう荒れた作業道だが、
ピークに向かって伸びて行くという予感。
それにのってみることにした。
前回の取り付きは、
林道を更に奥へと進んでからだったが、
あの笹の濃さではもう入る気にはなれない。
雨水をたっぷり含んだ草が生い茂る作業道を行く。
下半身が次第に濡れて行く。
そんな不快感に耐えながら登って行くと、
西側の風景を見渡せる場面に出た。
すると突然行き止まりとなった。
その先は濃い笹薮が広がる。
そしてその向こうに目指すピークが見えている。
意を決して藪突入!
しかし途端に撃沈!
雨水をたっぷり含んだ、
ひじょうに密度の濃い笹藪に抵抗する気が失せた。
汗だくで雨具着用は無理!
この山は今後積雪期だけにしよう。
あっさりとリタイアを決めて復路に入った。
藪漕ぎはだいたいすんなりと行くのだが、
嫌でとても耐えられない時がある。
まあ、気分次第的な・・・
復路の道のりがやけに長く感じた。
緩やかな下り一辺倒なのに、
どうも疲労が激しい。
そんな体調の時は、
とにかく長く感じる。
そしてようやく駐車地に着いた時はもうぐったり。
何なんだろうね、
この体調の悪さは。
しかしまだ時間は早い。
気分治しにもう一座!
2024.9.21 『辺富内村』(ペトムナイムラ・224m) 田園地帯で奇妙な点名へ
9月の三連休初日、
平取町で「幌消末峰」に登った後、
未踏の三角点ピークを目指すべく、
道々131号線をむかわ町穂別安住まで戻り、
「鵡川」の上流方向に沿って伸びる農道に入った。
そしてこれを1kmほど走った地点で、
右に現れた「オソスケナイ川」に沿って伸びる農道に入った。
狭いが舗装された農道を入って行くと、
1kmほどで舗装が切れて、
砂利道となった。
そこにはこの道路の最終人家が建っていたが、
人が住む気配はなく、
すでに廃屋となっていた。
舗装が切れる地点に空き地があったので、
これを駐車地とした。
林道を歩き出すと、
すぐに両側の草が林道にかぶりこんできた。
その中に古いエゾシカ防護柵が見える。
最終人家に住んでいた人が、
ここで農業を営んでいたのだろう。
林道を100mも歩くと、
生い茂る雑草で見えないが、
「オソスケナイ川」に架かる橋を渡った。
地形図を見てここから藪に入って、
尾根に取り付くことにしていた。
しかし草ボ~ボ~で躊躇してしまう。
なるべく草の薄いところを狙いたかったが、
まあどこも同じようなので、
意を決して突入!
ところが「意を決する」までもなく、
草の藪を抜けたて樹林に入った。
すると藪はひじょうに薄く、
「ホッ」と安堵した。
ところがそれもつかの間!
斜度がきつく、
両手をついて登る場面も!
それでも長くは続かず、
尾根の頭に上がると傾斜が落ちて落ち着いた。
藪がほとんどない尾根筋を楽々登って行く。
そして垂直に交わる尾根に合流すると、
笹の高さが腰程度になった。
しかしこれも長くは続かず、
やがて膝程度になり、
尾根の幅が広くなった。
それを進んで行くと作業道に出た。
いったいどこから上がってくるのだろう?
作業道をまたぐ形で先に進む。
すると前方にこんもりと、
盛り上がったようなピークが見えてきた。
そしてそれに上がると、
三等三角点「辺富内村」。
誠に奇妙な点名だが、
点名の由来はいったい何なのだろう?
「右股」だの「左股」、
あるいは「二股」だのと言う点名よりは、
ずうっとましだけどねえ!
下山は同ルートを辿った。
登るときには両手をつく場面もあった急斜面も、
下山となると楽なもので、
難なく下って林道へ。
駐車地に戻ると昼を少し過ぎたところ。
もう一座、
とも考えたが、
まだ三連休の初日、
早く帰って休みましょ!
2024.9.21 『幌消末峰』(ポロケシマッポウ・266m) 思いがけない風景が!
9月に入り、
空気が入れ替わって涼しさを感じるようになった、と思っていたら、
もう下旬に入ってしまった。
そんな秋の三連休は、
Hiromiが女子会登山で、
道北へ出かけて行ったので、
一人でのんびり山歩きを楽しむこととなった。
その初日は久しぶりに平取町とむかわ町で楽しもう!
土曜日の朝厚真町経由でむかわ町穂別へと向かった。
これまでは穂別へと向かうのに、
夕張経由か厚真経由かと迷い、
先日その両方の走行距離を計測して、
私が住む江別市を起点とした場合、
夕張経由の方が3.6km短いということが判明した。
ところが先日厚真町から穂別へと抜ける、
道々933号線が災害復旧工事を終えて、
いつの間にか開通したことを知ったので、
今回はそれを走り抜けてみることにした。
そして先週訪れた「厚真ダム」と、
穂別の間を走るのが新鮮だった。
その結果、夕張経由とほぼ同じ走行距離であることが判明した。
ただ、車はめったに通らなし、
信号がない分厚真ダム経由が速いかもしれない。
むかわ町穂別から道々131号線にのり、
平取方向へと車を走らせた。
そして平取町幌毛志で、
国道237号線に突き当たる2.5kmほど手前、
左手に林道の入口を見た。
これが今回利用した「幌毛志林道」だ。
林道入口の道々脇に空き地があるので、
これを駐車地とした。
「幌消末峰」に登るのは3度目か?
林道に入るとすぐに橋が現れ、
橋を渡りきったところにゲートがあり、
きっちり施錠されている。
狩猟期間に入る前の、
静かな山歩きを楽しめる、
と思って先に進むと、
林道が半分崩れ落ちていた。
先日の大雨で増水した「ポロケシオマップ川」が、
コンクリートの護岸ごと崩したようだ。
ゲートから100mほどで、
右手に現れる作業道にのった。
作業道とは言っても、
すでに崩壊が激しく荒れている。
足もとがひじょうに不安定な中、
雑草がはびこってよく見えない。
それを辛抱強く登って行くと、
やがて樹林に入り、
作業道は消滅する。
あとは薄い藪尾根を伝って、
一つ先のピークを目指し、
三等三角点「幌消末峰」(点名:ポロケシマップ)。
三角点脇の小木に取り付けられていた、
例の黄色い私製標識がなくなって、
小さなものが取り付けられていた。
やはり木肌にビス留めをする黄色い標識は嫌われて、
取り外されたのだろうか?
ピークから南側の木々の向こうが明るい。
「もしや」と思い、
そちらに歩を進めると、
な、なんと、伐採地じゃないか!
今年伐採されたようで、
広々とした風景が広がる。
いやあ、気持ちいいね~っ!
伐採地の向こうに平取町振内の風景が広がる。
思いがけず素晴らしい風景に出会うことができた。
山は変化していくねえ・・・
下山は同ルートを下った。
このところ冷え込んでいたので、
木々の葉がいくらか色を秋色に染めつつある。
もうすぐすると、
素晴らしい紅葉が辺りを染めるだろう。
そんなことを考えながら駐車地へ。
予想していなかった伐採地の風景を眺められてよかった。
それにしても気温が下がったわ!
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